12.4。

東北新幹線がいよいよ新青森まで達します。


その際の開業ダイヤについては既に公式リリース がありますし、当ブログでも取り上げましたが(こちら )、新幹線開業に伴ってダイヤ改正が行われるのもまた常ですね。

というわけで今回は、JR東日本から12.3ダイヤ改正の公式発表があったというお話です(内容は こちら 。PDFファイルです)。


その内容の骨子は以下のとおり。


1 東北新幹線新青森まで開業、東京-新青森間を通す「はやて」は1日15往復。

2 1に伴い、「白鳥」「スーパー白鳥」の始発駅を八戸から新青森へ変更。

3 秋田-青森間の特急を4往復化して愛称を「かもしか」から「つがる」とする。八戸-青森・弘前間の「つがる」は廃止。

4 2・3の関連で、特急列車でも新青森-青森間は普通車自由席に限り乗車券のみで利用を可能とする(宮崎空港線と同じような扱いに)。

5 大湊線や津軽線へ、ハイブリッド車によるリゾート観光列車を運転。

6 「東京メガループ」の輸送改善

 a 大宮から武蔵野線経由幕張方面への直通列車「しもうさ号」を新設

 b 南武線に快速の運転を開始(2011年3月から)

 c 南武線・横浜線などで増発

7 首都圏発着の短・中距離特急の大リストラ

 a 土休日のみ一部廃止…「あかぎ」「しおさい」「わかしお」
 b 平日のみ一部廃止…「あやめ」
 c 一部廃止…「踊り子」「さざなみ」
 d 廃止(臨時化)…「水上」
 e 廃止…「おはようとちぎ」「ホームタウンとちぎ」


1については、以前の記事で取り上げましたので再論しません。

2については、新幹線延伸と八戸-青森間の「青い森鉄道」への移管が理由で、これもやむを得ない措置です。

3は、かつての盛岡-秋田・青森間の特急だった「たざわ」の残党、485系1000番代が退役するのかが注目されます。恐らく八戸ー青森・弘前間の「つがる」廃止に伴って浮くE751系を投入することになるのでしょう。ただ、それだと6連はいかにも供給過剰のような気もします。

4はこれまでに例を見ない取り扱いですが、新青森ー青森間の奥羽線が単線であることや、間に車両基地や貨物ターミナルの分岐線があることなどで線路容量に限界があり、普通列車扱いのシャトル列車は増やせないための措置でしょう。あわせて、新青森まで新幹線で来て、青森から在来線の特急・急行に乗っても乗継割引は有効とされるようなので、「はまなす」の乗換えにも乗継割引が適用されることになりそうです(公式発表はないが、新青森駅の配線や線路容量などを見ると、『はまなす』が新青森発着になる見込みはない)。

5は新幹線開業に伴い、観光客の入れ込みを期待する点で注目されます。下北半島へ通じる大湊線はともかく、津軽線はこれまであまり観光輸送でのてこ入れがなかったので、その点がどうなるか期待したいところです。できれば三厩から十三湖を通って五所川原か津軽中里に至るバスでもあればありがたいのですが、観光輸送だけでは採算が難しいでしょうかね。


以上は新幹線開業に伴う在来線の輸送改善ですが、6は「東京メガループ」こと武蔵野線や南武線・横浜線などへの輸送改善の施策が矢継ぎ早になされている感があります。

中でも注目されるのは「しもうさ号」ですが、現行の「むさしの号」が豊田電車区所属の115系スカ色を使用していることで、使用車両には興味が湧きます。素直に考えれば武蔵野線用205系などでしょうが、まさか京葉線用のE233系が基本6連だけで行き来するとか…でもそうすると京葉線内で誤乗が頻発しますからやらないでしょう。

それと南武線の快速の「復活」。実は、かつて昭和47(1972)~53(1978)年のわずかな間だけ、南武線でも快速が運転されていたことがあります。ただ、このときの停車駅は川崎を出ると武蔵小杉・武蔵溝ノ口・登戸とその先の各駅(だったと思う)で、乗車率はあまり芳しいものではなかったようです。今回復活する快速の停車駅は、川崎を出ると鹿島田・武蔵小杉、武蔵小杉からは武蔵溝ノ口まで各駅、それと登戸とその先の各駅ということで、途中に各駅停車区間があるかなり変わった形態になっています。ただ、南武線には待避設備がほとんどなく、そのためか運転計画も日中の1時間当たり2本と、実にささやかな本数にとどまっています。


以上は輸送改善策という「前向き」施策ですが、リストラ策のような「後ろ向き」の施策も、ダイヤ改正には当然あります。

その一環が7で挙げた首都圏発着の短・中距離特急列車の大リストラですが、房総系統の他は、いずれも「185系使用列車」という共通項があるのが注目されます。185系使用列車のうち、「踊り子」は減便、「草津」は無風と読めますが、ことによると房総で特急を削減し、余った255系などを持ってきて残存する「踊り子」や「草津」に使用するということはないんでしょうか? ただ「踊り子」の場合、修善寺乗り入れもありますので、車両の置き換えは一筋縄ではいかないと思われ、列車本数の削減のほかには目立った動きがないような気がします。

これら列車の大リストラの原因はやはり「1000円高速」などによる輸送需要の減少が大きいのでしょう。それに加え、最近では水上や草津・猿ヶ京や那須・塩原といった温泉宿が自前で送迎バスを仕立て、それを東京や川崎・横浜・さいたまから運行しており、これによって自家用車使用以外の温泉宿泊客の特急利用が減少しているということなのでしょう。

「踊り子」にしても「草津」などにしても、185系使用列車が全くなくなるわけではないのでしょうが、同系は既に、「踊り子」用として登場した0番代の初期車が、来年には車齢30年に届きます。メカニックの問題とも相まって、車齢の高齢化による老朽化の問題が、そろそろ顕在化してきているということではないかと思われます。


ダイヤ改正の前後は悲喜こもごもがあるものですが、今回もJR東日本がどのように変わるのか、見ていきたいと思っています。


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