2009年03月28日(土) 12時49分59秒

「真庭語」 西尾維新 2009-024

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「真庭語」(正しくは『真庭語―初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺』)読了しました。

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真庭語―初代真庭蝙蝠 初代真庭喰鮫 初代真庭蝶々 初代真庭白鷺 (講談社BOX)/西尾 維新
¥1,155
Amazon.co.jp
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2008/12
著者/編者
西尾維新
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
この国が戦国で、この世が乱世であった頃―。不穏な気配ただよう歴史の暗がりで、静かに命の火花を散らす者達がいた。その名も、真庭忍軍。“しのび”である彼らが、この時代を生き抜くために選ぶ新たな道とは―!?人外にして埒外の異能集団の伝説はここから始まる。豪華絢爛戦国図屏風<<Amazonより抜粋>>



「刀語」の悪役。
しかもチョイ役を甘んじていた真庭忍軍の物語。
とはいえ、登場する人物は、初代の面々。

感心したのは、あれだけ「キャラを出していけないキャラクター群」であった真庭忍軍であるにもかかわらず、きっちり主役をはれるということ。

構造としては語り手として真庭狂犬がいて、基本的に初代真庭鳳凰が「頭領を12人にする」ことで候補に挙がった4名の物語です。

相変わらずのリーダビリティーの高さです。
あっという間に読めます。
きっと「刀語」を読んでなくても、ま大丈夫です。
初代だし。

ただし、やっぱり「深み」は期待しないほうが良いです。
読み切りだし、特段「刀語」の秘密が解かれているものでもありません。(そういう意味で前述した「刀語」を読まなくても・・・となります)


ちなみに個人的に「刀語」および本作に共通して興味があるのは「新将軍」だったりします。


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2009年02月15日(日) 18時46分00秒

「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」 西尾維新 2009-015

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界」読了しました。

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不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)/西尾 維新
¥840
Amazon.co.jp
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2008/12
著者/編者
西尾維新
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
平和だったはずの私立千載女学園で、不可思議かつ不可解な殺人事件が起こる。そしてそこに勤務していたのは、こともあろうか倫理教師となったあの串中弔士。病院坂迷路を巻き込んだ事件から14年。探偵ごっこの犯人捜しが再び始動。犯人は一体?!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリー。<<Amazonより抜粋>>



このシリーズ。
比較的期間を空けて刊行されます。
そのためか、キャラクター設定をまったく忘れてしまっているのですね。

で、そういう読者がこの本を「あたかも、この本を単体で読む」と、まったくもって普通の話となってしまうという好事例(?)です。

似たようなケースに「森大河(森博嗣氏のGシリーズ)」がありますが、あれは四季というとてつもないキャラクターがいることで、ある程度、繋いでいけます(ま、まったくその筋の話でないケースばかりですが)。

で、この「世界シリーズ」は、誰が主軸にあるかもわからない。(忘れてしまった)
しかも、この物語だけに関して言えば、「14年後」という世界だったりします。

立て続けに読み直してみれば、それなりの深さであったり、それなりの伏線だったりに気がついて、そういう付加価値部分で楽しめる要素があるのだと思います。

そういう意味では、「図書館借り」をしてはいけない種のシリーズだったりします。
なので、今までの感想はまったくもって私個人の問題ですので、気にしないでください。

といいつつ、一言触れておくと。


「ミステリーの内容が凡庸。」

次回シリーズ最終話とのことで、ほとぼりが冷めたら、たて続きに読んでみようと思ったりします。

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2008年11月10日(月) 21時04分15秒

「偽物語 上」 西尾維新 2008-128

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「偽物語 上」読了しました。

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偽物語(上) (講談社BOX)/西尾 維新
¥1,365
Amazon.co.jp
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2008/09
著者/編者
西尾維新
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
大人気『化物語』シリーズ、待望の最新作! 阿良々木暦の青春は、常に怪異と共にある!?前作からの主要キャラに、今度は暦の二人の妹<ファイヤーシスターズ>が加わって大暴れ!シリーズ待望の最新作! <<Amazonより抜粋>>


こちらこちら の後日談です。
全編が「かれんビー」。
珍しく「書き下ろし」。

あ、ちなみにこちら は上2冊の前日談です。

なんというか「あ~やりすぎちゃったかな」という印象です。
著者自ら、「本書は元々趣味で書いた」といっているとおりの趣味の作品。

嘘か真か、それもあってめずらしく「書き下ろし」なのですね。

そもそもこのシリーズは全編に「ゆるい」感じが漂っているので、それが基準なのですけど、これはこれで、困ったことにそれ以上の代物でした。

別段気合が入っていないわけでもないのですけど、言葉の端々に雑さを感じるのは私だけでしょうか?

物語そのものは、同シリーズの主人公である阿良々木暦の妹達の物語でありながら、そこかしこに、これまでの作品に登場した人物がでてきます。
もう、オンパレード。
なんだか「安い連載モノ」を読んでいるような感じすら受けます。
たぶん狙いなのでしょうけど、「書き下ろし」なのに。
何か妙な違和感を感じてしまいます。

いつもの、小気味よいドライブ感すらないような気もしました。

阿良々木暦の妹達にさほど興味を持たなかった(もう少し厳しめにいうと「キャラが立っていない」)という極めて個人的な嗜好の違いなのかもしれません。

冗談なのだと思いますが、趣味で書いたものには趣味で評価しちゃいます。
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2008年09月02日(火) 00時30分03秒

「きみとぼくが壊した世界」 西尾維新 2008-094

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏、世界シリーズの最新作「きみとぼくが壊した世界」読了しました。

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きみとぼくが壊した世界 (講談社ノベルス ニJ- 22)/西尾 維新
¥840
Amazon.co.jp
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2008/07
著者/編者
西尾維新
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
奇妙な相談を受け、シャーロック・ホームズが愛した街・ロンドンへと誘われた病院坂黒猫と櫃内様刻。次々と巻き起こる事件の謎解き合戦が始まった!これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ! <<Amazonより抜粋>>



「きみとぼくの壊れた世界」「不気味で孤独な囲われた世界 」に続く、世界シリーズ第3段です。

この「世界シリーズ」は他のシリーズに比べて、個人的にキャラ押しが弱かったりしているので、シリーズものというより、単独の読み物として読んでいます。

西尾氏の作品の感想を述べるときには、ほとんど「西尾氏らしい」と半ば「上目線な」感想を述べたりしているのですが、今回は「亜流だけどらしい」といった感じです。

上のあらすじに「これだけ」の情報が記載されていることを前提に、未読の方向けに一言で言えば、
本書は「このあらすじのとおりではない」とだけお伝えしておきます。

大ヒントとしては「タイトルそのもの」。

「壊した」という受動態でない表現そのものだったりします。

で、この辺りの「仕掛け」(とも言わない)が「亜流だけどらしい」ところです。


また、ストーリーを追っていくという極めてシンプルな追い方とは別にちょっと面白かったのは、氏が登場人物に語らせる「ミステリー論」。もう少し深く説明すると「ライトノベルとミステリーの関係」。
ここは中々興味深かったです。

また、その文中に、とあるジャンル(例えば「本格ミステリー」)に対して「飽きた」り「卒業した」りするときの表現に「はぐれた」を使うあたりは、(あ、この言葉使おう)と思ったものでした。

ということで、王道に『はぐれてしまった』方々にはオススメです。(早速使いました)






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2008年07月28日(月) 21時29分56秒

「傷物語」 西尾維新 2008-079

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「傷物語」読了しました。

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傷物語 (講談社BOX)/西尾 維新
¥1,365
Amazon.co.jp
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2008/05
著者/編者
西尾維新
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
全てはここから始まる!『化物語』前日譚! 全ての始まりは終業式の夜。阿良々木暦と、美しき吸血鬼キスショット・アセロラオリオン・ハードアンダーブレードの出逢いから――。『化物語』前日譚!! <<Amazonより抜粋>>



こちらこちら の前日譚。
全編が「こよみヴァンプ」。

「化物語」の主人公・阿良々木暦の物語であって、「化物語」の「前提の世界観」は、どのように形成されたかというのがこの物語のテーマです。

相変わらず読みやすく、相変わらず展開は裏切られます。
ある意味で、「氏の作品である事」自体が、「裏切られ感」を薄めてしまうくらい(だから意外性は3点だったりします)なのですが、それにしてもよくもまぁここまで出し惜しみすることなく、展開しまくります。

前半は羽川翼とキスショットの出会い。
中盤はキスショットの体を取り戻すための戦い。
そして後半は、取り戻されたキスショットとの戦い。

「化物語」を読まれている方は、そちらの冒頭が、この「傷物語」のラストであることが、予め判っているわけですが、「どのようにあの展開となるか?」というプロセスを楽しむ作品となっております。

そういう意味においては、「西尾維新的作品を楽しむ」のにはもって来いなのかもしれませんね。

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2008年06月17日(火) 22時59分54秒

「零崎曲識の人間人間」 西尾維新 2008-067

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「零崎曲識の人間人間」読了しました。

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零崎曲識の人間人間 (講談社ノベルス ニJ- 21)/西尾 維新
¥1,092
Amazon.co.jp
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2008/03
著者/編者
西尾維新
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
『零崎一賊』―それは“殺し名”の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。“少女趣味”こと零崎曲識が、一賊に忍び寄る危機を察知し、ついに表舞台に現れた。一賊の結束はどうなるのか。“音使い”零崎曲識の闘いが今、始まる!新青春エンタの最前線がここにある。


やっぱり「戯言」の世界は違うな~(良い意味で)と思いました。
昨年は「刀語」だったので、久しぶりだったのですが、「そうそうこの感覚だよね」と思ったのです。

何が違うのか?

たぶん文体が違うのです。
それから世界観が違うのです。


「世界観が違う」のは、そりゃ当たり前なのですが、なんというかこの「世界観」が良いんですね。

確かに久しぶりに読んだので、あれやこれやの伏線を理解するのも中々難しいんですけど、この一冊はあくまでも「戯言の世界」の一部と理解すべきであって、そこに身をゆだねれば良いのだと思いました。

そう思った後に、このシリーズも、「戯言」の世界のスピンオフであると同時に、「戯言シリーズ」自体も、「戯言」の世界のスピンオフであることに気がつかされたりします。

コアな部分を取り囲むように、作品が構成されている。
真ん中は相変わらず、そして永遠にブラックボックスである。

そういう「世界のあり方」のようなものが魅力だったりするわけです。

どうにかして読み続けたいシリーズです。
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2008年03月31日(月) 21時10分27秒

「刀語 第十二話 炎刀・銃」 西尾維新 2008-039

テーマ:--西尾維新
刀語いよいよ最終話です。

西尾維新氏「刀語 第十二話 炎刀・銃」読了しました。
いや~、感慨深いです。(それなりに)

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刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)/西尾 維新
¥1,155
Amazon.co.jp
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/12
著者/編者
西尾維新
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
虚刀流・鑢七花(やすりしちか)と奇策士・とがめによる伝説の完成形変体刀蒐集の旅は。否定姫の腹心・左右田右衛門左衛門の所有する最後の一本――炎刀『銃』を前に、最期にして最悪の試練を迎えていた――。西尾維新と竹が描く、時代活劇絵巻――いよいよ最終回!<<Amazonより抜粋>>


いよいよ最終話でした。

いろいろと刀語全体といしては、いろいろと言われているようですね。

個人的には「それなりに」楽しめました。

この12作目にして最終作である「炎刀・銃」だけを評価するのはなかなか難しいですね。
ただ、今まで積み上げてきた世界観をしっかり守り、そしてしっかりと収束したという感じは受けます。

今回、ストーリー性を5点としたのは、やはり第十一話からの展開、奇策士とがめの章。
ここは、やっぱりクライマックスでありました。


さて、刀語全体の評価となりますが、これを「小説」と思ってしまうとちょっと違いますかね。
「ヤングジャンプ」とか「ヤングマガジン」とか「ビックコミック」とかの連載のノベルズ版とも違うのですが、どちらかといえばその流れなのかなとも思います。

物語12話、蒐集12本、ライバル12人といった構造が大前提である限り、ある意味「単調」といえば単調極まりなかったのですが、その「単調」のおかげで、前述した『積み上げてきた世界』というものが、はっきりイメージできたのではないかとも思ったのですね。

ま、本作全体を一冊の本にまとめてみても良いかもしれません。
ページとか装丁の都合上、書ききれなかった部分なんかも加筆しつつ、12章の長編として再構成しても良いかもしれません。

十分、楽しめました。
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2008年02月19日(火) 21時50分39秒

「刀語 第十一話 毒刀・鍍」 西尾維新 2008-025

テーマ:--西尾維新
いよいよラス前。西尾維新氏「刀語 第十一話 毒刀・鍍」読了しました。

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西尾 維新
刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/11
著者/編者
西尾維新
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
十二本の完成形変体刀蒐集完了まで――あと二本。無刀の剣士・鑢七花と奇策士とがめは、真庭忍軍の本拠地"新・真庭の里"へ向かう。真庭鳳凰が手にした毒刀『鍍』の脅威の力とは!?まにわにの運命や如何に――!? 物語は最高潮!!<<Amazonより抜粋>>



物語もいよいよ大詰め。
あらすじにもあるとおり、敵はまにわにです。

とはいえ、やや肩透かし。
今まで引っ張るだけ引っ張った、真庭鳳凰との直接対決をちょっと期待していましたが、やっぱりそこははずしてきます。

「肩透かし。だけど、期待通り」ということですね。

謎解きという点では、ここ2~3作で、いろいろと明かされてまいりましたが、
今回は
「四季崎記紀が、どうやって完成系変体刀を作り出したか?」と
「否定姫の出自」と
「左右田右衛門左衛門と真庭鳳凰の関係」。

後は何が残っているんでしょうか?
そして最終作である次作で、どんな驚きが待っているのでしょうか?

驚愕の最終回ってことなんでしょうけど、それなりの肩透かしに期待しています。

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2008年02月12日(火) 22時23分47秒

「不気味で素朴な囲われた世界」 西尾維新 2008-019

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「不気味で素朴な囲われた世界」読了しました。

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西尾 維新
不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス ニJ- 20)
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2007/10
著者/編者
西尾維新
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
時計塔が修理されない上総園学園の2学期の音楽室。そこから始まった病院坂迷路と串中弔士の関係。歪な均衡を保つ学園の奇人三人衆、串中小串、童野黒理、崖村牢弥。そして起こってしまった殺人事件。迷路と弔士による探偵ごっこの犯人捜しが始まり、崩れたバランスがさらに崩れていく……。これぞ世界に囲われた「きみとぼく」のための本格ミステリ! <<Amazonより抜粋>>


なんというか、ここ最近「刀語」ばかり読んでいたので、久しぶりの「現代モノ」で「ややミステリもの」の西尾作品でした。

この書評以前に、前作「きみとぼくの壊れた世界」を読んでいて、この作品も同じ世界観であることは重々理解していましたが、ま、なんといっても前作をまったく忘れてしまったので、読み始めて、(そうね、そんな感じね)と思い出し始めました。

前述した「ややミステリもの」という表現は誇張でもなんでもなく、氏の作品の特徴の一つである「異様な世界観でのキャラ押し」の備えとしての「物理トリック」だったりします。

絶妙なバランスとでもいうのでしょうか。
この「物理トリック」があることで、作品全体が「推理モノ」となり、「ややミステリもの」となり、お蔭様で、ちゃんと物語が進行してくれています。

要するに「物理トリック」は、あくまでも「物語を推進するための小道具」だということですね。
この作品の場合。

主人公である串中弔士の「ぼく」が巻き込まれる学園ミステリとして物語は進みますが、そこはもう「西尾作品」、最後は「らしく収束」しました。

この極めてノリの軽い感じの文体に、「不気味さ」のようなものを挟み込ませるのは常套手段なので、慣れてしまいましたが、一方で、「よっ、待ってました!」といった感じも受けました。

総じて、楽しめる作品です。
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2008年01月20日(日) 21時44分32秒

「刀語 第十話 誠刀・銓」 西尾維新 2008-006

テーマ:--西尾維新
西尾維新氏「刀語 第十話 誠刀・銓」読了しました。

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西尾 維新
刀語 (第10話) (講談社BOX)
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/10
著者/編者
西尾維新
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
誠刀「銓」の所在は陸奥の百刑場。そこは、とがめの父・飛騨鷹比等が、七花の父・鑢六枝に斬殺された土地だった。今は何もない原っぱ-百刑場に突如出現した「仙人」は、とがめの心をかき乱し、七花に「意識」の戦いを強いる! <<Amazonより抜粋>>



いよいよ大詰め、残りは3本。
ということで、この刀語の物語全体の謎のようなものも解き明かされていきます。

今回解き明かされたもので、興味深かったのは、2つ。
まずは、鑢七花の虚刀流の出自と、とがめの父「飛騨鷹比等」のキャラクター。

特に後者については、ちょっと良かったですね。
あのキャラクターは、終盤のアクセントとしてはとてもアリだと思いました。

考えてみれば、年12冊を一辺に読みきれば、この10話はラス前辺りとなるわけで、そのタイミングに、この飛騨鷹比等は、ある意味で冒険だったりするわけです。

刀自体は、「闘わずして」所有することとなるわけですが、
ある意味で、大きなラストへ向けての展開といっても良いでしょう。

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