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2009年06月14日(日) 14時42分12秒

「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」 森達也 2009-046

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
森達也氏「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか」読了しました。

amazonリンク
王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)/森 達也
¥735
Amazon.co.jp
出版元
集英社新書
初版刊行年月
2007/08
著者/編者
森達也
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:2点 
意外性:4点 
装丁:2点

あらすじ
誰もが知っている15の物語に託した痛烈パロディ 話題の映画監督・ドキュメンタリー作家の森達也が、誰もが知っている古今東西の十五の物語を、痛快にパロディー化! 「桃太郎」を始めとする日本の民話、ギリシャ神話、イソップ、グリム、アンデルセン、さらにはセルバンテス、オスカー・ワイルド、芥川龍之介、浜田廣介といった作家たちの名作に触発された著者の筆は、急速にムラ化しつつある現代社会に、男と女の深遠に、ふてぶてしく、無遠慮に切り込み、その特質と異常性そして切なさを浮き彫りにしていく。毒気たっぷりの風刺精神とユーモアセンスにあふれる、独創的な現代日本論。 <<Amazonより抜粋>>


厳密には小説ではないです。

とはいえ、古今東西の有名な物語に勝手で快活な解釈をしつつ、「その後の物語」を書いていたりします。

本作の特徴は、パロディーで楽しませつつ、ちゃんと現代への風刺(とくにマスコミへの反感)を織り込んでいるところ。

なんというか、著者の姿勢というものを強く感じます。

こんな感じの物語をパロディー化しています。興味のある方は是非、手にとって見てください。

王様は裸だと言った子供はその後どうなったか(仮)
桃太郎
仮面ライダー ピラザウルスの復讐
赤ずきんちゃん
ミダス王
瓜子姫
コウモリ
美女と野獣
蜘蛛の糸
みにくいあひるのこ
ふるやのもり
幸福の王子
ねこのすず
ドン・キホーテ
泣いた赤鬼

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2009年05月09日(土) 01時25分38秒

「償い」 矢口敦子 2009-038

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
矢口敦子氏「償い」読了しました。

amazonリンク
償い (幻冬舎文庫)/矢口 敦子
¥680
Amazon.co.jp


出版元
幻冬舎文庫
初版刊行年月
2001/08
著者/編者
矢口敦子
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリ。<<Amazonより抜粋>>


GW中にちょっと電車を使って観光したのですが、その往復で読みきりました。
あらすじの通りの展開です。

個人的な本書の面白さは、事件の顛末そのものよりも主人公・日高の生き様だったりしたのです。

なので、メインストリームは、「事件」とか「少年」とか「過去」とかなのかと思いますが、前述の「生き様=現在」という要素が加わってしまったところから、やや「お腹一杯」なところも否めませんでした。

どうにもこうにも詰め込みすぎ。
それでいて、短絡すぎなところもありました。

要所要所は悪くないのですが、全体のバランスとしては、消化不良になってしまいそうです。
例えば「日高の過去」とかって、そんなにヒューチャーしなくても良かったんじゃないのと思います。
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2009年04月22日(水) 21時27分40秒

「水銀奇譚」 牧野修 2009-033

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
牧野修氏「水銀奇譚」読了しました。

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水銀奇譚 (ミステリーYA!)/牧野 修
¥1,365
Amazon.co.jp
出版元
理論社
初版刊行年月
2007/08
著者/編者
牧野修
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
シンクロナイズド・スイミングに打ち込む香織には、現実の高校生活より、水の中のほうがリアリティがある。肉体をコントロールし、完璧な演技をすることがすべての世界。すべては雨と、連続して発見された溺死体から始まった。死んだのは、香織の小学校時代の教師や友人ばかり。当時の記憶が、鈍い痛みとともによみがえってくる。「選ばれし者」だけが入部できる秘密のクラブ、錬金術やオカルトにくわしい美少年の謎の失踪…。やがて、香織の身にも奇妙な出来事が次々と襲いかかる。鋭利な言葉と奇抜な発想で異世界を構築する牧野修がはなつ青春ホラー・ミステリー。 <<Amazonより抜粋>>


あらすじにあるとおり、「青春ホラー・ミステリー」です。
もう少し補足すると「青春ホラー・SF・ミステリー」ですね。

SFだと思わずに読み進めると、ちょっと裏切られるような気がします(実際にそうでした)
ただ、モチーフとしている小学生の頃の「全能感(巻末のあとがきに著者自体が記しています)」ってのは分かりますね。

なんでもできるってことです。

物語は高校生と成長した主人公の物語に並行して、過去の「小学生の頃のオカルト集団」の話が挟みこまれます。

やがて、高校生の主人公の身の回りに起こる様々な事件が、とある過去の事柄に関連していてという物語です。

なんというか、ジュブナイルとも違う文体でありながら、それでいて青臭い(良い意味で)物語ですね。

ただ、大いにSFですから、物語の展開にびっくりしない方が良いでしょう。
冒頭の物語が大いなる伏線ではありますが、正直あれあれと思ってしまいます。

こういう終わり方があるのかという意味で、感心させられたラストもSFと思って読んでいただければ納得するはずです。
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2009年04月11日(土) 13時03分04秒

「クワイエットルームにようこそ」 松尾スズキ 2009-030

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
松尾スズキ氏「クワイエットルームにようこそ」読了しました。

amazonリンク
クワイエットルームにようこそ/松尾 スズキ
¥1,100
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2005/12
著者/編者
松尾スズキ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:2点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:5点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
恋人との別れ話から、薬を過剰摂取してしまった明日香は、意識を失っているうちに精神病院の閉鎖病棟に強制入院させられてしまう。わたしは「正常」なの、それとも「異常」なの? 逃げ場のない閉鎖空間を舞台に、くりひろげられる葛藤の世界。冒頭の衝撃的なシーンに始まり、不運に不運を重ねていく明日香果たして絶望の淵に落ちてゆくのか。それとも……。<<Amazonより抜粋>>


まず、タイトルが良いですね。
格好良いです。

ストーリはあらすじのとおりですが、そんな内容を面白おかしく(すこしだけ悲しく)描いています。

主人公本人の目線で物語が語られるので、この「語り部」自身の精神状態は至ってまともに見える。
であるにも関わらず、この主人公はれっきとした精神病院の患者なわけです。

このあたりの構造ってのが、読み手をある意味において「不安」にさせてくれるので、大変新鮮でした。

精神病院の患者面々のそれぞれの事情ってのもそれほど深く追求するような形になく、主人公を際立たせる「風景」のような扱いなのですが、やっぱりこの「風景たる登場人物」のキャラクターそのものは突飛なわけですね。

現代版の「不思議の国のアリス(ただしのその国はアリスの心の中にあったりする)」見たいな感じです。

ラストの収束へ向かうところなどは、ちゃんと物語になっており、ある意味で、しっかり退院できたことが救いでした。

映画化 されているようで、びっくりしました。
HP見る限り、ちょっと内容は違うようですが。
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2009年04月08日(水) 21時36分56秒

「プリンセス・トヨトミ」 万城目学 2009-029

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
読前感想なき読後感想です。
万城目学氏、最新作「プリンセス・トヨトミ」読了しました。 

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プリンセス・トヨトミ/万城目 学
¥1,650
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2009/02
著者/編者
万城目 学
総評
24点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
このことは誰も知らない。五月末日の木曜日、午後四時のことである。大阪が全停止した。長く閉ざされた扉を開ける“鍵”となったのは、東京から来た会計検査院の三人の調査官と、大阪の商店街に生まれ育った二人の少年少女だった―。前代未聞、驚天動地のエンターテインメント、始動。<<Amazonより抜粋>>


あらすじにもありますが、まさしく「エンターテイメント小説」。
素直に「楽しめる小説」です。

もともと万城目氏の作品は映像化しやすいと思っていましたが、こちらも非常に映像化しやすい。
ドラマ化であろうと映画化であろうと、評判次第では必ず映像化されるでしょう。

「大阪」という場自体の「面白さ」も手伝って、ストーリーは簡潔明瞭。
それでいて、深い歴史そのものとリンクしていて、歴史小説をお読みの方にも面白いのではと思いました。

このようなストーリの分かりやすさに加えて、キャラクター設定も非常に丁寧。
例えば、三人の調査員はそれぞれまったくかぶることなく、それぞれの持ち味を十分に出している印象です。

ラストまでの盛り上がりで、一つ見えてくるのは「家族」特に「父親と息子の関係性」なのですが、そういった隠しテーマも、きっちりと収束させるあたりは、氏のテクニックなのだと思います。

非常に楽しく読ませてもらいました。
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2009年03月20日(金) 15時32分40秒

「カラスの親指」 道尾秀介 2009-022

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
道尾秀介氏「カラスの親指」読了しました。

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カラスの親指 by rule of CROW’s thumb/道尾 秀介
¥1,785
Amazon.co.jp
出版元
講談社
初版刊行年月
2008/07
著者/編者
道尾秀介
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:5点 
装丁:3点

あらすじ
“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。<<Amazonより抜粋>>


読了後、映像化しやすそうな作品だなと思いました。
たぶん映画というよりもドラマです。

詐欺師の中年2人と、少女1人。
物語序盤は、その詐欺師の手口のようなものから、「過去の何かに追わている」ことの恐怖感のようなものがあり、おのずと中盤以降の布石を匂わせます。

そして、ある事件をきっかけに、一つの組織と戦っていきます。

といっても、詐欺師は詐欺師なりの戦い方があるわけでして、この辺りの頭脳戦というのが後半の見ものとなっております。

その後半のスピード感と言うか、読みやすさは非常に心地よかったです。
まさに場面展開と物語の展開に魅せられました。

どういった「騙し」をするかという、ある種のドキドキ感をもって読み進めていくと、一枚上手の敵がいたりするわけです。

そして、ちょっと物足りなさを残しつつ、まだ数10ページを残して、物語そのものが終了し、エピローグに入るわけですが、そこでもう一つのサプライズがあるといった具合。

読み終えて、「あ~、そういうことなのね~」と。

びっくりはしないものの、妙に納得してしまうエンディングが待っているのでした。
もう一度、読み返してみると、それぞれのエピソードにラストへの伏線があるといった形。
また、物語そのものを大きなもので包括するラストそのもの。

こういう展開は個人的に好きなので、好感触でした。



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2009年01月17日(土) 00時51分50秒

「タチコギ」 三羽省吾 2009-005

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
三羽省吾氏「タチコギ」読了しました。

amazonリンク
タチコギ/三羽 省吾
¥1,680
Amazon.co.jp
出版元
幻冬舎
初版刊行年月
2008/08
著者/編者
三羽省吾
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
柿崎は不登校の息子を連れ、30年ぶりに故郷に帰る。貧しくも、生き生きとしていた、あの頃の自分たち。父親として、同じ男の子だったものとして、息子に何を伝えられるかに気づく…。光り輝く少年時代を描く傑作。<<Boopleより抜粋>>



予想を裏切られました。
もちろん良い方に。


柿崎信郎(少年時代の渾名は「ノブ」)を主人公とした三人称視点の物語です。
構成は、祖母が亡くなったことをきっかけに30年振りに少年時代に過ごした場所に訪れるところから、はじまり、以降、小学校時代のノブとその仲間達の出来事(事件)と交互に物語が進みます。

タイトルであったり本帯から察するに、明らかにノスタルジックな思いをよみがえらせる種の本と思っていましたし、冒頭の展開からもそれは十分予測できました。

もちろんそういった流れ自体は嫌いではなかったのですが、予測できてしまったところから読んでしまったので、そもそもの期待をあまりしていなかったわけです。

ですが、見事に裏切られました。

なんというか、ノスタルジックな部分ももちろんあります。
同じような時期に少年時代をすごしている読者(私を含む)にとっては十分その点において堪能できます。

ですが、彼らが過ごすその場所である「鉱山町」そのものが、とても個別具体的な「町」であり、そのために発生する様々な問題は、別の意味で意外な展開でした。

ふっと読みふけて考えてみると、とても壮絶であり理不尽であり、そして「生きていた時代」の物語。

一方、現代の柿崎信郎に降りかかる問題は、同じくらい深刻だったりします。
この過去の物語と現代の物語に共通にある何かを感じると、もう一段階物語に深みが出てくるわけです。

それぞれの時代の人々が抱える問題は、形は違えど、同根だったりするのです。
うまく言葉にできませんが、それは例えば「掛け違い」といった具合です。

要するに、ある種の「問題小説」なわけです。
そういう裏切りは大歓迎ですね。

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2009年01月07日(水) 21時06分09秒

「義に死す 最後の幕臣 評伝・中島三郎助」 松邨賀太 2009-003

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
松邨賀太氏「義に死す 最後の幕臣 評伝・中島三郎助」読了しました。

amazonリンク
義に死す 最後の幕臣―評伝・中島三郎助/松邨 賀太
¥1,575
Amazon.co.jp
出版元
文芸社
初版刊行年月
2008/06
著者/編者
松邨賀太
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
「二十一世紀の現在を考えるとき、日本はどこへ行くのかと自問する今日、もう一度幕末の日本存亡の危機に遭遇した中島らの行動の原点に立ち返るときが、今迫ってきている─」(「あとがき」より抜粋)。本書は浦賀奉行所与力としてペリーとの外交交渉に当たり、造船、砲術の専門家として軍艦頭取まで進んだ男中島三郎助の、“義”を重んじた生涯を辿った小説タッチの伝記。徳川への「忠義・義」に生き家族を顧みることなく散っていった男の壮絶な生涯がここにある!<<文芸社Webより抜粋>>


辞書によると、タイトルにある「評伝」とは「人物評をまじえた伝記」とのことで、小説ではありません。
史実に基づいて、人物(本書では「中島三郎助」)を軸に記録するといった主旨なのです。

そのせいか、非常に「説明が多い」。
確かに正しい情報を伝えるという主旨もあるので、致し方なしなところもありますが、やっぱり個人的には「フィクションを含めた物語」を期待してしまいました。

「評伝」ってのは苦手なのかもしれません。
あくまでも個人の嗜好の問題ですが。
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2008年12月05日(金) 21時16分37秒

「誰かが手を、握っているような気がしてならない」 前田司郎 2008-138

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
前田司郎氏「誰かが手を、握っているような気がしてならない」読了しました。

amazonリンク
誰かが手を、握っているような気がしてならない/前田 司郎
¥1,680
Amazon.co.jp
出版元
講談社
初版刊行年月
2008/03
著者/編者
前田司郎
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:2点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:5点 
装丁:4点

あらすじ
神の声が聴こえる娘と、その家族を描く著者初の<長編小説>「でも最近の神様ちょっと考えすぎだと思うんだよね」「そういうこと言うから家族がぐちゃぐちゃになっちゃうんでしょ」<<Amazonより抜粋>>



「総評」は低いんですけど、個人的には好きな作品です。

なんといっても本書の持ち味は「意外性」。
読んでみれば分かりますが、地文の切り替えが絶妙なんですよね。

絶妙といえば聞こえは良いんですけど、端的に言えば曖昧な感じ。
読書を趣味としている人にはたまらない曖昧さですね。

たぶんしっかりとしたストーリラインがあると、かえってそちらに集中したいので邪魔な印象を受けたりもするのでしょうけど、それほどストーリは複雑ではないのです。

なので、作品として成立しているという感じなのでしょうね。

家族の物語です。
父・母・姉・妹の4人家族。
その4人家族の中の妹が、神を見るという設定。
その事実に翻弄される家族の物語なのです。

なんて書いたところで読んでみなければこの絶妙加減は分かりません。
ストーリを期待せず(そしてラストも)、淡々と身をゆだねてみるとこの曖昧さが癖になるそんな作品です。

"「どこかで、魚でも食べない?」と神に誘われた。"


こんな感じの文章がツラツラあります。

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2008年10月16日(木) 22時47分19秒

「インシテミル」 米澤穂信 2008-116

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
米澤穂信氏「インシテミル」読了しました。

amazonリンク
インシテミル/米澤 穂信
¥1,680
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2007/08
著者/編者
米澤穂信
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられて……。この夏、鮮烈なミステリーがはじまる<<Amazonより抜粋>>



もうこの手の作品は私には向いていないと、確固たる意識があります。

この手というのは、いわゆる「館シリーズ」のようなもので、それも意図的に集められて、推理合戦を繰り広げられるような種のものです。

なんというか、淋しいわけです、正直。
こういう物語を単純に楽しめない自分が淋しくてちょっと悔しいのです。

でもしょうがありません。
成長しているのか退化しているのかは分かりませんが、事実としてはっきりしているのは、「もう読めない」ということでした。

物語は複数の人が、非常に時給の高いアルバイトとしてある館に7日間監禁されて過ごすことを強いられます。
そこでは、各人にひとつずつ人を殺害することのできるアイテムが渡されたりして、いわゆるコロシアムの様子になるわけです。

探偵役とワトソン役がいて、もちろん被害者がいて犯人がいるのです。
そして、予定調和よろしく殺人が起こり、謎解きがはじまります。

なんというか「予定調和」です。
それが「謎解きのびっくり感」より強いのです。
だから、「へーそう」みたいな読了感になってしまいます。

せっかくなので、宣伝しておくと、本格モノが自分のピークの方にはもってこいの作品だと思います。

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