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2009年06月16日(火) 22時21分16秒

「ヒトリシズカ」 誉田哲也 2009-048

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
誉田哲也氏「ヒトリシズカ」読了しました。 

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ヒトリシズカ/誉田 哲也
¥1,575
Amazon.co.jp
出版元
双葉社
初版刊行年月
2008/10
著者/編者
誉田哲也
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:2点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
5つの殺人事件。果たして刑事は真実を見たのか?果たして女は幸せだったのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。木を見て森を見ず――。細部に注意しすぎ、肝心の全体を見失うことのたとえで、事件捜査において、最も避けなければならないことである。この小説に登場する刑事は皆、これを徹底し犯人を逮捕していく。だが、彼らは気づかなかった。その森が想像以上に大きく深いということに……。5つの殺人事件。果たして刑事は真実をみたのか?今、注目を浴びる著者の連作警察小説。<<Amazonより抜粋>>



6つの連作短編が所収されています。

連作短編の軸となるのは、タイトルの一部にもあるとおり「シズカ」という女性。

この「シズカ」という女性のキャラクターが良いです。
すべての事件において、犯人ではないのだが、間接的に関わる事となる女性。
残忍であるがゆえに儚い女性のキャラクターです。

またその年齢などを頭に入れておくと非常に興味深いです。

まったく筋書きも違うし、どのような解釈を持ってしても違うとは思いますが、なんとなく、本当になんとなくですが、森博嗣氏作品に登場する「四季」を思い出しました。

このシズカだけが、物語を俯瞰視できる立場として君臨している。
そういう感触を受けたのです。

それだけにラストの作品「ヒトリシズカ」のオチはちょっと物足りなかったと思ったりします。
賛否両論あるとは思いますが、個人的には、最後の最後まで貫き通して欲しかったなとか思うのですね。

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2009年06月15日(月) 20時39分31秒

「ハブテトル ハブテトラン」 中島京子 2009-047

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
中島京子氏「ハブテトル ハブテトラン」読了しました。
 
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ハブテトル ハブテトラン/中島 京子
¥1,470
Amazon.co.jp
出版元
ポプラ社
初版刊行年月
2008/12
著者/編者
中島京子
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:2点 
意外性:2点 
装丁:3点

あらすじ
広島県・松永を舞台に、はずむような備後弁でつづられた物語。<<Amazonより抜粋>>



まず興味をひくタイトル。

このタイトルのハブテトルとは備後語で「すねている」の意味であり、ハブテトランとはその否定形です。
なので標準語だとこのタイトルは『「すねている」、「すねていない」』ということですね。

学校でうまくいかない男子・大輔が母の故郷である松永に行く。
そこで過ごす物語です。

この手の物語にありがちな展開だったりします。
いわゆる「成長物語」なわけです。
ついこの間、読了したこちら にも雰囲気が似ています。
もう少し躍動感のある感じですね。

自転車による小旅行や、祖父の仕事の話など、それなりのクライマックスが適度に散りばめられていて飽きることはありません。

『夏休みの課題図書』って印象もあって懐かしい感じがしました。


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2009年05月30日(土) 01時18分51秒

「ボックス!」 百田尚樹 2009-042

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
百田尚樹氏「ボックス!」読了しました。

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ボックス!/百田尚樹
¥1,869
Amazon.co.jp
出版元
太田出版
初版刊行年月
2008/07
著者/編者
百田尚樹
総評
24点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち…様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?『永遠の0』で全国の読者を感涙の渦に巻き込んだ百田尚樹が移ろいやすい少年たちの心の成長を感動的に描き出す傑作青春小説。 <<Amazonより抜粋>>



ご存知、2009年本屋大賞5位の作品です。

読んでみて、さすが本屋大賞5位の作品だなと思いました。
誤解を恐れずに言ってしまえば、「本屋大賞」らしい作品ということですね。

「きっちりストーリがかかれ、気持ちよく感情移入でき、展開が明確で、ラストもきっちり収束」

鏑谷(カブラヤ)と木樽という2人の少年を軸に、ボクシングというスポーツを通じた青春成長小説です。
物語の視点としては、木樽と、新任の先生である耀子の視点。
この2人の視点の物語が、ほぼ交互に繰り返されることで、共通して見えてくるのは、天才鏑谷の天才としての所業。
そして、加えて木樽自身の視点から自身の成長も見ることができます。

要するに鏑谷に対しては2名の視点からあくまでも第3者的観点に、一方木樽に対しては、自分自身と他者の視点によるものなのですね。

意外にこの構成は重要じゃないかと思います。
この構成の中で、如何に鏑谷を際立たせ、そして木樽の成長を描ききるかなのです。

そして、読み進めて、気がつくのは、徐々に鏑谷より木樽の存在が大きくなっていくということ。
このバランスが絶妙だなと思いました。

この流れにあって、ラストは、きっちり読み始めに抱く想像上のラストのイメージとシンクロします。
ただし、シンクロしているのはあくまでもラストシーンだけであり、ここまでの過程を知ることで、一層このラストが際立つという仕掛けになっているように思いました。

周囲を固める、登場人物(ライバルや顧問)もキャラクターがしっかりしていて読み飽きることはありませんでした。

男の子(元を含む)は必読の一冊です。


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2009年05月22日(金) 22時31分03秒

「西の魔女が死んだ」 梨木香歩 2009-040

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
梨木香歩氏「西の魔女が死んだ」読了しました。

amazonリンク
西の魔女が死んだ (新潮文庫)/梨木 香歩
¥420
Amazon.co.jp
出版元
新潮文庫
初版刊行年月
2008/06
著者/編者
梨木香歩
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。 <<Amazonより抜粋>>



映画化もされたようです。
観てはいませんが、映像化しやすい作品だと思いました。

実写ももちろんイメージしやすいのですが、タイトル・ストーリーともに「ジブリ」な印象も受けました。

その点で、象徴的なのは、まいの両親。

一生懸命に娘を心配する、今風の両親像ってのが、凄くジブリな感じなのですね。

一方、主人公まいの祖母である「おばあちゃん」についても、その一挙手一投足が、印象深いものでした。
この物語の裏のテーマは、前述した両親と祖母の関係性にもあるように思えました。

言い換えれば、「現代」と「古き良き時代」。
「活気」と「静寂」の対比といったところです。

ラストはさわやかな印象でした。

「渡りの一日」もユーモラスで、ある意味でとても綺麗な作品でした。

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2009年05月07日(木) 21時15分15秒

「泣かない女はいない」 長嶋有 2009-037

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
長嶋有氏「泣かない女はいない」読了しました。

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泣かない女はいない/長嶋 有
¥1,470
Amazon.co.jp
出版元
河出書房新社
初版刊行年月
2005/06
著者/編者
長嶋有
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
ごめんねといってはいけないと思った。「ごめんね」でも、いってしまった。――恋をめぐる心のふしぎを描く、長嶋有自信作。角田光代・堀込高樹(キリンジ)両氏絶賛!「センスなし」併録。 <<Amazonより抜粋>>


主人公の通う会社の周りというのが、その昔、仕事で行った埼玉のとある場所に印象が似ていました。
それだけ背景がイメージしやすかったということなのかと思います。
氏の描く作品は「絵画」のようであると感じるのです。

ストーリーは淡々と会社生活を過ごす中で、「自分」という存在を少しずつ明らかにしていくといった物語であり、それ以上のものではありません。
ただ前述した「絵画を楽しむ」と言う点においては、氏の作品は非常に優れていると思います。

静かで、平凡で、それでいて染み入る作品です。

「センスなし」も、タイトルに似合わず、センスのある文体で、さらっと読ませてもらいました。
これまた、淡々と冷めきった旦那のビデオを返しに行くという作品であり、それ以上ではありませんが、やっぱり、絵画の世界なのです。
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2009年04月28日(火) 21時36分16秒

「退出ゲーム」 初野晴 2009-035

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
初野晴氏「退出ゲーム」読了しました。

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退出ゲーム/初野 晴
¥1,575
Amazon.co.jp
出版元
角川書店
初版刊行年月
2008/10
著者/編者
初野晴
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
穂村チカ、高校一年生、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみで同じく吹奏楽部のホルン奏者、完璧な外見と明晰な頭脳の持ち主。音楽教師・草壁信二郎先生の指導のもと、廃部の危機を回避すべく日々練習に励むチカとハルタだったが、変わり者の先輩や同級生のせいで、校内の難事件に次々と遭遇するはめに―。化学部から盗まれた劇薬の行方を追う「結晶泥棒」、六面全部が白いルービックキューブの謎に迫る「クロスキューブ」、演劇部と吹奏学部の即興劇対決「退出ゲーム」など、高校生ならではの謎と解決が冴える、爽やかな青春ミステリの決定版。<<Amazonより抜粋>>


あらすじのとおりのシチュエーションで繰り広げられる連作短編集です。
個人的な初野氏の印象は「漆黒の王子 」な感じなのですが、まったく違いました。

あのくろーい感じが欲しかったのですけど、読み始めて、まったく違うことに気がつきました。

まさしく「青春ミステリ」なわけです。決定版がどうかは別として。
ということで、想定外ということですね。

物語は、主人公格のチカとハルタを中心に、物語が1話ずつ進むにつれ、その周辺の登場人物が徐々に主人公格になっていくという流れです。

仲間を増やすRPGのような感じ。

ま、実際の学生生活ってのもこういうもんだったけかなと思ったりしました。

また、興味深かったのは、一貫したテーマは、舞台は「青春」であり、基本は「謎解き」だけども、裏テーマとして「人間模様」が差し込まれている点。

その点については良かったと思います。
個人的にはタイトル作である「退出ゲーム」が気に入りました。
単に「青春もの」ではない何かを感じました。
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2009年04月25日(土) 21時27分16秒

「6ステイン」 福井晴敏 2009-034

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
福井晴敏氏「6ステイン」読了しました。 

amazonリンク
6ステイン (講談社文庫)/福井 晴敏
¥820
Amazon.co.jp
出版元
講談社文庫
初版刊行年月
2004/11
著者/編者
福井晴敏
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、薄明の世界に鮮烈な軌跡を刻む。著者が織り成す切なく熱い人間讃歌、人生を戦うすべての者へ。 <<Amazonより抜粋>>


デビュー作のようです。
デビュー作とは思えない筆致です。

いわゆる社会構造上に存在する裏社会の物語6編の短編が所収されています。
裏社会といっても、私のような一般人にはまったく想像もできない世界。
いわゆる「工作員」とか「警察補助官」とか、その手の話です。

で、加えてそこに「人間味」が加わり、硬質な「ヒューマンドラマ」をみせてくれます。

意外に知られていませんが、この「6ステイン」の英語タイトルは「traces of six stains」。
訳すと「6つの傷跡」ってことでしょうか?

なるほど、Stain(傷・染み)の物語なわけです。

短編ではありながら、連作の要素も若干あったり物語構成も良かったです。

個人的には最終話の「920を待ちながら」のストーリー展開が秀逸と感じました。
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2009年03月25日(水) 21時22分44秒

「ぼくは落ち着きがない」 長嶋有 2009-023

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
長嶋有氏「ぼくは落ち着きがない」読了しました。

amazonリンク
ぼくは落ち着きがない/長嶋 有
¥1,575
Amazon.co.jp
出版元
光文社
初版刊行年月
2008/06
著者/編者
長嶋有
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
青春小説の金字塔、島田雅彦『僕は模造人間』(86年)、山田詠美『ぼくは勉強ができない』(93年)。偉大なる二作に(勝手に)つづく、00年代の『ぼくは~』シリーズとも言うべき最新作!「本が好き!」連載中に大江賞を受賞したことで、ストーリーまでが(過激に)変化。だから(僕だけでなく)登場人物までがドキドキしている(つまり落ち着きがない)、かつてみたことのない(面白)不可思議学園小説の誕生。 <<Amazonより抜粋>>


同氏の「猛スピードで母は 」(第126回芥川賞受賞作)は一昨年の12月に読んでいて、ちょっとそのときの書評を読んでみたりするのですが、やっぱり同作と比較すると、正直、いまひとつインパクトに欠けていたかなという印象です。

図書室にベニヤ一枚で隔てられている空間にある図書部面々の物語。
この場面(シチュエーション)や図書部発足の理由はなかなか興味深かったです。

図書委員がサボり始めることが分かっているので、別に部を創設し、その部員が委員に代わって貸し出しをするといった具合。

そういう理由だから、図書室の中に部室があるということなのですね。

で、物語自体は、その部員の物語。
群像といえば群像ですが、これといったテーマがあるわけではなく「日常」を描いています。

例えば弁当箱の大きさを競い合ったりとか、例えば文化祭を何にするかだったり、例えば裏サイトだったり、登校拒否であったり。

そのような中で、特段部員は成長するというわけでもなく、淡々とそれぞれのキャラクターを演じ、淡々と物語を進めていくわけです。

箱庭にいる、学生達の学生のための物語です。
と思いながら読み続けていくと、ラスト自体が一つの大きな暗喩になっていることにも気がつきます。

淡々としている中にもしっかりと収束している感じを受けました。
また付録(?)のその後の登場人物達も面白かったです。
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2009年03月08日(日) 17時43分48秒

「冠・婚・葬・祭」 中島京子 2009-021

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
中島京子氏「冠・婚・葬・祭」読了しました。

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冠・婚・葬・祭/中島 京子
¥1,680
Amazon.co.jp
出版元
筑摩書房
初版刊行年月
2007/09
著者/編者
中島京子
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
世はすべてこともなし…とは、なかなか行かない。人生の節目節目で、起こった出来事、出会った人、考えたこと。いろいろあるけど、ちゃんと生きよう。そんな気持ちになる4つの物語。 <<Amazonより抜粋>>



タイトルにある「冠婚葬祭」それぞれの話4編が所収されています。

冠は成人式
婚は結婚式
葬は葬式
祭はお盆

それぞれの物語において、それら自体に重きを置くことわけではなく、そこに関わる人々の話です。

いわゆる「慣習」と呼ばれるそれら「冠婚葬祭」とは一線を引いて、人間味あふれる物語を描いているのですが、読了後に感じたのは、これら慣習が存在していることで、そこの関わる人たちの人間味というものがより強く表出されるという点。

「慣習は、慣習である」と思っていたのですが、そこにしっかりと「人」があることに気がつかされた作品でした。



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2009年01月05日(月) 22時06分47秒

「9・11倶楽部」 馳星周 2009-001

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
馳星周氏「9・11倶楽部」読了しました。

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9・11倶楽部/馳 星周
¥1,890
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2008/07
著者/編者
馳星周
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
地下鉄サリン事件で妻子を失った救急救命士が出会った、新宿で生きる戸籍のない子供たち。理不尽で惨めな境遇に追いやられた彼らがはじめた、危険きわまりない“遊び”とは―。 <<Amazonより抜粋>>


ジャンル。なんていえばよいのでしょうか?
少なくとも、あまり読んだ事のない種の物語です。

『社会派ハードボイルド小説』?
なんだかしっくりしませんが、この辺りな感じがします。

救命士の織田を主人公とした物語です。
ただ、物語の大きな軸は、2つあります。
前述した織田の倒錯していく人生と新宿の子供達の戦い。

前者については中盤から後半に掛けての心の描写は良いです。
善悪というルールを突破するだけの過去からの脱却を織田は願っていて、それを子供達へ期待したのでしょう。
ネタバレになりますが、タイトルからも容易に想像もできるよう、こころの葛藤を経て、ある罪に織田が加担していくわけです。

後者は極めてシビアな世界です。
中国から来た不法労働者を親に持つ子供達の世界。
この世界はあくまでも、私達には眼にも触れられない世界なのですが、きっと存在はしているのだろうなと想像できます。
そういう世界があって、私達の世界が成り立っているということでもあるわけです。

前述したように「社会派ハードボイルド」なわけですから、普段読まれない方は、それなりに気合を入れて読んでください。
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