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2009年06月27日(土) 16時39分16秒

「幕末裏返史」 清水義範 2009-051

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
清水義範氏「幕末裏返史」読了しました。 

amazonリンク
幕末裏返史/清水 義範
¥1,785
Amazon.co.jp
出版元
集英社
初版刊行年月
2008/09
著者/編者
清水義範
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
大の日本贔屓のフランス人、アナトール・シオン。国禁を犯して海を越え、憧れの日本にやってきた。時は幕末、開国前夜。彼は「愛する日本」のため、幕府の知恵袋となる。昼は盛装して天皇に拝謁、夜は頭巾を被って尊王の志士を助けたり、と大活躍。その働きが運命の歯車に不思議に作用し、ついに日本の歴史が「ひっくり返る」瞬間が。 <<Amazonより抜粋>>


タイトルの通り、幕末の史実を裏返してしまった作品。
本書の主人公はアナトール・シオンは架空の人物。

この日本ひいきのフランス人が、日本の幕末にあったいくつかの事件に関与し、そこを裏返していくことで、裏の幕末史をつむぎだします。

なんというか、パスティーシュ作品を得意とする氏が、その対象を「作品」ではなく「史実」としてしまったのが面白いのですね。

多少なりと「歴史」を知っている読み手なら、「なるほどね、そうくるか」と思います。

ラストの「大統領選挙」ってのが圧巻。
候補者が、気持ちよいくらいの空想です。

是非幕末好きでいたずら好きなら、一読ください。
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2009年05月23日(土) 21時43分52秒

「ギフト」 日明恩 2009-041

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
日明恩(タチモリメグミ)氏「ギフト」読了しました。

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ギフト/日明 恩
¥1,680
Amazon.co.jp
出版元
双葉社
初版刊行年月
2008/06
著者/編者
日明恩
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
過剰追跡が原因で犯人の少年を死なせてしまった元刑事の須賀原。そんな彼が働くレンタルビデオ店に、奇妙な少年がやって来た。『シックス・センス』の DVDを見つめながら、ただ涙を流しているのだ。しかも毎日…。心に傷を負う元刑事と、“死者”が見える少年が、霊にまつわる事件を解決していくハートウォーミングミステリー。<<Amazonより抜粋>>


簡単に言ってしまえば、死者が見えてしまうという能力を持ってしまった少年と心に傷を負った元刑事が、死者を成仏させる物語です。

5つの連作短編が所収されており、それらが時系列に並んでいます。
一作ずつにそれぞれの結末はありますが、これら短編群に対して、もう一つの大きなラストがあります。

こういった設定だと、段々飽きてきてしまうことがよくあるのですが、本書は飽きさせませんでした。
推理小説に近い展開も手伝って、読み手はこのフィクションの世界に入り込むことができます。

個人的に気に入ったのは、4つ目の短編「自惚れ鏡」に登場した圭子。
嘘を嘘で固めた人生を送り、偽装自殺に偶然が重なり死んでしまいます。
成仏しないまま現世に残り、主人公格の2人に接触しますが、この話自体も嘘ばかり。

なんというか、文字の通り「死んでも救われないキャラクター」なわけです。
で、この圭子に対峙する2人の苦悩と、ラスト。
決して気持ちは良くないのですけど、どうにもすっきりしてしまう短編のラストです。

本書全体のラストについても、納得感はありました。

綺麗に収まったという感じです。


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2009年05月16日(土) 01時06分01秒

「青酸クリームソーダ <鏡家サーガ>入門編」 佐藤友哉 2009-039

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
佐藤友哉氏「青酸クリームソーダ <鏡家サーガ>入門編」 読了しました。

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青酸クリームソーダ〈鏡家サーガ〉入門編 (講談社ノベルス)/佐藤 友哉
¥903
Amazon.co.jp
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2009/02
著者/編者
佐藤友哉
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:5点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
普通の大学生、鏡公彦18歳。ごくごく平均的な、何気なくコンビニエンスストアに行こうと思って出かけただけの夜。運悪く、最悪なことに目下殺人中の灰掛めじかに出会ってしまう。それを「見て」しまった責任を取らされる公彦。それは、めじかの「殺人の動機」を1週間の期限で探ることだった―。―ここから始める。ここから始まる―。「鏡家サーガ」入門編、遂に幕開け。 <<Amazonより抜粋>>


結構、好きでした。
なんというか、西尾維新氏の作品にもう少し陰を足したような感じ。
誤解を恐れずに言ってしまえば、「大人のライトノベル」のようなもの。

講談社ノベルズに既刊の鏡家サーガシリーズを読まずとも、小説世界を知るにはまさに「入門編」とのごとく、非常に分かりやすいものになっています。

たぶん、こちらを読んでから、過去の作品を読んだほうが、より過去の作品はすんなり入れるような気もします。
(著者がそれを意図して「入門編」としてるような気もします)

ストーリーはシンプル。
そして、展開も期待通りの「ギリギリ破綻」
ラストの「お気楽感」も個人的に、期待していたのでよかったです。

物語としての評価は読み手の方それぞれの評価となりますが、
少なくとも、ほぼリアルタイムで過去のサーガを読んでいた方にとっては、このシリーズの「立ち位置」を再認識できます。

総じて、居心地が良かったのです。
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2009年04月20日(月) 22時23分14秒

「筒井康隆コレクション 秒読」 筒井康隆 2009-032

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
筒井康隆氏「筒井康隆コレクション 秒読」読了しました。 

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秒読み―筒井康隆コレクション (ボクラノエスエフ 2)/筒井 康隆
¥1,785
Amazon.co.jp
出版元
福音館書店
初版刊行年月
2009/02
著者/編者
筒井康隆
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:5点

あらすじ
核ミサイル発射のカウントダウンが、今まさに始まろうとするその瞬間、男の意識は、40年の時を遡る。表題作「秒読み」ほか、筒井康隆の精髄14作品を収めた傑作集。<<福音館書店HPより抜粋>>



14作品の1ページ弱の超短編から中編くらいが所収されています。
「ボクラノエスエフ」シリーズということで、もちろんSFばかりなのですが、多種多様の物語です。

星新一監修の「ショートショートの広場」ってのが子供の頃好きだったのですけど、それに近い感覚です。

個人的には追われる恐怖を描く「走る取的」が好みでした。
淡々と怖いってところがミソなのです。

さて、本編に加えて良かったのは巻末の長嶋有氏の解説。
「小説は役立っているのか」というテーマで書かれていますが、この解説は秀逸でした。

”たくさん感じさせてくれる本は、間違いなく自分の役に立つ。
「役立った」ということが、目に見えないだけだ。”


その通りだと思います。
この文章に出会えただけでも、読んでよかったと思いました。

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2009年04月02日(木) 21時50分37秒

「太陽の坐る場所」 辻村深月 2009-027

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
辻村深月氏「太陽の坐る場所」読了しました。
この氏の本に共通した読了感を「辻村感」と命名しました。 

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太陽の坐る場所/辻村 深月
¥1,500
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2008/12
著者/編者
辻村深月
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。<<Amazonより抜粋>>



あらすじの通りの内容です。
同じ高校の同級生だった男女の視点で、女優となったキョウコを通じて物語が展開していきます。


興味深かったのは2点。

1点は、28歳となった彼らの幼さとその変化。
F県と東京という場所に対する差別もあり、女優キョウコに対するミーハー感覚や、一方で嫉妬などもあり、所詮「大人になりきれない子供達」ばかりなのです。
そして、それらが、人としての本質の部分だったりするから、恐ろしかったりするのですね。

そんな彼らが高校時代を振り返りつつ、同窓会に来ない「キョウコ」に接触してくことで、物語は進行していきます。
あるものは一歩進むことを選び、あるものはそこに留まることを選びます。

彼らが、キョウコに対して「囚われている」と表現しているのですが、実は「囚われている」のは彼ら自身であるというとても皮肉だけど、ある意味で胸のすく展開になるわけです。

また、そこに彼らに見え隠れするのは、「罪」とはいえないくらいの、「悪意」。
氏の描く物語の登場人物には、この「悪意」がしっかりあります。
読み手は、自分にもあるであろうこの「悪意」を感じながら、客観的にこの本を読むのでしょうね。
そういう私自身も、そんな感じで読みました。

もう1つは、ネタバレに近いですが、読者へのミスリーディングが隠されています。
薄々感じますが、それなりに手の込んだ「ミスリーディング」を味わうことができます。
そういう技巧がないものと思って読み進めると、びっくりします。

こちらもなんだかお得感がございました。




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2009年01月12日(月) 14時35分43秒

「ロードムービー」 辻村深月 2009-004

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
辻村深月氏「ロードムービー」読了しました。

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ロードムービー/辻村 深月
¥1,575
Amazon.co.jp
出版元
講談社
初版刊行年月
2008/10
著者/編者
辻村深月
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
誰もが不安を抱えて歩き続ける、未来への“道”。子どもが感じる無力感、青春の生きにくさ、幼さゆえの不器用…。それぞれの物語を、優しく包み込んで真正面から描いた珠玉の三編を収録。涙がこぼれ落ちる感動の欠片が、私たちの背中をそっと押してくれます。はじめましての方にも、ずっと応援してくれた方にも。大好きな“彼ら”にも、きっとまた会えるはず。 <<Amazonより抜粋>>



どうやら氏のデビュー作である「冷たい校舎の時は止まる」の前日譚・後日譚の3篇が所収されています。

「どうやら」というのも、肝心の「冷たい校舎の~」が未読なわけでして、果たして未読のまま本書を読んだ方って全国にどのくらいいるのでしょうかね。

ということで、物語の流れ上、どこかに「ファンサービス」が含まれているのですが、それが分からない。
大抵、「?」みたいなところがすべてそうだとしたら、だいぶ充実したサービスのような気がします。

とはいえ、物語そのものは非常に面白かったです。

特にタイトル作である「ロードムービー」は良かったです。
ちょっとだけ、トリックもあって、そこもなかなかでしたが、なんと言ってもクラスメートのアカリ存在感。
氏の「悪」の描き方に、とても共感しつつ、恐怖にも思えたりします。
傷口を直に触れるような、感触ですね。

また、ワタルの子供のとは思えない「応援演説」も良かったです。

他の2作についても「情景」がイメージしやすくて読みやすかったです。

なんにせよ「未読」ってことを後悔したりしました。

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2008年12月23日(火) 21時27分01秒

「私の男」 桜庭一樹 2008-142

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
2008本屋大賞第8位にして、第138回直木賞受賞作。
桜庭一樹氏「私の男」読了しました。

amazonリンク
私の男/桜庭 一樹
¥1,550
Amazon.co.jp
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2007/10
著者/編者
桜庭一樹
総評
25点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:5点 
装丁:4点

あらすじ
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。 <<Amazonより抜粋>>


いや~良かった。

良かったところは2つ。

ひとつは、ストーリ全体に漂う世界観。

ものすごくいびつだけど、もしかしたら純粋な親子関係。
それが、「当たり前」のように物語の中心に鎮座していて、そんな違和感そのものがたまらなかったです。
また、その世界を主人公格の花と淳悟の視点だけでなく、美郎や小町といった「準主人公格」の登場人物の視点で語らせる辺りも、ぐっと世界の広がりを感じることが出来ました。

もうひとつは、構成そのもの。

現在から過去へ遡る形で、物語が語られます。
結論から序章に向かう小説といった、極めて珍しい形なのですが、何故か、この物語はこの順序でしか語れないほどの力強さのようなものを感じました。
異質な現在の物語を読んだ私達は、その過去について知り得ようとなって読み進めていくのですが、その過去にたどり着いたとしても、それ以上に異質な世界を見せ付けられてしまうのです。

端的にいえば、蟻地獄のような印象を受けました。


とてもとても濃密な一冊です。
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2008年12月16日(火) 00時40分33秒

「最後の将軍」 司馬遼太郎 2008-141

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
司馬遼太郎氏「最後の将軍」読了しました。

amazonリンク
最後の将軍―徳川慶喜 (文春文庫)/司馬 遼太郎
¥530
Amazon.co.jp
出版元
文春文庫
初版刊行年月
1997/07
著者/編者
司馬遼太郎
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
その英傑ぶりを謳われながらも幕府を終焉させねばならなかった十五代将軍・徳川慶喜の数奇な生涯を描いた名著の新装版。<<Amazonより抜粋>>


もうこの小説を原作とした、大河ドラマから10年も経ってしまったのですね。
久しぶりのがっつり歴史小説で、久しぶりの司馬遼太郎作品でした。

事実(史実)をもとにした小説は、作者の思い入れ一つでいかようにも物語が変化します。
そこを楽しめることができれば、いわゆる「歴史小説」の面白みもひとつ知ったことになるような気がします。

同じ歴史上の人物を別々の視点で描くもの。そういうものを並列に読むと如実に分かったりします。

で、本書。

タイトルの通り、徳川十五代将軍である徳川慶喜の話なのですが、スタンスが攘夷でもなく佐幕でもないところが非常に好感触。
ようするにフラットな目線、正しく言えば慶喜の目線で物語が語られていきます。

なにをするにも器用にこなしてしまう慶喜は、時代という波に流されつつも、己を決して見失わない。
その処世術のようなものは、非常にためになります。

ちなみにそこでとった慶喜の処世とは「流れにひとまず身を任せること」と「出来る限り存在を強めること」。
奇をてらったように見える行動の一つ一つが、実は確固たる自分があってからの行動であることが良く分かります。

これは現代の我々にも相通じるものがあるなと感じました。
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2008年11月30日(日) 21時13分29秒

「この世の全部を敵に回して」 白石一文 2008-135

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
白石一文氏、「この世の全部を敵に回して」 読了しました。

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この世の全部を敵に回して/白石 一文
¥1,050
Amazon.co.jp
出版元
小学館
初版刊行年月
2008/04
著者/編者
白石一文
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
白石一文が問う、00年代「人間失格」の書。人間は、どこから来て、どこに向かうのか--。生きがたい思いを漫然と抱く。すべての人に、作者から突き付けられた八万文字分の言葉の爆弾。<<Amazonより抜粋>>


物語ではありません。
Amazonのあらすじにあったので知りましたが、真実の話でもありません。
とある物語上の設定にのって、氏自らが思うことを書き連ねております。

ある意味で随筆。
作者が読み手である私達に訴えかけています。

前半は「人は自分自身を愛する以外ない」とし、後半に「真実の哀れみだけがこの世を救う」といった流れになるあたりは、なるほど唸りました。

日々、思っていることをこのような形で世に問うことで、誰かしらの反応を見ようとしている姿勢そのものは大変評価できることと思います。

タイトルに在るとおり、この世の全部を敵に回してもなお、伝えたいことがある人間は強いと、そう思いました。
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2008年11月29日(土) 23時38分35秒

「墨攻」 酒見賢一 2008-134

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
酒見賢一氏「墨攻」読了しました。

amazonリンク
墨攻 (新潮文庫)/酒見 賢一
¥380
Amazon.co.jp
出版元
新潮文庫
初版刊行年月
1991/03
著者/編者
酒見賢一
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか―史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。<<Amazonより抜粋>>


短い話ですが物語としてはとても面白いです。
酒見氏といえば既読の「後宮小説 」でそうだったように、大変物語を大切にしている作家さんです。
(このあたり文庫版のあとがきによく現れています)。

今回の作品も非常に物語性があって、主人公・革離の非常ともいえる忠誠心は、ある意味で潔く、ある意味で恐れを感じます。

ちょっと新撰組の規律に似たようなところもありますが、弱小の城をどのように守るか?
墨子教団という史実の謎のひとつにエッセンスを加えた大変面白い作品でした。

酒見氏作品、ちょっと追ってみたいと思いました。

ちなみに大分前に映画化されているようですね。
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