「QED ~Ventus~ 御霊将門」 高田崇史 2007-145 | 流石奇屋~書評の間

「QED ~Ventus~ 御霊将門」 高田崇史 2007-145

高田崇史氏「QED ~Ventus~ 御霊将門」読了しました。
ちなみにタイトルの「Ventus」はラテン語で「風」を意味するようです。

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高田 崇史
QED ventus 御霊将門 (講談社ノベルス)
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2006/10
著者/編者
高田崇史
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
暖かい春の日差しのなか出掛けた桑原崇と奈々、沙織の棚旗姉妹のお花見は、いつしか日本三大怨霊として畏怖され続ける平将門の名所行脚へと一転。『神田明神』『将門首塚』からはじまり、茨城県そして成田山までを巡りながら、崇によって少しずつ解き明かされていく歴史の謎。『繋馬』の家紋が示唆する驚愕の真実とは。<<Amazonより抜粋>>


今回は「平将門」です。

その歴史には興味はありながら、未だ手を出していない「平将門」。
所説いろいろありまして、なんだか古くからの都市伝説のような人物ですね。

で、本書は「花見のつもりが将門めぐり→定番の歴史謎解き」という体裁で、ことが進みます。

一方で、神山禮子の話もあり、こちらはややミステリなわけですが、前者の方が圧倒的に面白かったです。
別段、こちらの物語は挟み込まなくても良かったと思いますが、こちらが続編に続くんだろうなと思えば、致し方なしといったところでしょうか?

QEDシリーズの楽しみ方は、「物語ではなく、歴史謎解き」と思っているので、その点においては満足でした。

でも、このシリーズも長く続いていますね。
やっぱり似たような読み方の人が多いということのような気もします。