2007年04月25日(水) 21時45分24秒

「角」 ヒキタクニオ 2007-049

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
ヒキタクニオ氏。
今月初登場にもかかわらず3冊目です。
ちょっとした「ヒキタブーム」到来ですね。

ということで、「角」読了しました。
表紙画像で一目瞭然ですが、”カク”ではなくて”ツノ”でございます。

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ヒキタ クニオ

出版元
光文社
初版刊行年月
2005/10
著者/編者
ヒキタクニオ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
本当に困っているとき、そばにいてほしいのは誰だろう。女友達に恋愛の相談をすることがどれほど馬鹿らしいことかは知っている…。鋭い視線で時代をえぐる、まったく新しい純愛物語。 <<Amazonより抜粋>>



小説の校閲を職業としている主人公麻紀子に、突然ツノが生えてしまってからの物語です。
そんな麻紀子目線の三人称表現で、第九章までの構成。

「突然、ツノが生えてしまって、さぁ大変」といったところから物語がはじまるので、そのツノをめぐる様々な物語が展開されるのであろうと思っていましたが、蓋を開けてみると、普通の女性の普通の恋愛やら仕事やらの物語でした。

この「期待はずれ」感は、個人的に返って心地よく、評価ポイントの一つです。

最後まで読み終わってみると、この「ツノ」ってのが、何かを暗喩しているのだろうなと感じることができますが、何かを感じる程度で良いと勝手に解釈しました。
きっと深い意味はあるのでしょう。

また、その麻紀子の仕事自体の内容も、大変興味深いものでした。
いわゆる小説家が作成した「文章」を、公平な立場で校閲し、「小説」にするといった仕事なのですが、その過酷さというか理不尽さみたいなものがひしひしと感じることができました。
で、(小説ってのは、そんなこんながあって世にでるのだな~)とただただ感心をしてしまったのです。

麻紀子を取り巻く、仕事関係に広がる登場人物も、個性的で、物語に相当の印象を与えています。
特に編集者の小生意気な小内田は、読み手の微妙なところをくすぐる何かを持っています。
というか、こういう輩(やから)、よく実社会にも居ます。

概ね好印象なのですが、第9章のオチの付け方は、ちょっと残念というか、意外でした。
ネタバレは避けますが、(この展開に持っていかなくてもよかったのじゃないの~)と正直思いました。
ちゃんと収束しますし、それなりに謎(らしきもの)も解決しますが、それでも無理やり、物語を終わらせたといった感じが強く残りました。

裏付けを見てみると、8章までは、小説宝石で連載されており、この9章は書き下ろしとのこと。
あそこまで持っていくのなら、8章で終わらせても良かったのではないのと感じました。

ま、この辺りの感想は、人それぞれとは思いますが。

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