2007年04月22日(日) 21時06分36秒

「新撰組捕物帖 源さんの事件簿」 秋山香乃 2007-047

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】

たまに無性に「歴史小説」が読みたくなるのです。(個人的に)
しかも時代背景や登場人物設定は、史実をベースにしながら、ちょっと物語として脚色をしたストーリーラインとかってなると、「つぼ」なわけです。(これまた個人的に)

ということで、「新撰組捕物帖 源さんの事件簿」 読了しました

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秋山 香乃
新撰組捕物帖----源さんの事件簿
出版元
河出書房新社
初版刊行年月
2005/10
著者/編者
秋山香乃
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
われが副長助勤・井上源三郎がゆく。そそっかしくてお人好し、好奇心旺盛でおせっかい焼きの源さんは、つい事件をかぎつけては、こっそり首を突っ込んでしまう。平隊士・中村久馬、監察・尾形俊太郎もいつしかひきずりこまれて…。気鋭の作家による市井派新撰組小説誕生。<<Amazonより抜粋>>



全5話で構成されています。
時代背景は近藤勇以下が京都に滞留し始めた頃から、明治時代あたりまで。

一つ一つの物語は、(第5話だけは違いますが)単体の事件を中心に構成されており、目線もタイトルにもあるとおり主人公「井上源三郎」目線の三人称です。
(ま、フィクションなんだろうな)という物語の中心に位置付けられた事件とは別に、「池田屋事変」などの史実も織り交ぜられておりますが、あくまでもメインは事件そのものに、どのように井上源三郎が絡んでいくかということです。
そういった意味では本書で書かれる「史実」は、あくまでも物語の時代そのものを示すもの程度の役割というわけですね。

一つの事件が起きて、それを井上源三郎、監察・尾形俊太郎、平隊士・中村久馬らが解決していくストーリラインは、勧善懲悪な時代劇の脚本にも似ていて、非常に安心感がありました。
ま、安心感があるという裏側には、意外性に欠けてしまっているといったことも言えてしまうしまうのですが、それは歴史小説としてどちらに期待するかという価値観の問題だったりしますね。
(ちなみに私自身は、前者)

印象的だったのは実質最終話となる「第5話 源さんの形見」。
タイトルからネタバレなのですが、この話は、第4話までは元気だった、井上源三郎が戊辰戦争で戦死してしまってからの、残された者たちによって語られる話です。
展開・語り手の選出・そしてラストの収束感、これは、良かったです。
物語の大半を占める第4話までの半ばルーチンな物語が、すべてエピソード化するくらい、しっかりまとまっていました。

全体を通じて、「つぼ」な作品でございました。

秋山氏はこれまでも新撰組からみの物語を書いているようなので、ちょっと追ってみたくなりました。

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