2007年04月07日(土) 11時59分07秒

「平面いぬ。」 乙一 2007-042

テーマ:--乙一
お気に入りの作家さんのひとりである乙一氏の「平面いぬ。」読了しました。
ちなみに、もともと「石ノ目」という単行本があって、それを文庫化するにあたり改題して「平面いぬ。」としたようです。
確かに、「石ノ目」よりは「平面いぬ。」のほうが、キャッチーですね。

amazonリンク

乙一
平面いぬ。
出版元
集英社文庫
初版刊行年月
2000/07
著者/編者
乙一
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
わたしは腕に犬を飼っている――。ひょんなことから居着いてしまった「平面いぬ」ポッキーと少女の不思議な生活。天才・乙一のファンタジー・ホラー傑作集。『石ノ目』改題。 <<Amazonより抜粋>>



4つの中編が所収されています。
4つの作品とも、ホラー要素と筋書きの面白さは、ばっちり乙一テイストですが、その後に刊行された「失われた物語」や「ZOO」に所収されている中短編群と比較をすると、やっぱり未熟な感じがしました。

裏を返せば、それら最近の作品が、どんどん面白くなってきているという証なわけですけど。

4つの中編をそれぞれご紹介します。

「石ノ目」
作品全体のトーンは、京極堂シリーズにも似た感じです。
よくある伝承モノといってしまえば、伝承モノ。
この手の物語にありがちな、あいまいなままの収束感はなく、世話をする老婆の正体と、目にしたものを石にしてしまうことそのもののからくりが、はっきり分るのできるので、読後はそれなりにすっきりします。
潔い感じ

「はじめ」
自分の悪いことをすべて引き取ってくれる架空の人物「はじめ」が、妄想の世界から現実に訪れるといった話。
ファンタジーですね。
2つの世界を行き来する「はじめ」自身のあり方が切ないです。

「BLUE」
醜いぬいぐるみ「BLUE」の話。
よくある寓話なのですが、結末は乙一テイストでやるせない感じです。

「平面いぬ。」
表題作です。中国人に彫ってもらった犬の刺青が体表面で生きていくという話。
これもファンタジーなのですが、家族愛とからめて意外に深い作品だと思いました。

前述したとおり、これより刊行時期の遅い作品と比較してしまうと物足りない部分もあるのですが、ちゃんと乙一しております。

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