2007年03月28日(水) 00時20分37秒

「ゴヂラ」 高橋源一郎 2007-039

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
後述しますが、私の人生において、その衝撃度においては10本の指に入る作品の作者である高橋源一郎氏の「ゴヂラ」読了しました。

amazonリンク

高橋 源一郎
ゴヂラ
出版元
新潮社
初版刊行年月
2001/12
著者/編者
高橋源一郎
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
最近、どうもおかしい。世界全体が変なんだ。石神井公園の町に閉じこめられてしまった詩人。駅前で悪人募集のビラを撒いてる『影の総裁』。「正義の味方」をやってる作家のタカハシさん。“いけないこと”を唆す、本物の漱石と鴎外。でも、ゴヂラはなかなか現れない。いつになったらゴヂラは出て来る?どうしてゴジラでなく、ゴヂラなのか?謎を解きたくて、秘密を知りたければあいつの正体を突き止めるしかない。世界の秘密がわかってしまう、同時多発小説。



いきなりに、唐突に、思い出話から・・・
その昔、まだ私自身が「積極的に文学を感じた」村上春樹氏の作品に出会う前、氏の「さよならギャングたち」という作品を手にとって読んで、正直「混乱」したんです。


高橋 源一郎
さようなら、ギャングたち


それまでの「物語」ってのは、みんな国語の教科書に載っているような、それこそ「押し付けられた文学」のようなものだったのですが、この支離滅裂さだったり、破天荒さだったりを、感じてしまったので、こりゃ原体験としては相当の衝撃でした。
で、その「衝撃」から抜け出した私の次の感想が、「面白った」だったわけです。

そんな、ありがたい経験をさせていただいた氏の「ゴヂラ」ですが、まだまだ現役ですねって感じでした。

相変わらずの支離滅裂さ、相変わらずの破天荒なストーリ展開で、ちょっとだけ安心しました。
きっと物語のあらすじを書き出してしまうと、混乱してしまうと思うので、どんな内容かが気になる方は、手にとってお読みいただければと思います。
ただし、普通の物語と思わないようくれぐれもご注意ください。

一方で、難解でありながら、スムースに読めてしまうという不思議な作品です。
たぶん「ちゃんと物語を読みたい」と思う方には、不向きであって、「とにかく本を読みたい」と思う方には、大変向いている作品ってことですね。

印象的だったのは、章中で語られる作家自身による当作品の「あとがき」ならぬ「なかがき」のような文章
作成途中のタカハシさんと編集者のやりとりの中で、「一体、タイトルの「ゴヂラ」はいつ登場するのか?」という疑問が発生し、「そんなこと知らん」と言い切ってしまいます。
メタ的視点が一つ加わることで、ゴヂラ的世界が作家が描いたフィクションであることを知らされ、一方でこの「なかがき」自体も作品の一部として目にするという不合理さ
これぞ氏の作品の真骨頂かも知れません。

例えば、これを読んで初めて高橋源一郎氏の作品を手に取ろうと思っている方、正直、読後の責任は取りません。
これを文学だって言い切ってしまう人は疑いの目を向けてしまいます。
ただただ、楽しんでいただければありがたいです。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。