2007年03月11日(日) 01時25分21秒

「イレギュラー」 三羽省吾 2007-033

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】

三羽省吾氏「イレギュラー」読了しました。
これは、良い。

老いも若きもいわゆる”男の子”は必読ですね。

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三羽 省吾
イレギュラー
出版元
角川書店
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
三羽省吾
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
村が水害にあい、グラウンドも使えず練習もままならないニナ高野球部。素質は全国レベル、態度ならメジャーレベルの剛速球投手コーキもその素質をくすぶらせ、ナンパやケンカ三昧の日々。そんなニナ高に、恰好の練習相手として目を付けたのは名門野球部K高だった。だが両校は合同練習初日に衝突する。自分の球に絶大な自身を持つコーキはK高野球部に勝負を挑むが…。<<Amazonより抜粋>>


いやいや、面白かった。

「痛快スポ根小説」を想像していて、ま、それは半分は当たっていたのですが、それだけではない作品です。

高校野球という比較的分り易いテーマでありながらも、根的にあるのは人間ドラマだったりします。
水害に遭ってしまった蜷谷村の人々とニナ高野球部の屈折した思い。
果たして、そんな状況をどうやって打破することができるか?といったところが、物語の大きなテーマではないかと思いました。

さて、物語の主眼は、もちろん主人公であるニナ高野球部の天才肌ピッチャー、”コーキを主眼とした成長物語”なのであり、変にど根性なところもなく、ドタバタっぽさもあり、大変面白かったのですが、それとは別に、興味深かったのは、かつての師弟である名門K高監督の結城とニナ高監督の大木の関係性。
物語序盤に、大木の教え子であったころの結城のエピソードが語られますが、これがタイトルの意味や、物語の大きな伏線になります。
この伏線ってのが、なんとも良いです。
それは、前述した、蜷谷村の人々へのメッセージであり、読み手へのメッセージだったりするわけです。

物語の展開は、エピソードというエピソードが、いわゆる定番といえば極めて定番なのですが、ここまできっちりと定石どおりの展開ってのも、心地よかったりします。
意外な展開ばかりを期待しちゃう最近の読書なのですが、ここまで来ればアリですね。

物語の後半に、コーキに謎の約束事をして挑む、K高の地区予選試合の描写があるのですが、ここでの約束の果たし方と事の顛末ってのが、ぐっときました
これは、男心、もとい、”男の子”ごころをくすぐる、とても感動的なシーンでした。

ちなみに漫画チックな描写の試合シーンなども、そういった意味で”男の子”ごころをくすぐられました。

「少年ジャンプ」をワクワクしながら読んでいた諸兄にオススメです。引き込まれます。
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コメント

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2 ■コメントありがとうございました。

コメントありがとうございました。
また、お褒めいただき大変恐縮です。
TBは、スパム対策のため承認後公開とさせていただいており、naruさんのTBは先ほど、公開させていただきました。
ご迷惑をおかけいたしました。

1 ■無題

こんばんは。はじめまして♪
トラバありがとうございました。
評価が点数になってて、とっても見やすいブログですね。また遊びにきます。
『イレギュラー』野球を知らない私でも楽しめました♪特に雨乞いのところがお気に入りです。
こちらもトラバをやってみたのですが、うまく反映されないみたいです。
申し訳ありません。ではまた。

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