2007年02月23日(金) 00時42分53秒

「図書館戦争」 有川浩 2007-027

テーマ:--有川浩

引き続き本屋大賞ノミネート作品「図書館戦争」読了しました。

すでに続編が登場している当シリーズの1作目ですね。

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有川 浩
図書館戦争
出版元
メディアワークス
初版刊行年月
2006/03
著者/編者
有川浩
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。 <<Amazonより抜粋>>


未来小説と言うよりは、異世界の世界です。
ここでは、図書館を守る図書隊なるものが存在し、図書館員はもちろん悪法「メディア良化法」から守るべく防衛隊なるものが編成されております。

本書はそこに新人として赴任してきた笠原郁を物語の中心にそえ、ある意味では「成長小説」であり、ある意味では「SF」であり、ある意味では「アクション小説(なんじゃそりゃ)」なわけです。

ま、この世界観は、圧倒的にフィクションで、この1冊は、その世界観を説明するための1冊といっても良いでしょう。
オリジナルDVD作品としてアニメ化されるくらいのフィクションであり、その手が好みの方にはそれなりに楽しめる作品となっております。

4章で構成されていますが、基本的に1話完結型です。
それなりに1話1話がきっちり収束しますので、その辺りは好印象です。
あとがきで作者自身が「月9連ドラ風」と述べていますが、その真意はさておき、ドラマ仕立てであることは間違いないでしょうね。(ま、「西遊記」とかやってましたし)

物語の背景自身が、世界観自身の理解からはじまるので、正直「どうして本で、人が銃撃戦をするのだろう?」と、比較的「本」そのものに恩恵をいただいているにもかかわらず冷たい反応をしてしまいました。
ただ、図書隊が守ろうとしているものには、共感しますし、仮にそんな世界に放り込まれたら、とんでもない活動家になっていたりする可能性もあります。

物語自体のまとめ方は前述のとおり、良い感じでしたが、残念だったのは視点変更
氏の作品には、こういう印象を前々から受けていましたが、3人称表現で地の文の担当が替わっていく。
中心にいる笠原目線があり、教官堂上目線、同僚手塚目線と、カメラワークのように変化していくのですが、どうしてもこの手法に違和感を受けました。
ただただ、丁寧に読んでいない、わたし自身の問題といえばそれまでなのですけどね。
比較するつもりはないのですが、前回ご紹介した「夜は短し歩けよ乙女」の視点変更は地の文の文体そのものが変化しており、それだけでもだいぶ分り易いという印象があったので、裏を返せば、同じ文体で目線だけが変わるのは、ちょっと辛い(読み勧めていくと、(あ、この地文は誰々のだったのね)という気づきがあるといった感じ)のでしょうかね。
これは勝手な都合ですが、私のような、空いている時間にちょびちょび読み進めるような読書スタイルの場合は、向いていない構成かも知れません。

ま、その辺りを差し引いけば、この小説世界自体はとても魅力的なので、続編を読んでみたいと思います。
個人的には、郁の両親がどんな登場をしてくるか?とか手塚が徐々に人間になっていく(?)ところとか読んでみたいですね。
あと、純粋な勧善懲悪・痛快モノとしての期待もありますし。
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