2007年02月17日(土) 23時10分34秒

「おまかせハウスの人々」 菅浩江 2007-024

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
ふいに手にとった菅浩江氏「おまかせハウスの人々」読了しました。
この作品、SFだったのね~と読みはじめ気がつくくらいの「ふいに手にとった」加減でした。

amazonリンク

菅 浩江
おまかせハウスの人々
出版元
講談社
初版刊行年月
2005/11
著者/編者
菅浩江
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
あるのだろうか??理想の家族、心安らぐ家。私たちは、「家族の肖像」を、どんな色に染めようとしているのか。近未来の日常を描く待望の作品集。「純也の事例」里親制度でやってきた純也は従順で賢く、夕香は親子ごっこに溺れてしまった。純也は、ユニバーサライズ分科会の早期返還の対象となり、別れの日は意外に早くやってきた…。「ナノマシン・ソリチュード」小枝子は、モニタに左手の小指を突っ込んでナノマシンのチェックをする。必死で働いてくれるものがある限り、孤独じゃない。サビシクナイ。「おまかせハウスの人々」掃除、洗濯、買い物まで目配りのきいた全自動住宅に住むモニターたち。あとは「おまかせ」で幸せを手にいれることができる。多少邪魔くさくても設定をいじり直せば……。ほか、菅マジックが冴えわたる6編収録。<<Amazonより抜粋>>



6編の短編が所収されています。

近未来の極めて日常的なシーンで登場する、近未来的なツールやワード、そのもの自体もしくはそれを間接的に受け止める人間模様を描いています。

以下、(これでもかっ!!)てくらいに簡単に紹介すると、

「純也の事例」
一般家庭での幼児型ロボットとのふれあいの話

「麦笛西行」
相手の気持ちを形に表すツールを持った男の話

「ナノマシン・ソリチュード」
血液内で自己増殖し続ける人工物を使ったダイエット治療をしている女性の話

「フード病」
食品に潜む病原体を異様なまでに恐れる女性の話

「鮮やかなあの色を」
鬱状態になった女性が友人から勧められたクスリの話

「おまかせハウスの人々」
ハウスメーカーが提供する「家事がすべて自動の家」にモニターとして参加した3家族と、それをヒアリングするメーカー勤めの男の話


読み始めた時の最初の印象は、「風刺が効いた大人向けのドラえもん」。(もちろん、八頭身の青いネコ型ロボットは登場しません)
近未来小説としては、やや凡庸なのですが、なんと言うか、例えば30年前があって、今があって、そしてその2点の延長線上にあるような近未来の世界です。
例えば、それは少子化問題であり、健康食ブームであり、コミュニケーションができない人々であったりします。
そして、この作品にみる6編を共通した未来像というのが、「人間がより孤独になっていく」=「より周りとのかかわりを求めていく」といった点でしょうか?

この世界をフィクションとして読めているうちは、まだ救われているだろうな~と思いました。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。