2007年02月11日(日) 22時03分07秒

「東京バンドワゴン」 小路幸也 2007-020

テーマ:--小路幸也

小路幸也氏「東京バンドワゴン」読了しました。
「ムー」とか「ムー一族」あたりがギリギリリアルタイム(眠くても起きて見ていた世代)で視聴していた私にとっては、ちょっとノスタルジックな大家族の物語でした。

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小路 幸也
東京バンドワゴン
出版元
集英社
初版刊行年月
2006/04
著者/編者
小路幸也
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
下町の老舗古書店「東京バンドワゴン」。ちょっと風変わりな四世代の大家族が、転がりこんでくる事件を解決する。おかしくて、時に切なく優しい、下町情緒あふれる春夏秋冬の物語。 <<Amazonより抜粋>>



東京バンドワゴンという古本屋の3代目店主であり、大家族の長である堀田勘一(79歳)の亡くなった妻、サチの語りで物語が進みます。
このサチさんの語りが、なんとも丁寧で、それでいて聡明な語り口なので、とてもゆったりした感覚になりました。

物語自体は大きく春夏秋冬の4つに区切られますが、それぞれのパートでも複数の話が進行します。
例えば、春の章では、百科事典が現れたり消えたりする不思議な現象が起こりつつ、近所で、変質者騒動があったりします。
また、離婚して家に戻ってきた藍子とアトリエを持つマードックの話が絡んできたりします。

一つの話に収束しているわけではなく、あくまでも掘田家のバタバタしたそれでいて人情に溢れる時節を語るといった作品になっています。
そういった意味では、主人公は特定の人ではなく、堀田家全員と付き合いのある人々といったところでしょうか?

印象的だったのは、各章に必ず挿入されている食事のひとコマ。
誰が何を話しているか分らない会話が怒涛のように描かれていますが、大家族ってこんな感じなんでしょうね。
と、感慨深くなりました。

子供の頃に毎年やっていた親戚一同が集まった「新年会」を思い出しました。
確かに、みんな勝手にしゃべるし、誰と誰の会話ってことじゃないんですよね。
その雰囲気です。

また、良いアクセントとして登場するのは、勘一の息子である我南人(がなと)。
60歳にしてロックンローラーな彼は、「LOVE」「LOVE」言いながら、堀田家の騒動をそれなりに、良い感じに持っていきます。
物語の大きな流れは、我南人と愛人の子であり、一緒に住んでいる青(あお)の結婚までの話となりますが、ここでも我南人が粋な計らいをします。

心の温まる作品を提供し続ける、小路氏の作品にとって「大家族」とは、とても定石通りのテーマなのかもしれません。
ちなみに、こういった「大家族」ってのがテーマの作品で意外に少ないですね。

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