2007年01月26日(金) 21時49分10秒

「夏休み」 中村航 2007-013

テーマ:--中村航
注目の作家さんである中村氏の読書数でいうところの3冊目、著者の本としてはデビュー作「リレキショ」につづく2作目である「夏休み」を読了しました。

著者の表現する物語の”温度感”というものにマッチしてる自分を見つけました。

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中村 航
夏休み
出版元
河出書房新社
初版刊行年月
2003/06
著者/編者
中村航
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:5点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
「十日間ほど留守にします。必ず戻ります」。吉田くんの家出がきっかけで訪れた二組のカップルの危機?!ユキと舞子さんの書き置きに導かれて、僕と吉田くんのひと夏の不思議な旅が辿り着く場所は―キュートで爽やか、心にじんわりしみるとびっきりの物語。 <<Amazonより抜粋>>



(20年も昔の話ですが、)村上春樹氏が読書デビューであった私にとっては、この文体は、”ばっちり”でございます。
ストーリー性とか、その展開とか、盛り上がりとか、いろいろと評されていたりするようですが、ま、文体というか温度感だけで、「これはこれで、いいんじゃない」という作品があったりするのです。
個人的に。

(ここからは、村上氏の小説を読了されているかたのみに伝わる表現なのですが)
具体的には、初期から中期のころの村上春樹氏の短編に近い温度感があります。
例えば、それは「カンガルー日和」の一編だったりしますし、羊男が出てきちゃうシリーズだったりします。

物語はとてもシンプルで、
”妻の友人の旦那が無断で家出をしたので、それを残された3人で探しに行ってみよう。”
ということなのですが、物語全体は、決してあたふたせず、暖かい春の日差しのような「ぽかぽか気分」で進みます。
それぞれがそれなりに個性の強い登場人物であり、それぞれが接触することで、起こるささいな摩擦のような会話があるのですが、それがまたとても機転の利いた会話だったりして、しつこいようですが、村上春樹氏の小説を読まれている方にとっては、「そうそう、この温度感よね」と思うわけです。

『この温度感ではじまり、(実はいろいろあるんですが、)この温度感をキープして終わる。』

『(個人的には)上質の雰囲気小説』。

これで良いと思います。

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