2007年01月03日(水) 18時07分20秒

「ニシノユキヒコの恋と冒険」 川上弘美 2007-002

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
川上弘美氏「ニシノユキヒコの恋と冒険」を読了しました。
女性にとってはきっと「アリ」な、ニシノユキヒコですが、同性の私はどのように思ったのでしょうか?

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川上 弘美
ニシノユキヒコの恋と冒険
出版元
新潮社
初版刊行年月
2003/11
著者/編者
川上弘美
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
ニシノ君とのキスは、さみしかった。今まで知ったどんなさみしい瞬間よりも。女には一も二もなく優しい。姿よしセックスよし。女に関して懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう…とめどないこの世に、真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、著者初の連作集。<<Amazonより抜粋>>



ま、どうしようもないオトコなわけです、「ニシノユキヒコ」。
そんなどうしようもない「ニシノユキヒコ」と付き合った10名の女性視点で書かれる連作短編集です。

この「ニシノユキヒコ」。
いわゆる女性の「母性本能」をくすぐるようなキャラクター設定であり、正直、同性の私が読み進めるにいたっては、(どうして、こんなオトコのことを好きになったりするのだろうか?)と思ったのですが、こればっかりは分らないものなわけです。
これぞ、男の「永遠の謎」ってやつですね。
ははは

で、この「ニシノユキヒコ」を同性から見た場合、個人的には「女関係には、どうしようもない奴だけど、憎めない奴」という印象を持ちました。
ま、極めて一般的な「気遣いができるオトコ」といった印象です。
そんなに印象は、悪くないんですね、これが。
なんだか、そんな境遇を羨ましがってみたり、可哀想に思ってみたり、結果的には、「ま、いいか」と言う感じなのです。

物語の構成そのものは、好印象でした。
ニシノユキヒコの半生(高校時代や、50歳を過ぎた時や、死んでしまってからの回想などは所収されています)を、その当時付き合っていた女性視点で語られており、「成長しないニシノユキヒコ」の観察記のような感じで、こういった淡白なスタンスが良いですね
男は敵、女はもっと敵 」にも似た、「他者が語る一個人の連作短編」という構成は、個人的に好きなわけです。

ちなみに各短編で、それぞれの「ニシノユキヒコ」の呼称が変わります。
その辺りも良いですね。

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