2006年12月20日(水) 21時44分16秒

「悪夢のエレベータ」 木下半太 2006-164

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
古くはレコード、今はCDの購買パターンとして「ジャケ買い」というのがありますが、この本はまさに「装丁(≒ジャケ)借り」。

「悪夢のエレベータ」読了いたしました。
大体にしてセンスの良い装丁の本は、ちゃんと面白いものなのですね。

amazonリンク
木下 半太
悪夢のエレベーター―Nightmare after a Secret
出版元
幻冬舎
初版刊行年月
2006/07
著者/編者
木下半太
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:5点

あらすじ
「突然、エレベーターが止まったんです」 メガネの男が、まるで他人事のように言った。ある日最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら? まだまだ悪夢は終わらない! 本とブログのパラレル小説。 <<Amazonより抜粋>>


こちらのブログ『本とブログのパラレル小説 悪夢のエレベータ 』とのパラレル小説なのだそうです。

経緯は知りませんが、ブログで掲載されていた物語を本にしたのでしょうね。
ちなみに何がパラレルかというと、本書内の「幻の4章」が、現在ブログで閲覧できるという点なのだそうで、この件については後述いたします。

個人的には、かの「邪魅の雫」を土曜日の朝に読み終わって、その余韻が残ったまま本作を読み始めた(そしてその日の夜に読み終わった)ので、非常にさっぱりとした内容でございました。

男3人と女1人がひとつのエレベーターに閉じ込められてからの話なのですが、各章がそれぞれの登場人物の視点がかかれています。
ややネタバレになりますが、4人の登場人物全員が、このエレベーター事故にたまたま出遭ってしまったものではなく、ある目的をもって作為的にこの状況を作り出していたりするわけで、その辺りの展開が、それぞれの登場人物視点で、物語を広げているわけです。

加えて、ある目的をもってこの作為的な状況を作り出した登場人物(・・・まどろっこしいですね)をも、騙すもう一つの仕掛けが見えて物語が終了します。

ちなみにブログで掲載されている「幻の4章」については、この「もう一つの仕掛け」によって翻弄される登場人物たち(プラスα)が描かれているようで、最後まで読めていませんが、結構まじめに書かれている(なんなら、物語中のクライマックスのような部分)のが好印象ですね。(ちなみに、今現在、何故か5章に突入しております。)

”物語の先が気になるんならブログを見てね”ってことのようです。

さて、このような形態、本書でいう「パラレル小説」なる代物なのですが、やっぱり個人的にはちゃんと本で読みたかったところですね。
ただこの本自体の結末という意味では、今のままの構成が、結論に含みを持たせるといった意味で、個人的にはアリです。
要するに「物語は続くが、小説はお終い」という構造なわけで、そのあたりに作者のセンスの良さを知ることができました。

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