2006年11月23日(木) 19時02分40秒

「I love you」 伊坂 幸太郎他 2006-155

テーマ:★読後感想:作家別【その他】
祥伝社創立35周年記念特別出版(長いな)の「ILOVEYOU」読了しました。

amazonリンク
伊坂 幸太郎, 石田 衣良, 市川 拓司, 中田 永一, 中村 航, 本多 孝好
I love you
出版元
祥伝社
初版刊行年月
2005/07
著者/編者
作家アンソロジー
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
祥伝社創立35周年記念特別出版。愛してる、って言葉だけじゃ足りない(オール書下ろし)恋愛には物語がある。初めて異性を意識しはじめたとき、相手とのあいだに微妙な距離感を感じたとき、初恋の同級生との再会を果たしたとき、そして別れを予感したとき…。さまざまな断片から生まれるストーリーを、現在もっとも注目を集める男性作家たちが紡ぐ、至高の恋愛アンソロジー



人気作家さん目白押しの恋愛小説6編が所収されております。
個人的には伊坂氏と本多氏が同じ本で読めるというのがいいですね。

装丁にも凝っておりまして、各小説毎の表紙がパステルカラーの紙を使用しており、本を縦にしてちょっと札束を数えるようにぐいっと捻ってみると、それぞれの作家さんの小説の長さが解るんです。

で、やっぱり長い物語は、ちゃんと背景がしっかりと書けていたり、短編なりに深みのある作品でした。

簡単な紹介と簡単な○×評価を(本当に簡単だし、極めて個人的な評価なのでご了承くださいね)・・・

「透明ポーラーベア」 伊坂幸太郎  ○
白熊の体毛は実は白色ではなく、透明だという薀蓄の話(嘘)。
・・・単身赴任間近の「僕」とその彼女と姉の元彼氏の冨樫さんとその彼女が、動物園で偶然出会うという話。
ま、相変わらずの伊坂節ってことです。
肩の力が抜けた感じの文体は、やっぱり良いです。

「魔法のボタン」 石田衣良  ×
ふられたばかりの「ぼく」が幼馴染の萌枝に失恋話を吐露し、それをきっかけに2人で恋愛ごっこのようなことをする話。
これは短いし、キャラクターが格好良過ぎ。
個人的に石田氏は意外にダメかもしれません。

「卒業写真」 市川拓司  ×
突然声をかけられた「わたし」は、記憶を遡り、目の前にいるのが中学の同級生である渡辺くんであることに気がつくけど・・・という話。
これも、やや気取った感じがしましたね。
唯一女性が主人公だったということもあって、ちょっとピンと来ませんでした。

「百瀬、こっちをむいて」 中田永一  △
憧れの先輩に頼まれて、先輩の浮気相手と付き合う演技をする「僕」の話。
今現在の視点には、しっかりとした主人公がいて、回顧するタイプの作品です。
ちゃんと微妙な心理とかも書けていて好感触でしたが、結末がやや弱いかなといった感じ。

「突き抜けろ」 中村航  ◎
彼女との間にルールを設けて付き合い続けている僕と友人の坂本と坂本の先輩である木戸さんの話。
後述します。

「Sidawalk Talk」 本多孝好  ○
離婚間近の僕と彼女の最後の晩餐での話。
本多氏の作品に対しては伊坂氏と同様に確立化された何かがあるわけです。
一般的にはエコヒイキをしているということなのですが・・・
物語自体は平坦ですが、ラストがなかなかだったで、△に近い○ってところです。

本当に簡単にそれぞれの紹介と、完全にエコヒイキの評価をしてみました。

面白かったのは5作目の「突き抜けろ」
でした。
この淡々とした文体は、伊坂・本多両氏に近い雰囲気を持っており、好感触でしたし、何しろ木戸さんは短編に出すには勿体無いキャラクターであると思いました。
僕と坂本と木戸さんの3人組の別の物語を読んでみたいと思いました。
またまた良い作家さんを見つけてしまいました。
結構アンソロジーはこれが期待できるので、良いです。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。