2006年11月20日(月) 21時09分48秒

「銀天公社の偽月」 椎名誠 2006-152

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
椎名誠氏の最新刊(のはず)「銀天公社の偽月」読了しました。
あの独特な世界は健在であり、ニヤリとしてしまいました。

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椎名 誠
銀天公社の偽月
出版元
新潮社
初版刊行年月
2006/09
著者/編者
椎名誠
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
脂まじりの雨が降る街を、巨大でいびつな形の人工月が照らし出す。朧に霞むしずかにやわらかい月だ。月の回転と連動して、補助軌道の歯車レールの上を人の乗るゴンドラがゆっくりと動いていく―。ここではないどこかで、あなたかもしれない誰かが、今日もひっそりと暮らしている。シーナワールド全開のファンタジックなストーリー。 <<Amazonより抜粋>>



どこかの書評で、ちょっとだけご紹介したと思うのですが、書評以前に出会った本で、とても世界観が印象的だった本が、著者の「武装島田倉庫」でした。

氏のSF作品(SFと一括りにすることに多少の抵抗感はありつつ、他に表現がないので致し方なし)は、いろいろと楽しませてもらっているのですが、中でもこの「武装島田倉庫」の世界観は、個人的に抜群の出来なのです。
で、この一言で言うと「澱(よど)んだ世界」が、新たな作品として帰ってきたわけです。

本書は、その世界を踏襲した6編の短編が所収されています。

読み進めていくにつれ、この世界が、(「武装島田倉庫」の世界より)異様な状況であることが判明しますが、ストーリラインというよりは、その世界設定にどうしても着目してしまいました。

例えば、タイトル作の「銀天公社の偽月」は、人工的な月を空中に浮かべるために働く人の物語であったり、「爪と咆哮」に至ってはどうやら複数の人間の思考やら機能やらを重ね合わせて作られた人間型のそれぞれの思考の物語であったりします。
正直、物語そのものについては、エンタテイメント的な部分は「武装島田倉庫」には遠く及びません。
極めて個人的な感想を言わせてもらえれば、随分と後に刊行された「武装島田倉庫」のサブテキスト的作品(それだけ武装島田倉庫のインパクトが強いということなのです)なのです。

初めて読まれる方にとっては、正直とても読みづらくとっつき難いとは思います。
ということで、(初の試みですが、)できたらこちらから先にお読みください。

椎名 誠
武装島田倉庫
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コメント

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1 ■銀天公社の偽月

初めまして。
最近、椎名さんのSFを4冊続けて読みました(「武装」、「銀天」、「アド・バード」、「水域」)。「武装」と「銀天」は、正直言うと、ちょっと取っ付きにくい世界だな、という印象でした。すごく男っぽいというか。でも、おかげでここのところご無沙汰していたSFをもっと読みたい気分になりました。

本がたくさんの楽しそうなブログですね。
自分の読書の参考にさせて頂きたいので、また寄らせて下さい。

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