2006年11月12日(日) 21時40分50秒

「陰日向に咲く」 劇団ひとり 2006-150

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】


人を楽しませることってのは「喜怒哀楽」で一番難しく、そういった意味で尊敬すらしてしまう「芸人」の方々。
そんな芸人である「劇団ひとり」さんの処女小説なのですが・・・これは侮れないです。

デビュー作でこの完成度は、作家を生業としている方よりも遥か上。
物凄い才能なのかもしれません。

劇団ひとり氏の「陰日向に咲く」読了しました。

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劇団ひとり
陰日向に咲く
出版元
幻冬舎
初版刊行年月
2006/01
著者/編者
劇団ひとり
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。 <<Amazonより抜粋>>


5編の連作短編が所収されています。

5編の登場人物が、別の編でちょっとずつ登場する(もしくはそれなりに活躍する)といった種の”連作”なのですが、こういった小気味良い短編集は、個人的に好みでなのです。

この連作っぷりは、映像ではなく、小説でなければ楽しめない展開(例えば、ある物語の主人公が、実は別の物語の重要な登場人物とか)もあり、相当楽しめます。

また、1編1編の物語自体も、きっちりオチをつけているので(これまた例えば「叙述トリック」とか)、加えて、それなりに感嘆してしまうのですね。

いや~、本当に普通に大絶賛なのですよ、本作品

特に気にいったのは、5編目の「鳴き砂を歩く犬」。
修学旅行で訪れた浅草寺で、出会った芸人を探すために東京にやってきた鳴子。
無事、見つけ出すことができた瞬間から、物語はその芸人の視点に移ります。
実はその芸人は、別の女性のことが好きで、一緒にいるだけで幸せなのですが、ある時に・・・
おかしくて悲しくて、最後はちょっとだけ驚きながら、気持ちがやさしくなれるような作品です。

で、この「陰日向に咲く」の総括ですが、きっと小説が大好きで、「こんな本が読みたいんだよな~」と思ったものを小説にしたような小説なのでしょうね
この表現力は、やっぱり「人に楽しみを与える芸人さんができちゃうという才能」そのものなんでしょうね。
いやいや、うらやましい。

とにかく普通に楽しめて、最後はちょっとだけ感慨深くなる作品でした。

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コメント

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2 ■TBさせていただきました。

侮ってました。タレント本ってことで・・・。
でも、普通に面白かったです。

1 ■はじめまして

TBありがとうございました!
こちらのブログは丁寧にまとめられてありますね~。
参考にしやすいです☆

本職の作家でないのに、ここまで完成度が高く、
しかも遊び心のある作品を書ける劇団ひとりの実力は本物ですね。
また書いてくれることを期待してます♪

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