2006年11月01日(水) 21時56分19秒

「砂楼に登りし者たち」 獅子宮敏彦 2006-143

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
地味に追い続けているミステリフロンティアレーベル第14回配本作品、「砂楼に登りし者たち」 読了しました。

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獅子宮 敏彦
砂楼に登りし者たち
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2005/04
著者/編者
獅子宮敏彦
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
どことなく貧相に見える牛に乗り、弟子の若者を連れて諸国を旅する小柄な老人。頭にすっぽりと頭巾を被った、達磨の座像を思わせるこの老人こそ、天下一の名医の呼び声も高い残夢である。しかしこの残夢、行く先々で怪事件にばかり巡り合う。合戦の最中に密室から消失した姫君、不可能状況下の刺殺事件、忍者軍団の死闘の裏に潜むからくり…。室町幕府崩壊前夜、諸国を放浪する伝説の医師の名推理。<<Amazonより抜粋>>



戦国時代で、探偵は放浪する医師の「残夢」といった設定の中編4編が所収されております。

あとがきにちょっとそれらしきことが書いてあったので、改めて調べてみたのですが、この「残夢」の弟子である「永田徳二郎」、後の「徳本先生」は、実在の人物、”戦国時代の医師”「永田徳本」のことのようです。
詳しくはこちら
物語はフィクションですが、こういった小技(ま、知っている人が読めば、ニンマリといった主旨の小技)が効いていたことに読了後に知ったわけです。
ちなみにこの「徳本先生」は、かの「トクホン」の由来なのだそうです。

あらあら、意外な小技でございました。

閑話休題。

さて物語の方ですが、戦国時代という特異な時代背景の中で、やや伝奇ものに近いストーリラインに、不可思議な事が起こります。
そして、基本的にその話を聞いている老人医師の残夢が、その後で話を聞き、不可思議な事の謎を解いていくというシチュエーションです。
いわゆる「安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)」ってことですね。

で、極めて個人的には、この手の「安楽椅子系(と勝手にひとくくり)」は、ちょっと気が乗らないんです。

・・・そんなこんなで、普通の謎とき(トリックという点では、やや弱い感じ)
と普通の結末(後の祭り的結末)があるわけです。

・・・

なのですが、歴史推理小説としては、前述の「徳本先生」と同じく、物語のあとに続く「後記」に史実が繋がっていくという展開は、歴史好きにはたまらなかったりします。

で、これまた個人的には、この手の「歴史検証系(とこれまた勝手にひとくくり)」は、それほど詳しくないわりに、興味があります。

知っている歴史上の人物がでてきたりすると、やっぱり(ほうほう、そうきたか?)なんて思ったりしてね。
4編目の「織田涜神譜」などは、物語としては2部構成で、その2部は例の「本能寺の変」の面白い解釈(真相)を挟み込んでいたりします。(これ自身は謎解きの題材ではありませんが)

ということで、”いってこい”な評価となってしまいました。(なんだそりゃ?)

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