2006年10月24日(火) 20時58分32秒

「顔のない敵」 石持浅海 2006-140

テーマ:--石持浅海
最近、石持氏の作品を読んでおります。
「顔のない敵」読了しました。
初の短編集ですかね。
著者には、短編を書くという印象はありませんでしたが、それなりに楽しめました。

amazonリンク

石持 浅海
顔のない敵
出版元
光文社カッパノベルズ
初版刊行年月
2006/08
著者/編者
石持浅海
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
1993年、夏。カンボジア。NGOのスタッフたちが地雷除去を続ける中、突然の地雷の爆発音が轟いた。これは、純然たる事故なのか? 表題作を含め、「対人地雷」をテーマにしたミステリー6編と、処女作短編を収録。<<Amazonより抜粋>>



石持氏の短編集で、「対人地雷」をテーマにした作品5編とデビュー作1編の計6編が所収されております。

「対人地雷」という難しい題材を、色々な形で小説の中に取り込んでおります。
これは石持氏自身の素晴らしい構成力の賜物です。

デビュー作を除く、この5編を、純粋に推理小説と読むか、一貫した「対人地雷」、もしくは「対人地雷」に関わる人々の物語と読むかによって評価が変わるのですが、私自身は後者の印象が強く、そのような意味では、非常によくできた作品です。
ついでに言ってしまえば、後者のような感覚で読み進め、プラスアルファの要素として「推理」があると考えると、なんだかお得な感じがしますね。

また、この5編は、物語並び順とその時系列は、バラバラなのですが、登場人物に関連性があり、風変わりな連作短編とも読み取れます。
例えば、1編目の「地雷源突破」で、デモストレーション中に爆死してしまったサイモンは、5編目の「銃声ではなく、音楽を」で、再登場(時系列としては逆順)しますし、その他にも連携しております。
短編が、「地続き」となっていることを印象付けることによって、短編以上の世界の広がりを感じることができたことは、とても好感触でした。
(個人的にこの「地続き連作短編」手法は、好きなのです)

ただ、惜しかったのは、それぞれの作品で起こる殺人に関して、犯人が、ほとんどが法的な処置がとられないまま収束してしまっている点。
単に犯人が捕まる(法的な処置がとられる)といった展開を、期待しているわけではありませんが、どうにも、もやもやとしたものが残ってしまいました。

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