2006年09月28日(木) 22時27分14秒

「セリヌンティウスの舟」 石持浅海 2006-125

テーマ:--石持浅海
「BG、もしくは・・・」の石持氏の「セリヌンティウスの舟」読了しました。
面白い趣向の作品でした。

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石持 浅海
セリヌンティウスの舟
出版元
光文社カッパノベル
初版刊行年月
2005/10
著者/編者
石持浅海
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
荒れ狂う海で、六人のダイバーはお互いの身体をつかんで、ひとつの輪になった。米村美月、吉川清美、大橋麻子、三好保雄、磯崎義春、そして、僕、児島克之。石垣島へのダイビングツアー。その大時化の海で遭難した六人は、信頼で結ばれた、かけがえのない仲間になった―。そんな僕らを突然、襲った、米村美月の自殺。彼女はダイビングの後の打ち上げの夜に、青酸カリを飲んだ。その死の意味をもう一度見つめ直すために、再び集まった五人の仲間は、一枚の写真に不審を覚える。青酸カリの入っていた褐色の小瓶のキャップは、なぜ閉められていたのか?彼女の自殺に、協力者はいなかったのか?メロスの友、セリヌンティウスは、「疑心」の荒海の中に投げ出された。 <<Amazonより抜粋>>


短い物語です。
”不審な自殺”についての推理が、児島克之の一人称目線で語られていきます。

物語の合間には、六人が信頼関係を結ぶこととなった海での事故の様子が語られ、少ない文量でありながら、こちらは、なかなかリアルな描写でした。

で、肝心のメインストリームなのですが、これが趣向としてはユニークでした。

一般的な物語としては、「不審な自殺」といえば「他殺かも?」となり、「じゃ、この中の誰が?」「何故?」「どのように?」ってことになるわけですが、敢えてその定石を覆すような展開なわけです。
この展開の不自然さを吸収しているのが、登場人物間にある「絶大な信頼関係」ということであり、この時点で「上記のような展開を期待している読み手」VS「登場人物達」といった構図が成り立つ訳ですね。

本の背表紙にある著者の言葉を読み、そのあたりを深く納得しました。
大袈裟に言えば、「踏み絵」のような作品なわけです。

ただ、物語の大半を占める、5人の推理合戦は、ちょっと冗長感がありますね。

これが約半分の文量なら、相当面白かったかも知れません。
なんだか堂々巡りな感じを受けました。
ただ、(実際に、このようなシチュエーションだったらどうか?)というと、意外に堂々巡りしたりするはずなので、ある意味でこの不毛な推理合戦もリアリティーの追求なのでしょうかね?
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