2006年09月26日(火) 23時38分25秒

「笑う招き猫」 山本幸久 2006-124

テーマ:--山本幸久
第16回小説すばる新人賞受賞作、山本幸久著「笑う招き猫」読了しました。

amazonリンク
山本 幸久
笑う招き猫
出版元
集英社
初版刊行年月
2004/01
著者/編者
山本幸久
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
ヒトミとアカコは27歳の女漫才師コンビ。苦労性のヒトミと天衣無縫なアカコ、性格も境遇も異なる二人だが、“本物の漫才師”目指して奮闘中! お笑いに賭ける青春を描く、傑作成長小説。<<Amazonより抜粋>>



女漫才師コンビ「アカコとヒトミ」のツッコミの方であるヒトミの一人称で語られる成長物語です。
いわゆるこの手のシチュエーションでありがちな、楽屋ネタも少なく、純粋に主人公格の2人の成長を感じることができます。

物語は、分り易く、2人の初舞台のシーンに始まり、進行する物語の間に2人が出会った経緯などが挟み込まれ、徐々に感情移入できるようになっています。
読み手にやさしい構造を用いていて、好感触でした。

ま、最初のうちはどっちが「アカコ」でどっちが「ヒトミ」か分らなかったりしましたが・・・

で、物語のメインストリームは、2人の成長なのですが、どうやら借金を抱えたマネージャーや、売れないピン芸人とその妻の元アイドル、それからその夫婦の一粒種であるエリといった、周りを囲む登場人物のサブストーリーも挟まれています。

ちゃんとキャラクターとして成立している登場人物のこれらサブストーリが、とっても庶民的な展開なもので、なんだかほっとしちゃったんですよね。
盛り上がり方とか文章の旨さ云々は抜きにして、雰囲気は荻原氏の「母恋旅烏 」に近いと勝手に思っております。

ラストにある、盛り上がりは、2人が信頼していたマネージャーである永吉の処遇と、漫才コンビにはありがちな、方向性の違いから起こる喧嘩の顛末だったりするのですが、これまた極めて庶民的な、一歩間違えれば「雰囲気小説」になりがちな展開でしたが、ま、ギリギリOKといった感じです。

レッドバロン並に滑走するわけでもないですが、よくある「夢を追います」的物語に終始しなかったのは良い感じでした。
(読んだ方にしか分らない表現ですみません)

引き続き、山本氏を追ってみたいと思っております。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。