2006年09月21日(木) 01時32分50秒

「ZOO」 乙一 2006-121

テーマ:--乙一
乙一氏の「ZOO」を読了しました。
単行本の方です。
表紙には、ZOO(ズー)のなかにZ-(ズー)みたいですが、Z-ではなく「乙一」です。
よく出来た洒落です。
知らない人がいきなり読んだら混乱しますね。

で、内容は、もっと驚きでした。

amazonリンク

乙一
ZOO
出版元
集英社
初版刊行年月
2003/06
著者/編者
乙一
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:2点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
最も注目される若手ナンバーワン、乙一のホラー短編集。毎日届く恋人の腐乱死体の写真。彼女を殺したのは誰? 「犯人探し」に奔走する男を描く表題作ほか、書き下ろしを含む全10編を収録。<<Amazonより抜粋>>



10編の短中編が所収されています。


どの作品も、乙一マジック満載ですね。
ということで、どんなところが乙一マジックなのかというと・・・

1.基本的に主人公が不幸せ
2.基本的に主人公を含む登場人物が邪悪
3.基本的に当たり前でないことが当たり前のように描かれる
4.基本的に唐突かつ劇的に物語が終わるが、よく考えてみると、それなりに論理的な感じ

ってとこでしょうか?

加えて言うなら、この結末を4のように感じる読者は、もちろん邪悪ってことでしょうか。
当然ながら、私も含まれます。

印象深かったのは「カザリとヨーコ」「SO-far」そして「SEVEN ROOMS」(←つながいさん、オススメの通り、良かったです。)です。
この3作品に共通しているのは、前述した4の劇的さがとても強烈だった点です。

いじめられる片方の双子が、とった行動とは?
お互いが見えない夫婦の間に残された息子の結末は?
閉じ込められた部屋から幼い姉弟は逃げられるか?

・・・

残り数ページで起こる、怒涛の展開なのですが、どれも期待以上のラストでした。
推理小説ではないので、なんだか中盤くらいに分ってしまうところもあったりしますが、これは、これで良いんです。
そういった意味では乙一作品にとって「予定調和」な収束なのでしょうね。

短編がとても上手な作家さんであることを改めて認識しました。

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コメント

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2 ■TBどもです!

どもどもども。
乙一マジックの特徴、すごく的確に表現されてますね!
主人公にこんなに難アリなのに、共感してしまうのが、自分の中の邪悪さと向き合う感じがして痺れます。
って、どっぷり邪悪・・・

1 ■動物園みたいな

サスペンスからSF、家族モノ、不条理と何でもありのホント名前通りの動物園みたいな短編集でしたね。

「カザリとヨーコ」「SEAVEN ROOMS」も好きですが、「落ちる飛行機の中で」のハイスピードで繰り広げられる不条理っぷりも好きだったりします。

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