2006年09月08日(金) 23時29分00秒

「トワイライト」 重松清 2006-114

テーマ:--重松清
最近、はまっております「重松節」。
「トワイライト」読了しました。
これまた、いろいろと考えさせられる作品でございました。

amazonリンク

重松 清
トワイライト
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2002/12
著者/編者
重松清
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
26年ぶりに再会した同級生達。校庭に埋めたタイムカプセルとともに、それぞれの胸の思いも封印を解かれる―。あの頃の未来に追いついたいま、21世紀とはどんな日々なのか。70年代型少年少女に捧ぐ。<<Amazonより抜粋>>


どうしても、同じく重松氏の作品である8月の月刊「後感」で見事1位を獲得した「いとしのヒナゴン(以下、ヒナゴン)」 と比較してしまうわけですが、ヒナゴンが夢を信じることの大切さ、カッコ良さみたいなものに対して、こちらは、逆に現実に押しつぶされそうな自分の不甲斐なさ、またそこに見ることのできる「生きていくということ」が描かれています。

舞台は「定年ゴジラ」(ちなみにこちらは8月の月刊「後感」で2位と獲得) でクローズアップされた都心から離れたニュータウン(これって多摩センターそのものだったりしますけどね)。
26年ぶりの同窓会で再会した同級生達の「現実」を赤裸々に描いた作品です。

物語は克也・徹夫・淳子(ケチャ)の3人の視点で交互に語られていきます。
3人に、徹夫の妻で同じく同級生の真理子、マイペースな浩平、そしてすぐに転校してしまったけれど、今回のタイムカプセルを掘り起こすことを言い出した張本人の杉本の3名が加わり、計6名の「今」と「これから」が進んでいきます。

結局のところ、みんなそれなりに家庭を持ち、人生を進めてきて、大いに悩みを抱え、それなりに不甲斐なさが丸出しになっているのです。
で、一番切なかったのは、やはり徹夫なのですよね。

本文中にもありますが、小学生の時は、漫画の「ドラえもん」になぞらえて、徹夫を「ジャイアン」と称していますが、やっぱりその時まがりなりにも「本当は優しいガキ大将的存在」が、実は家庭不和の真っ只中にあって、人生のすべてに逃げている男になってしまっているわけです。

これは周りも厳しいけど、本人が一番やるせないんじゃないかって思いました

この同窓会をきっかけに再び出会うこととなる同級生達がお互いの人生を知りつつも決してそれ以上の関係にならず、結局のところ、(自分の問題は、自分で解決しなくっちゃ、もう大人なんだし)的終焉を迎えます。

この辺りのもって行き方は、さすがの「重松節」です。

・・・

そういえば、(小学校の頃の同窓会ってしてないな~)と、変に自分のことを思い出し、同時に(あ、同窓会委員って私だ)って余計なことまで思い出しちゃいました。

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。