2006年08月15日(火) 22時01分32秒

「もっとも虚しい仕事」 戸梶圭太 2006-104

テーマ:--戸梶圭太

「クールトラッシュ 裏切られた男(感想はこちら )」「ビーストシェイク(感想はこちら )」に続く鉤崎シリーズの第3段です。
既読の2冊の感想を改めて読み直してみると、どうやら「続きが出ても、もう(このシリーズは)読めませんな」的感想のようですが、怖いもの見たさというより、そんな感想すら忘れて借り出したようです。

で、読み終わって、次回作も読んでみようと思いました。

amazonリンク

戸梶 圭太
もっとも虚しい仕事 ブラッディースクランブル
出版元
光文社カッパノベルズ
初版刊行年月
2006/06
著者/編者
戸梶圭太
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
売れっ子俳優宅への押し込み強盗計画がきっかけで、過去の「仕事仲間」の不始末に気づいた鉤崎。アシのつきやすい拳銃を乱発し、暴走するかつての仲間を追いかける鉤崎だが、またもや、勝手で無計画な犯罪者たちの思惑に巻き込まれて…。後始末という虚しい仕事に、決着はつくのか!?ギャング・ライフの魅力(?)に満ちた、痛快無類のパルプ・ノワール。 <<Amazonより抜粋>>



プロの強奪犯である主人公「鉤崎」は相変わらず、冷静沈着な男であり、読み始めて前作までのキャラクターを思い出しました。

今回の当シリーズ特有の「エログロバイオレンスレベル」は、前作までに比べればどうってことないです。
とはいえ、もしかしたら単純に「慣れ」てしまったのか知れませんので、初めて読む方はお気をつけください。

この「エログロバイオレンスレベル」が少ないことが影響してか、してないかは分りませんが、物語としては、とても短い作品になっています。
普段のノベルズよりやや薄く、お手にとってパラパラっとしてもらえれば分りますが、空白が多いことも分ります。

ただ、ストーリ展開は、相当激しく、個人的には気に入りました。
ただでさえ、トカジ本は文体自体にスピード感があって、加えてこの展開となれば、そりゃ「ぐいぐい」といってしまうわけです。
同じストーリを、別の作者が書けば、人によっては前後編になるくらいの展開なわけです。(言いすぎですかね)

鉤崎の周りの登場人物は、もれなく「悪人」であり、そんな「悪人達」が「悪人の世界」で「悪人の物語」を紡いでいくわけです。
現実の世界と同様に、いわゆる非犯罪者が一番「悪人」だったといった、ちょっとした風刺も効いています。

でも、ラストの収束の仕方は、さすが「トカジ本」という印象もありつつ、ちょっと「いさぎよすぎ」な感じを受けました。
本裏のあらすじは何かの比喩かと思っていたのですが、そのままじゃんって感じです。
もうちょっと一捻りあれば面白かったのですが。

PS:前作の「ビーストシェイク」で鉤崎がある含みを持って終了している点については、きっちりフォローされております。
ちゃんと作品順に読めると幸せかもしれません。

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