2006年08月10日(木) 22時29分33秒

「銀色の翼」 佐川光春 2006-102

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
銀色の翼とは、片頭痛に悩まされていた芥川龍之介が、自らの閃輝性暗転を「銀色の翼」と記述したことから引用しているようです。
ということで「銀色の翼」読了しました。

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佐川 光晴
銀色の翼
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2006/06
著者/編者
佐川光春
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
「痛み」と共に生きる人びと…。主人公が選んだのは、ある女性を全面的に受け入れる「肯定の愛」だった。頭痛に苦しみながら生きている男が、長い時間をかけて、かたくなに過去を隠す妻との愛にたどりつくまで…。リアリズムを徹底的に突きつめた、真実の小説。<<Amazonより抜粋>>


タイトル作品である「銀色の翼」と、「青いけむり」の2作が所収されています。
全体的に大人の小説といった感じです。
これといって大きな動きもなく、ただただ時間が過ぎていくような作品でした。
ただ2作品とも、「残された人生・時間」のようなものがはっきりと感じられ、一般的な雰囲気本とは一線を化していると思われます。

ただ、昔の知り合いから不倫話を聞く2作目の「青いけむり」は、ちょっと大人すぎて分り辛かったです。
きっと「炭つくり」と「人生」のようなものを、暗喩しているのでしょうけど、ただの「自慢話にもならない過去の事故の話」を聞かされた感じがしました。

と、いうことで、読後感想は、タイトル作品の「銀色の翼」について

■銀色の翼
脳腫瘍の術後に発症した頭痛に悩まされる主人公と、その頭痛の痛みを共有することによって知り合うことのできた妻との、徐々に変化する関係を描いた作品。
中盤以降に見せる妻の変貌と、それを受け入れることで何かを得ることができた主人公。
”夫婦とは、お互いに寛容なことが、重要である”といった妻帯者の私にとっては、心に染みるメッセージが見え隠れしておりました。

ちなみに、この物語のキーとなる「頭痛」。
実は、私自身が、「群発頭痛(らしい)」という「頭痛持ち」であり、極稀に”真夜中の圧倒的な痛み”を味わっていたりするわけで、物語世界には十分共感することができました。
特にクスリなどで痛みが和らいだ後の、どうしようもない「不安感」「虚脱感」については、「そうそう、そうなのよね~」と猛烈に共感しちゃったりしました。
ホント、何にもやる気がなくなります。
ちなみに、最近はそういったこともなく、(もしかしたら、改善されたのかしらん)と思ったりしております。
なので、比較的陽気にこんなことを書いておるわけです。

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