2006年07月29日(土) 13時46分59秒

「生首に聞いてみろ」 法月綸太郎 2006-097

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】

「このミステリがすごい!2005年版」で堂々1位となった作品「生首に聞いてみろ」読了しました。
ということで「葉桜の頃・・・」「生首に・・・」と「このミス1位作品」が奇しくも同月読了という事態となりました。

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法月 綸太郎
生首に聞いてみろ
出版元
角川書店
初版刊行年月
2004/09
著者/編者
法月綸太郎
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く。 <<Amazonより抜粋>>

苦悩する探偵・底知れぬ伏線・硬質なミステリとまぁいろいろ小見出しありますが、ちょっと過剰な期待をしちゃったかな~といった感じです。

【苦悩する探偵】
父親が警視というミステリ作家の法月綸太郎が、とあるきっかけで、石膏像の首紛失事件と遭遇します。
探偵然と事件の背後関係を調査を進めていく中、より悲劇的な事件が勃発してしまい、未然に防げたということを悔やみます。
で、そのより悲劇的な事件をも調査を進めていく中で、更に未然に防げたという事実を知り、より深く後悔するのです。
ミステリにおける「探偵」というキャラクターは、物語を読み進めていく重要なファクターだと個人的に思っており、そういった意味では、この「法月綸太郎」という探偵は、ひ弱な(正しく言えば、リアリティのある)キャラクターだと思いました。
”ミステリの中心に座する探偵は、超絶したキャラクターであるべし”とは、たった今考えた、私のまったくもって個人的な「ミステリ小説の定義」
だったりするので、正直、ちょっと物足りなかったのです。(まったくもって個人的な感想なので、気を悪くした方はごめなさい)

【底知れぬ伏線】
”伏線はきっちり収束すべし”とは、これまたたった今考えた個人的な「物語全般における定義」なわけですが、そういった意味では、本書は、伏線が、きれいに跡形もなく収束されておりました。
ただ、それでも消化不足感が残ったのは、人間系の伏線がやや複雑だった、言い換えれば「伏線の多さ」だと思われます。
そこまでがちがちに伏線を張らないと、この物語自体の収束ができなかったか?と思うと、もう少しシンプルになるような気がします。
ま、一方で、これは読み手スキルの問題だったりして、まだまだ修行が足りないなとも思いました。

【硬質なミステリ】
ちゃんとしたミステリとしては久しぶりの本書だったので、ラストにある「解決編」はとても楽しく読むことができました。
法月綸太郎の口から発せられる、今までの事象(伏線)を束ねていく言葉は、とても魅力的で、(ちゃんとしたミステリを読んでるな~)と妙な感想を持ちながら読み進めていくことができました。
これも読み手の今までの読書経験と今日的な興味が多分に影響するものだと思いますが、ミステリという言葉にはかっちりはまる作品だったことは確かなので、3度の飯より今はミステリをじゃんじゃん読みたいって人にはオススメの作品です。
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