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2007年11月30日(金) 23時59分59秒

2007年11月の読後感想アーカイブ

テーマ:月刊『後感』

◆今月のアクセスランキング

総合ランキング:
10441位/2010356人中 (0.52%)前月からの比=-0.45%
ジャンルランキング:
104位/11302人中 (0.92%)前月からの比=-0.92%



◆検索ワードTOP10

1 乾くるみ 11.2%
2 書評 6.8%
3 イニシエーションラブ 5.7%
4 イニシエーション・ラブ 4.5%
5 ネタバレ 3.4%
6 あらすじ 2.3%
7 感想 2.1%
8 イニシエーション 1.7%
9 噂 1.6%
10 上甲宣之 1.1%


◆2007年11月のランキング

前月同様、15冊の読了をした2007年11月です。

見事1位を獲得したのは、金城一紀氏「映画篇」。
短編に微妙な作品間リンクってのが、良いですね。

まさに「正しい連作短編」といった感じです。

それから、11月のアクセスランキングが非常によかったのも印象的でございました。
ご愛顧ありがとうございます。


第1位;「映画篇」 金城一紀
;エンターテイメント小説;2007年11月11日(日) 00時53分48秒

金城 一紀
映画篇


第2位;「鹿男あをによし」 万城目学
;エンターテイメント小説;2007年11月13日(火) 21時25分26秒


万城目 学
鹿男あをによし


第3位;「アイの物語」 山本弘
;エンターテイメント小説;2007年11月30日(金) 01時07分52秒


山本 弘
アイの物語


第4位;「本格小説」 水村美苗
;エンターテイメント小説;2007年11月05日(月) 21時26分54秒

第5位;「少年検閲官」 北山猛邦
;推理小説;2007年11月11日(日) 01時14分25秒

第6位;「刀語 第四話 薄刀・針」 西尾維新
;エンターテイメント小説;2007年11月07日(水) 21時08分53秒

第7位;「刀語 第五話 賊刀・鎧」 西尾維新
;エンターテイメント小説;2007年11月30日(金) 00時59分04秒

第8位;「ミサイルマン」 平山夢明
;エンターテイメント小説;2007年11月17日(土) 11時00分39秒

第9位;「私が語りはじめた彼は」 三浦しをん
;エンターテイメント小説;2007年11月22日(木) 00時47分54秒

第10位;「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午
;エンターテイメント小説;2007年11月17日(土) 10時37分55秒

第11位;「文学賞メッタ斬り!2007年度版受賞作はありません編」 大森望豊崎由美
;エッセイ;2007年11月11日(日) 01時28分36秒

第12位;「ハルさん」 藤野恵美
;推理小説;2007年11月11日(日) 01時07分02秒

第13位;「秘密」 布袋寅泰
;自伝;2007年11月22日(木) 00時33分45秒

第14位;「八月の路上に捨てる」 伊藤たかみ
;エンターテイメント小説;2007年11月23日(金) 12時58分08秒

第15位;「ウニバーサル・スタジオ」 北野勇作
;エンターテイメント小説;2007年11月17日(土) 10時49分37秒

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2007年11月30日(金) 01時07分52秒

「アイの物語」 山本弘 2007-137

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
トンデモ本でも有名な山本弘氏「アイの物語」読了しました。
純粋な未来SFものなのですが、この構成はアリです。


amazonリンク

山本 弘
アイの物語
出版元
角川書店
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
山本弘
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
『神は沈黙せず』の著者がつむぐ“機械とヒトの千夜一夜物語”。数百年後の未来、機械に支配された地上で出会ったひとりの青年と美しきアンドロイド。機械を憎む青年にアンドロイドが囁く、「物語から、この美しい世界は生まれたのよ」と。彼女が語り始めた、世界の本当の姿とは? <<Amazonより抜粋>>


ユニークなのは、過去に短編として初出した物語の間に「インターミッション」を挟みこみ、ひとつの大きな物語にしている点。

なので、短編集でありながら、長編だったりもするわけです。

もう少し具体的に説明してみると、あらすじの通りなのですね。
で、「彼女の語り始めた物語」が短編になるということです。

最後の2作「詩音が来た日」・「アイの物語」(2作とも書き下ろし)は、他の物語と明らかに色合いが違い、とても物語として完成されている印象を受けました。

特にタイトル作でもある「アイの物語」は、インターミッションが加わることとなった小説世界が、どのように形成されていったか、人々の過ちの歴史はどのように構成されていったのかを解いていて、意外性も高く、物語として十分楽しめました。

楽しめたと同時に、作者のメッセージである「人類の脆さ」みたいなもの感じ入り、非常に感慨深い物語となっております。

総じて、純粋な未来SFを楽しめることもしつつ、それ以上に深い何かを感じることのできる作品です。

「たかがSF」と馬鹿にしてはいけません。
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2007年11月30日(金) 00時59分04秒

「刀語 第五話 賊刀・鎧」 西尾維新 2007-136

テーマ:--西尾維新
はい、淡々と読み進めております、「刀語」。
5月刊行ですから約7ヶ月遅れですね。

ということで「刀語 第五話 賊刀・鎧」読了しました。

amazonリンク

西尾 維新, 竹
刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ)
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/05
著者/編者
西尾維新
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
「日本最強」を襲名した無刀の剣士・鑢七花と、変体刀を蒐集する美貌の奇策士・とがめは、「あるもの」を賭けての勝負を挑まれる。対戦相手は、賊刀「鎧」を所有し絶対の防御力を誇る鎧海賊団船長・校倉必! <<Amazonより抜粋>>



そろそろ第一話からのリンク集をご用意しようと思います。

「刀語 第一話 絶刀・鉋」の感想はこちら
「刀語 第二話 斬刀・鈍」の感想はこちら
「刀語 第三話 千刀・ツルギ」の感想はこちら
「刀語 第四話 薄刀・針」の感想はこちら

で、今回、第五話。

もうもう第三話でご提示した「読めてしまっている流れ」の確認はやめます(2話にして)
元々、裏切られることを期待して書いてしまったものであって、いつまでも復唱していても仕方ないのです。

で、今回のポイントは主人公「鑢七花」の成長。
意外な方向に物語は動きます。

予定調和といえば予定調和なのですが、元々キャラクター設定が弱い(あえて意図されているわけですが)ところに、それなりに色が着き始めます。
いってしまえば、今まで(第四話まで)が、異様なくらいに何もなかったというのがミソだったわけなのでしょうけど。

展開そのものはご存知の流れなのですが、このアクセントは良いですね。

あ、あと、まにわにの(たぶん)最強がふいに登場します。
多くの謎を残す形での登場であり、かなり重要な役で再登場するんだろうなと予測します(といいつつ、意外に、今までどおりの「かませ犬」的役割だったりすると面白いですが)。

最強以外にも次回以降に絡んでくる登場人物が登場しつつ、あわせて衝撃の告白で終わるラストから繋がる後半戦。

結構楽しみなってまいりました。


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2007年11月25日(日) 14時51分48秒

2007/11/24に借りた本

テーマ:読前感想
めっきり寒くなってまいりましたね。
朝起きるのがつらいはずなのですが、最近は早起きしちゃいます。
もう歳ってことなのでしょうか・・・

ということで予約本3冊を含む全8冊の借り出しです。

題名
刀語 第五話 賊刀・鎧
読了可能性
★★★★☆
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2007/05
著者/編者
西尾維新
読前感想
予約本1冊目。着実に借り出していきます、西尾維新氏の刀語。ついに第五話です。このくらいの文量だとサクサクいけちゃいますね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10057802151.html

題名
アイの物語
読了可能性
★★★★☆
出版元
角川書店
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
山本弘
読前感想
予約本2冊目。こちらでもご紹介した「文学賞メッタ斬り!2007年度版受賞作はありません編」から勝手に「おすすめ本」として定義させていただきました。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10057802408.html

題名
この愛は石より重いか
読了可能性
★★★☆☆
出版元
講談社文庫
初版刊行年月
2007/11
著者/編者
飯田譲治 梓河人
読前感想
新刊本コーナーにありました。本屋の文庫売り場にも平積みされているのも目撃しました。それなりの本なのでしょうか?
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10059063890.html

題名
アムステルダムの日本晴れ
読了可能性
★★★☆☆
出版元
新潮社
初版刊行年月
2004/05
著者/編者
ヒキタクニオ
読前感想
久しぶりのヒキタクニオ氏です。「鳶がクルリと」の続編です。前々から借り出そうとしていましたが忘れていました。
読後感想リンク


題名
センセイの鞄
読了可能性
★★★☆☆
出版元
平凡社
初版刊行年月
2001/06
著者/編者
川上弘美
読前感想
ある方からのオススメです。ちょくちょく借り出していますが、今回はそれなりに期待
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10058041295.html

題名
パレード
読了可能性
★★★☆☆
出版元
平凡社
初版刊行年月
2002/05
著者/編者
川上弘美
読前感想
ということで、「センセイの鞄」の続編(というわけでもないらしい)のようなものです。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10058041623.html

題名
差がつく読書
読了可能性
★★☆☆☆
出版元
角川書店
初版刊行年月
2007/06
著者/編者
樋口裕一
読前感想
新刊本コーナーの横にありました。ま、初版刊行年月みればお分かりの通りこちらも新刊本です。
読後感想リンク


題名
王手
読了可能性
★★☆☆☆
出版元
成甲書房
初版刊行年月
2001/04
著者/編者
升田幸三
読前感想
予約本3冊目にして、パラパラ本。升田幸三氏なもう打ち止めっぽいですね。
読後感想リンク


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2007年11月23日(金) 12時58分08秒

「八月の路上に捨てる」 伊藤たかみ 2007-135

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】

芥川賞受賞作、伊藤たかみ氏「八月の路上に捨てる」読了しました。

なんというか「芥川賞受賞作然とした作品」でございます。

amazonリンク

伊藤 たかみ
八月の路上に捨てる
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2006/08
著者/編者
伊藤たかみ
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
暑い夏の一日。僕は30歳の誕生日を目前に離婚しようとしていた。愛していながらなぜずれてしまったのか。現代の若者の生活を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を明るく軽やかに描く芥川賞受賞作!他一篇収録。<<Amazonより抜粋>>



中村氏は以前、別の作品こちら で書評させていただきました。
「いかんいかん」を連呼しております。

で、本作。
悪くないです。
悪くはないのですが、特出して良くもないので、困ってしまいました。

あらすじの通り、『若者の生活を覆う社会のひずみ』みたいなものが見えてきます。
同時にこれはただの「延々と続く会話」の物語だったりもします。


まったく関係のないところで、「仕事中に私語しすぎ」と思ってみたりもします。

敦と知恵子の離婚までの結婚残酷物語がメインです。
その「物語の中の物語」を、当事者であり離婚直前の敦と、仕事という意味でも離婚という意味でも先輩である水城さんとの会話で振り返るといった流れです。

ま、それ以上でもなく、それ以下でもなく、それなりにリアリティーがあって、それなりな作品です。

・・・

芥川賞受賞作って、だいたいこんな印象なのですが、これって私個人の問題なのだと思います。
ほんとにすみません。

「いかんいかん」

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2007年11月22日(木) 00時47分54秒

「私が語りはじめた彼は」 三浦しをん 2007-134

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
三浦しをん氏「私が語りはじめた彼は」 読了しました。
Amazonのあらすじはイマイチですね。

と、今、気がつきましたが、本作って2005年「本屋大賞」9位の作品なのですね。

amazonリンク

三浦 しをん
私が語りはじめた彼は
出版元
新潮社
初版刊行年月
2004/05
著者/編者
三浦しをん
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
あっという間にアカの他人。でも実はまだ切れていない、「彼」と私の仲。それぞれの「私」は闇を抱える、「彼」の影を引きずりながら。男女の営みのグロテスクな心理を描く“関係”小説。<<Amazonより抜粋>>



前述しましたが、上のあらすじはイマイチです。
すくなくとも「グロテスク」って表現はオーバーです。
でも、面倒なのでこのままいきます。

簡単に構成を言うと、村上教授という一人の男に関わる女性を主人公とした連作短編集です。
この構成って、川上弘美氏の「ニシノユキヒコの恋と冒険 」とほぼ同じなのですが、「ニシノユキヒコの恋と冒険 」との違いは、救われるか否かといったところでしょうか?

で、この小説は「救われません」。
徹底的に。

なんというか、寝汗掻いちゃいましたってくらいじとっとしています。
でも、これが人の本質なんだろうなとも思います。

同姓から見て「男・村上」ってのはどうなんだろうね?と思います。
きっと「男受けする女性を見る女性」のような感覚なんだろうなとも思いますし、
率直に「かわいそうだな」などと倫理的な意見があったりします、私に。

個人的に、この手の話は駄目(ひとつ目を読んで、あきらめようと思いました)なのですが、実は、本作には別のスパイスがありまして、それが「連作」という点。

特に後半の展開は、実は短編ではなく「章立て(ただし主人公が変わる)」に近いのですが、この構成自体は、個人的にお気に入りです。

終わったと思ったら、別の視点から物語が進行するという構図
これを見せられたら「全部知りたくなる」のが読み手の心理なわけで、その辺りは見事にはまりました。

ということで、この辺りは、「意外性:4点」に効いているわけです。
どうしても、この構図は良いと思っちゃうわけです。

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2007年11月22日(木) 00時33分45秒

「秘密」 布袋寅泰 2007-133

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
布袋寅泰氏の自伝「秘密」、読了しました。

amazonリンク

布袋 寅泰
秘密
出版元
幻冬舎
初版刊行年月
2006/02
著者/編者
布袋寅泰
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
人間として生まれたからには、すべてを知る権利があるんだ。自らの存在理由を探し求め、大きな夢を追い続ける、孤高のギタリスト・HOTEI。命、涙、音、女、愛-。いまここに、すべてを愛おしく綴った、光と影の記録。<<Amazonより抜粋>>



この手の「現存する人物が、自身のことを語る話」を評価する際には、読み手がどれだけその人物と関わりがあるかを表明しないとフェアじゃないよなと思います。

ので、まずは読み手としての「私」と人物「布袋氏」との関わりについて

※BOOWYの4枚目のアルバム「JUST A HERO」の頃からの熱烈なファンであり、当時組んでいたバンドは初期のBOOWYのコピーバンドでした。(丁度、世はバンドブームでして、その流れに乗った多くの30代後半の男性の一人ということです。)
BOOWY解散後は、それなりに追いかけていましたが、「GUITARHYTHM」「GUITARHYTHMⅡ」あたりで、ちょっと冷めてしまいました。
今は「あ~、いろいろ活躍しているね~」と、どちらかといえばノスタルジックな感傷に浸ってしまいます。

ということで、そんな読み手がこの本を読むと、極めて個人的に「どうか?」ということです。

さて、

よく、まとまっています。
ただし、「現在もファンである人向け」には違いありません。

なんというか、とっても自身を「演出しているんじゃないの?」と思うところがあります。
私はギリギリ許容範囲内ですが、ちょっとかじっただけの人が読むと、ちょっとあれ?と思うかもしれません。

とくに、学生時代~バンド立ち上げの頃については、ストーリーがはっきり見えてしまいます。
ある意味で「小説」に近いです。
でもこれは「自伝」。

往々にして「自伝」というのは、「要領良く人生をまとめてしまうもの」なので、それはそれで良いですが、そんな一般的な自伝を布袋氏が書いてしまったのね~という、なんとも複雑な気持ちになってしまったということです。

(もっと内面の言葉でもよかったんじゃないの~)とか、
(もっとも、要領良くまとめちゃうのってどうなの~)とか、
とても”要領の悪い”ファン心理な感想
を持ってしまいました。

でも、すごく読みやすいし、今、布袋氏に注目されている方にとって、ある意味でバイブルに近い作品です。


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2007年11月17日(土) 11時00分39秒

「ミサイルマン」 平山夢明 2007-132

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
平山夢明氏「ミサイルマン」読了しました。

amazonリンク

平山 夢明
ミサイルマン―平山夢明短編集
出版元
光文社
初版刊行年月
2007/06
著者/編者
平山夢明
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
前作『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)で推理作家協会賞を受賞、さらに「このミステリーがすごい!2007年版」で第1位となるなど、小説界の話題を席巻した異才の第二短編集。テレクラで売春する女たちを殺して皮を剥ぐ快楽殺人者たちを主人公にした表題作をはじめ、吸血鬼、食人鬼、人狼がこの最低な世界に跋扈する! 想像力と表現の限界に挑み続けた戦いの成果、7編を収録。<<Amazonより抜粋>>



7作の短編が所収されています。

どれもグロです。
期待通りのグロ。

ただ、前作「独白するユニバーサル横メルカトル 」が相当高い評価を受けてしまったばかりにちょっと損をしちゃったかもと思いました。

同じように短編集だったり、同じようにおどろおどろしい装丁だったりすると、前作のさらに上を期待する読み手ってのは必ず存在しちゃいます。

で、じゃぁ前作の好評価の原因ってなんだったかといわれれば、前述した「グロ」な部分もあるわけです。
しかも、そこにあるのは「予想外のグロ」。

で、「予想外」が「期待通り」になるのが2作目であり、「それ以上」を求めてしまうのも酷かなと思ったわけです。
作者がそれを求めていたわけでもなさそうですしね。


閑話休題。


個人的に好きなのは1作目の「テロルの創生」。
この作品の世界観やキャラクター設定は、長編向きだなと純粋に思い、続きが読みたいなと思いました。

ここまできて、やっぱり個人的な嗜好として「物語性」を求めてしまっていることに気がつかされます。
氏の作品の純粋な楽しみ方ではないような気がしますが、ま、それはそれで仕方がありません。

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2007年11月17日(土) 10時49分37秒

「ウニバーサル・スタジオ」 北野勇作 2007-131

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
北野勇作氏「ウニバーサル・スタジオ」読了しました。
どうでしょうかねぇ・・・

amazonリンク

北野 勇作
ウニバーサル・スタジオ (ハヤカワ文庫 JA キ 6-8)
出版元
早川書房
初版刊行年月
2007/08
著者/編者
北野勇作
総評
17点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:2点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:2点 
装丁:4点

あらすじ
ここはウニバーサル・スタジオ。大阪をテーマにした楽しいアトラクションがあなたをお待ちしています。巨大タコが襲う水上バスの刺激的なライド、四天王寺の亀の池ではカメ型メカとザリガニ型怪生物の痛快なバトル、通天閣からは軌道上イカリングへの魅惑のツアーにお連れします。そして、阪神タイガース優勝を祝しての道頓堀ダイブも心ゆくまでどうぞ。いや現実には、人類滅亡まで二度と優勝できなかったわけですが…。<<紀伊国屋Bookweb>>


人をくったようなタイトルと装丁。

概ね期待通りの作品ではありました。
ですが、今一つ、突き抜けたところがなかったのも事実でございます。

こちらでもいくつか感想を挙げていますが、例えば「佐藤哲也 」氏のような「日本語好き好き光線」が、「無意味に意味を持たせるセンス」とかが、やや弱いかなと思ったわけです。
(改めて、佐藤氏のすごさを知ったりするのですが)

タイトルの通り、テーマパーク「ウニバーサル・スタジオ」に関する物語です。
物語といっても「表」「裏」「外」「内」という4つの章に構成され、最初に「表」に関しては、本当にパンフレットに記載されているような文体となっており、それを受けて、以降の3章が構成されています。

いわば、物語全体が、「ウニバーサルスタジオ」の裏ネタ話といった構成というわけですね。
周囲の状況から「ウニバーサル・スタジオ」という場所を明らかにしていくという手法は、良くある暴露本の構成に似て、なかなか面白かったです。

ただ、前述したように、もう一つ突き抜けた感じがしないので、全体として「ベタ」っとしちゃったんですよね。
そこが個人的にはもったいないななどと感じてしまいました。
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2007年11月17日(土) 10時37分55秒

「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午 2007-130

テーマ:--歌野晶午
歌野晶午氏「ハッピーエンドにさよならを」読了しました。

amazonリンク
歌野 晶午
ハッピーエンドにさよならを
出版元
角川書店
初版刊行年月
2007/08
著者/編者
歌野晶午
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:2点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
望みどおりの結末になることなんて、現実ではめったにないと思いませんか?小説の企みに満ちた、アンチ・ハッピーエンド・ストーリー。前人未到のミステリ四冠を達成した偉才が仕掛ける未曾有の殺意。<<紀伊国屋Bookweb>>


11の短編が所収されています。
一つ一つの長さはまちまちで、中には極めてショートな作品もあります。(「天国の兄に一筆啓上」)

タイトルのとおり、所収されている作品の共通点は「ハッピーエンドではない」という点。

ただ、「ハッピーエンド」の対義語として「バットエンド」があるとして、では、本作に所収されてるすべての作品が「バットエンド」なのかというとそういうわけではありません。
作品としては、「物語が収束する前に突然終わる」といった趣もあったりします。
ですので、細かく言うと、「バットエンドな作品」「エンドしない作品」があるということですね。

ま、どっちにせよ「ハッピーエンド」ではないのは確かなので、間違った表現ではありません。

11の短編の中で興味深かったのは「サクラチル」と「尊厳、死」でした。
どちらも初出が「小説すばる」であることもあり、ストーリーがしっかりしております。
また、歌野氏の「葉桜~」に近いトリックがあることも評価が高かった点だと自己分析します。

どっちにしろ、読み手の心身が、ともに健康であることが大前提の作品です。
読書することで、救われようなどと思っていると、つらくなりますので、ご注意ください。

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