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2007年05月31日(木) 23時59分59秒

2007年5月の読後感想アーカイブ

テーマ:月刊『後感』

◆今月のアクセスランキング

総合ランキング:
21055位/1510208人中 (1.39%)前月からの比=0.27%
ジャンルランキング:
261位/9998人中 (2.61%)前月からの比=0.62%



◆検索ワードTOP10

1 書評 5.4%
2 噂 4.2%
3 荻原浩 3.4%
4 感想 3.4%
5 ネタバレ 3.1%
6 あらすじ 2.7%
7 伊坂幸太郎 1.9%
8 ヒキタクニオ 1.6%
9 イニシエーション・ラブ 1.6%
10 イニシエーションラブ 1.3%


◆2007年5月のランキング

図書館の工事ということで、ほぼ1ヶ月図書館に行けませんでした。
加えて体調も壊し、結局のところ9冊のみ読了。
ランキングもだだ落ちし、なんだかイマイチな5月だったのでした。

そんなこんなで、2007年5月のランキング。
いろんな意味をこめまして、「流石奇屋~書評の間」始まって以来の、1位「該当者なし」です。
元々月間で相対評価している以上「該当作品なし」ってありえませんが、(ええい、ままよ)ということで、「あり」にしちゃいました。
「小粒ぞろいの5月です」とかろうじてギリギリのしめの言葉を添えてみます。

第1位:「該当者なし」


第2位;「原宿団地物語」 ヒキタクニオ
;エンターテイメント小説;2007年05月30日(水) 00時08分13秒


ヒキタ クニオ
原宿団地物語


第3位;「四度目の氷河期」 萩原浩
;エンターテイメント小説;2007年05月05日(土) 01時44分44秒


荻原 浩
四度目の氷河期

第4位;「凶気の桜」 ヒキタクニオ
;エンターテイメント小説;2007年05月06日(日) 21時47分53秒

第5位;「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」 大崎梢
;推理小説;2007年05月29日(火) 20時59分10秒

第6位;「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」 大崎梢
;推理小説;2007年05月27日(日) 08時55分39秒

第7位;「金春屋ゴメス」 西條奈加
;エンターテイメント小説;2007年05月26日(土) 02時41分58秒

第8位;「ツーカイ!金剛地くん」 戸梶圭太
;エンターテイメント小説;2007年05月07日(月) 22時34分30秒

第9位;「ハンプティ・ダンプティは塀の中」 蒼井上鷹
;エンターテイメント小説;2007年05月20日(日) 01時29分55秒

第10位;「天帝のはしたなき果実」 古野まほろ
;エンターテイメント小説;2007年05月15日(火) 20時25分27秒

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2007年05月30日(水) 00時08分13秒

「原宿団地物語」 ヒキタクニオ 2007-061

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
この春、個人的に一大ブームとなった「ヒキタクニオ」氏。
「原宿団地物語」読了しました。

ホンワカの中にも、シリアスな面があったりして、既読のヒキタテイストとはちょっと違う作品ですね。

amazonリンク

ヒキタ クニオ
原宿団地物語
出版元
徳間書店
初版刊行年月
2005/05
著者/編者
ヒキタクニオ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
青山キラー通り沿い。高度経済成長期に建てられた原宿団地。おしゃれな都心にありながら時代からとり残されたような不思議な空間を醸し出す。住人たちも変わり者ばかり。翻訳家、劇団員、スイス人マッサージ師、元取締役、広告デザイナー…そして団地の主のような老人・小曽根さん。不安や焦りを抱え生きる彼らの、おかしくて泣けて、ちょっぴり勇気をもらえる物語。 <<Amazonより抜粋>>


タイトルの通り「原宿団地」に住人たちの8編の短編が所収されています。
同一の場所・時間軸・各編毎に違う主人公で進む物語といった意味では、こちら に似ているな~と思ったりしました。

この物語には、すべての物語に対して、”ほぼ”狂言回しの役割を担っている小曽根さんという老人がいるのですが、この小曽根さんが、良いキャラクターだったりします。
江戸っ子で、在職中はアメリカにいて、クリスティーナというベルギー人を妻と暮らしていて、毎朝団地の周りを掃除してる小曽根さん。

通常、狂言回しは、ストーリーの邪魔にならないような立ち位置(キャラクター設定)なのですが、こちらの小曽根さんは、思い切り物語に関与し、「ボールゲーム」では、がっちり主人公になったりしてしまいます。

決してでしゃばっている訳ではない(あくまでも個々の物語の主人公は別)のですが、べらんめい口調で、何事にも前向きな小曽根さんの、この微妙な位置づけに、ある種の新鮮味を感じました。
この新鮮味は、「レレレのおじさんメインの元祖天才バカボン」のような感じです(団地の周りを掃除しているというキャラクターから無理やり例えてみましたが、実はまったく違います)。

もう一つ興味深かったのは、文体そのものや雰囲気はほのぼの・ほんわかしているにも関わらず、物語の主人公たる住人および(周辺の人々)は、何らかのシリアスな問題を抱えている点、そして、物語が進行したところで、それ自体の問題がそれほど解決されるわけではないという点です。

(なんとなく、まぁいいか)と終わる辺りは、読み手にとっては、なんとなく物足りないような気がすると思います。
が、個人的には(なんだか、それでもいいじゃない)と妙に納得してしまいました。

そんなに簡単に解決するようなシリアスな問題なんて、本来ありえないわけで、そういった意味では、ちゃんとした物語を書けていると、思ったのでした。

P.S スイス式マッサージは気持ち良さそうです。
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2007年05月29日(火) 20時59分10秒

「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」 大崎梢 2007-060

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
立て続けにミステリフロンティアレーベルから、しかも前回ご紹介した「配達あかずきん 」の次作「晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)」を読了いたしました。

amazonリンク

大崎 梢
晩夏に捧ぐ<成風堂書店事件メモ・出張編>
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/09
著者/編者
大崎梢
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
以前成風堂にいて、今は故里に帰り、地元の老舗書店に勤める元同僚の美保から、杏子のもとに一通の手紙が届いた。勤務先の宇都木書店、通称「まるう堂」に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機に立たされている、ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。杏子は気が進まぬながら、多絵を伴って信州の高原へと赴く。そこで待ちかまえていたのは、四半世紀ほど前に弟子の手で殺されたという老大作家の死に纏わる謎であった…!<<Amazonより抜粋>>


短編集だった前作に比して、本作品は長編ものです。
登場人物は成風堂探偵コンビを主人公格にし、物語自体は、現在に起きている幽霊騒動を通じて、そこに関連する過去にあった大作家の死の謎を解いていくもの。

前作が、極めて本屋を中心とした謎であったのですが、本作は、「犯人当て」という、極めてオーソドックスな謎ときとなっております。

”成風堂探偵コンビが、素人探偵よろしく過去の事件にまつわる関係者(≒容疑者)をひとりひとり事情聴取し、謎ときのヒントを見つけ、それを構築して、真犯人を糾弾する。”
ありきたりといえばありきたりですが、それだけに純粋に楽しめる内容となっています。

そして、今回の物語の中心に鎮座する本屋「まるう堂」。
この「まるう堂」は良いですね。
例えば、本を読んでいて、美味しい料理を食べている描写あれば、その料理を食べたくなるのと同様に、本を読んでいて、初めて「この本屋行きたいな」と思いました。

欲を言えば、ちょっと残念だったのは前作で見せてくれた「本屋ならではの謎」というのがなくなっていた点。
ま、長編だけに、仕方がないといえば仕方がないのですが、ちょっと前作のイメージがあったので、物足りなかったです。

そういったところを差し引いても、極めて王道なミステリとして、大変面白く読める作品でした。
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2007年05月27日(日) 08時55分39秒

「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」 大崎梢 2007-059

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
地味に追い続けているミステリフロンティアレーベル第23回配本作品「配達あかずきん 成風堂書店事件メモ」 読了しました。
本好きで本屋好きなら、結構面白い作品だと思います。

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大崎 梢
配達あかずきん
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
大崎梢
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
「いいよんさんわん」―近所に住む老人に頼まれたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後、失踪した母の行方を探しに来た女性。配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真…。駅ビル内の書店・成風堂を舞台に、しっかり者の書店員・杏子と、勘の良いアルバイト店員・多絵のコンビが、さまざまな謎に取り組んでいく。<<Amazonより抜粋>>



主人公格である杏子目線の3人称で、5つの短編が所収されています。

あらすじにもあるとおり、駅ビル内にある書店「成風堂」の書店員とバイトのコンビが、本屋にまつわる日常的な謎を解いていくというものです。

この「謎」ってのが、まず良いですね。
その辺りを中心に簡単にご紹介すると


◆「パンダは囁く」
一人暮らしの老人から本を頼まれているが、そのメモは日本語になっていない。老人は、何を頼んだのか?

◆「標野にて 君が袖振る」
お客様の母親が、本屋で見つけた何かをきっかけに失踪した。母親な何を見つけ、どこに行ったのか?

◆「配達あかずきん」
配達先の美容院で本をめぐるトラブルが発生した。そのトラブルはどのように発生しえたのか?また犯人は?

◆「六冊目のメッセージ」
入院中に母にと書店員から勧められた本に隠されたメッセージは?その書店員は誰か?

◆「ディスプレイ・リプレイ」
ディスプレイコンテストに参加するために作成されたディスプレイが何者かに、壊された。犯人は誰?そしてその動機は?

「謎」に焦点をあて、完結に紹介してみましたが、ここにもある通り、別段、壮絶な殺人事件があるわけでもなく、日常の本屋にある謎であり、本屋が解決すべき謎であったりします。

この辺りの温度感は、良いものがあります。
また、本屋にしか分らない謎解きの部分や、物語の端々にある本屋として"あり様"のようなものは、非常に興味深く読むことができました
なかなかにして、良く出来た作品であると同時に、まだまだ本屋がらみの謎ってあるんだろうな~と思ったりもしました。

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2007年05月26日(土) 02時41分58秒

「金春屋ゴメス」 西條奈加 2007-058

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
第17回日本ファンタジーノベル賞大賞受賞作「金春屋ゴメス」読了しました。

amazonリンク

西條 奈加
金春屋ゴメス
出版元
新潮社
初版刊行年月
2005/11
著者/編者
西條奈加
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
竹芝埠頭から舟に揺られて江戸国に着いた!? 大盗賊も疫病神も思わず黙る、容貌魁偉、冷酷無比、極悪非道、厚顔無恥な「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守に雇われた大学生、辰次郎の運命やいかに!? <<Amazonより抜粋>>



実は、小説世界は未来だったりして、日本の領土内に建国された「江戸国」という国での物語です。
・・・このシチュエーション・世界観は、なかなか良いですね。
誰もが考えそうで、誰にも思いつかないような発想です。

要するに、近代と江戸を隣接(近代が江戸を包含)させることで、近代のエッセンスを江戸時代という文化に混ぜるとどうなるか?という実験的な世界観を見せてくれるわけです。
ちなみに江戸国入国の際は、近代を思わせるものの一切の持込みが不可なので、前述した近代のエッセンスとは、物理的なエッセンスではない(はず)のですが、この辺りは読み進めていく事で、ご理解いただけるでしょう。

そして、本のタイトルにもなっている「金春屋ゴメス」。
これ人の名前です。
ゴメスってなんじゃと思われる方、意外にこの種明かしも前半あたりにでてきます。
(ま、上のあらすじにもちょっと書いちゃっていますけどね)

このゴメスは、格好良いですね。
主人公格の辰次郎が、極めて普通の大学生であり、この異様な世界での物語を普通の目線で語り続ける中、このゴメスは更に際立って異様です。
大体にして、激しく立っているキャラが存在する物語は、とにもかくにも評価しちゃうという単純明快な私なので、同類の方々にはオススメです。

物語自体も、「鬼赤痢」という疫病が蔓延した理由を探るというもので、このシチュエーションならではのラストが待っています。
この辺りはなるほど唸ります。

残念だったのは、辰次郎と共に江戸国へ入国を果たした松吉と奈美がイマイチ目立たなかった点ですかね。
特に松吉は物語上、とても重要なキーパーソンなわけですが、キャラクター設定にもう一工夫欲しいといったところでした。
奈美にいたっては、どうしたことか、正義感の強い町娘でも十分成り立つ扱いであり、せっかく3人で入国したのだから、それなりの絡みがあってもよかったのかな~と思ったりしました。

といいつつ、次作も既に出されているとのことなので、早速追いかけたいと思います。
このシチュエーションで次はどんな物語なのか楽しみです。

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2007年05月20日(日) 01時29分55秒

「ハンプティ・ダンプティは塀の中」 蒼井上鷹 2007-057

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
地味に追い続けている東京創元社ミステリフロンティアレーベル。
蒼井氏の「ハンプティ・ダンプティは塀の中」読了しました。

amazonリンク

蒼井 上鷹
ハンプティ・ダンプティは塀の中
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/12
著者/編者
蒼井上鷹
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
第一留置室で繰り広げられるおかしな謎解き合戦。必ず最後に真相に辿り着くのは、誰よりも胡散臭いマサカさん!?留置場版日常の謎(?)など愉快な五編を収録した連作ミステリ<<Amazonより抜粋>>



連作の5話が所収されています。

留置室という閉ざされた空間で繰り広げられる安楽椅子探偵モノの物語
ま、あくまでも事件(のようなもの)が、外の世界で起こっているので、このシチュエーションはまったくもってはまります。

切迫感とか緊張感なんかは、無縁な雰囲気のコメディタッチだったりするので、この謎解き合戦事態が、留置室で行われることをふいに忘れてしまいます。
ミステリはそこそこ面白いのですが、かえってこのコメディタッチな文体が、ちょっと個人的(極めて個人的)には、鼻についたりする部分でもあったりします。

ということで、普通のミステリといえば普通のミステリですが、安楽椅子モノ=超人的な探偵という公式が頭にある人はあまり期待しない方が良いです。

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2007年05月15日(火) 20時25分27秒

「天帝のはしたなき果実」 古野まほろ 2007-056

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
京極作品並みのページ数(800ページ!!)と参考文献。
第35回メフィスト賞受賞作「天帝のはしたなき果実」読了しました。
率直に言って、読了大変でした。

amazonリンク

古野 まほろ
天帝のはしたなき果実
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2007/01
著者/編者
古野まほろ
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:2点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
90年代初頭の日本帝国。名門勁草館高校で、子爵令嬢・修野まりに託された数列の暗号を解いた奥平が斬首死体となって発見される。報復と解明を誓う古野まほろら吹奏楽部の面子の前で更なる犠牲者が! 青春ミステリ。<<Amazonより抜粋>>



吹奏楽部の学生達が、身の回りに起こる陰惨な殺人事件の謎を解決していくといった作品。
途中に学生達による推理合戦がある辺りは、よくあるパターンの作品であったりします。

で、独特の文体・世界観です。
ルビが多いってのはルビを読まなければ済む話なのですが、ルビを読まなくても意味不明な言葉が多いです。
この点は、読み手の力不足ということで早々に白旗を揚げてしまいますが、正直、万人に理解できるといった内容でもありません。

小説が作り出す世界観といった点では、精緻で慎重な世界であり、非常に高いレベルにあるように思います。
が、果たして読み手がそこについてこれるかというのが一番の問題
です。

要するに、プロットもしっかりしていて(ラストそのものは、なんだかな~と思ったりしましたが)、それなりに物語も展開していくのだけど、表現で大損をしているような気がしました。

・・・

(残念ながら)唯一読み応えがあったのは、顧問である瀬尾と学生達の練習風景
罵倒を繰り返しながら、ひとつの作品を作り出していくというシーンは熱を感じました。

なので、普通に書けば、実力のある作家さんだと思います。
次作に期待しましょう。

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2007年05月07日(月) 22時34分30秒

「ツーカイ!金剛地くん」 戸梶圭太 2007-055

テーマ:--戸梶圭太
ゴールデンウィークは終わってしまいましたが、淡々と・・・

2007年GW読書期間第3弾。
ラストは、トカジ本です。「ツーカイ!金剛地くん」読了しました。

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戸梶 圭太
ツーカイ!金剛地くん
出版元
徳間書店
初版刊行年月
2007/02
著者/編者
戸梶圭太
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:2点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
2時間ドラマ評に命をかける狂気の新聞記者・金剛地厳太郎の狂乱人生を、猛毒と苦笑テンコ盛りで描くブラックコメディ。<<Amazonより抜粋>>


あいかわらす、すごいですね戸梶氏。

今回は、特有のエログロバイオレンス色がなりを潜める変わりに「バリキチ」度全快です。

タイトルの「ツーカイ!」とは真逆な不快感たっぷりの主人公金剛地厳太郎
この金剛地のはちゃめちゃぶりは、怖いもの見たさに近い感覚で、ぐいぐい読めちゃいます。

こいつは最後まで改心しないだろうなという雰囲気が前半部当初から伝わり、どこに行ってしまうのだろうと、ちょっとだけ同情しつつ、とはいえ、自業自得なのだろうと納得してしまう自分。

トカジ本はどんなものかを知らずにお読みになってしまった方は、たぶんいろんなところがむかつくとは思いますけど、是非最後まで読みきっていただきたい作品です。
そして本作をきっかけにどんどんトカジ本を読みふけっていただきたいと思います。
ありがたいことに脳内が不健康になります

ちなみに本帯には「ブラックコメディー+ホラーサスペンス+少年冒険アクション 一粒で三度ハジケる」とありますが、この表現は、まったくはまっています。
一つずつちゃんと用意されているわけです。

ラストの奇想天外っぷりも良いですね。
きっと対抗する組織そのものに、崇高なメッセージが隠されているんだとは思いますが、ある意味でエンターテイメントとしての完成形をみせてもらったという感じです。

ということで、脳内不健康になりたければ是非。
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2007年05月06日(日) 21時50分33秒

2007/5/5に借りた本

テーマ:読前感想
「臨時」「調整」ときて、今回は大量10冊の借り出しです。
というのも通っている図書館が、5月一杯閉館してしまうとのことで、借り出し期間も異例の1ヶ月強。
ま、こんな時にしか借り出さない(予約しない)作品を借り出してみました。


題名
天帝のはしたなき果実
読了可能性
★★★★☆
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2007/01
著者/編者
古野まほろ
読前感想
予約本の1。第35回メフィスト賞受賞作です。分厚い講談社ノベルズっていいですよね。京極氏・清流院氏の十八番サイズです。気合が入ります。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10033366054.html

題名
ハンプティ・ダンプティは塀の中
読了可能性
★★★★☆
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/12
著者/編者
蒼井上鷹
読前感想
予約本の2。地味に追い続けているミステリ・フロンティアシリーズから。蒼井氏、以前「出られない五人」を読ませてもらいましたが、2冊目です。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10033724839.html

題名
配達あかずきん 成風堂書店事件メモ
読了可能性
★★★★☆
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
大崎梢
読前感想
予約本の3。こちらもミステリ・フロンティアシリーズからです。大崎氏は初登場ですかね
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10034713477.html

題名
晩夏に捧ぐ 成風堂書店事件メモ(出張編)
読了可能性
★★★★☆
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2006/09
著者/編者
大崎梢
読前感想
予約本の4。こちらもミステリ・フロンティア。上記の「配達あかずきん」の続編(?)ということになるでしょうか?大崎氏2冊目です。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10034713548.html

題名
原宿団地物語
読了可能性
★★★★☆
出版元
徳間書店
初版刊行年月
2005/05
著者/編者
ヒキタクニオ
読前感想
キテマス、ヒキタクニオ氏。またまた借り出しちゃいました。今回は消し屋は登場しませんが、「汚し屋」がでるようです。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10035066031.html

題名
バースト・ゾーン -爆裂地区-
読了可能性
★★★☆☆
出版元
早川書房
初版刊行年月
2005/05
著者/編者
吉村萬壱
読前感想
あの吉村氏。この本、いつか借り出したかったのですが、このタイミングで借り出してみました。吉村節が炸裂しちゃうのでしょうか?
読後感想リンク


題名
金春屋ゴメス
読了可能性
★★★☆☆
出版元
新潮社
初版刊行年月
2005/11
著者/編者
西條奈加
読前感想
第17回日本ファンタジーノベル賞大賞受賞作だそうです。日本ファンタジーノベル大賞は信頼できる賞なので、期待大ですね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10034092112.html

題名
シンセミア 上
読了可能性
★★★☆☆
出版元
朝日新聞社
初版刊行年月
2003/10
著者/編者
阿部和重
読前感想
文学賞メッタ斬りで、それなりに評価の高かった阿部氏の「シンセミア」。満を持して借り出してみました。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10035096846.html

題名
シンセミア 下
読了可能性
★★★☆☆
出版元
朝日新聞社
初版刊行年月
2003/10
著者/編者
阿部和重
読前感想
その、下巻です。結構ボリュームありますが、読めればよいと思います。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10035096846.html

題名
村上春樹はくせになる
読了可能性
★★☆☆☆
出版元
朝日新書
初版刊行年月
2006/10
著者/編者
清水良典
読前感想
久々のパラパラ本です。書評以前では結構この手の村上春樹読本を読み漁っておりました。この本の良いところは、新書ってことで、ポケットに入るところですかね。
読後感想リンク


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2007年05月06日(日) 21時47分53秒

「凶気の桜」 ヒキタクニオ 2007-054

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
2007年GW読書期間第2弾。
ヒキタクニオ氏のデビュー作「凶気の桜」読了しました。

amazonリンク

ヒキタ クニオ
凶気の桜
出版元
新潮文庫
初版刊行年月
2000/12
著者/編者
ヒキタクニオ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
渋谷に若きナショナリストの結社が誕生した。その名はネオ・トージョー。より強い刺激と標的を求め暴走する彼らが、いつしか踏んでいた地雷…。シニカルでホット、ブラックに笑える暗黒小説。 <<Amazonより抜粋>>


以前、映画化されてそれなりに評判になったようですが、映画は見ておりません。

読む前に事前情報として知っていたのは、かの「消し屋」(注:既に同氏の作品である「消し屋A」「遠くて浅い海」などの消し屋シリーズを読了しちゃっています)が登場するといったことであり、いざ読み始めて中盤以降は、主人公格のネオ・トージョーよりは「消し屋(今回の名前は「三郎」)」に注目してしまい、相変わらずのプロフェッショナルぶりに加えて任侠な世界を感じることができました。

読む順番を間違えてしまったものにとっては、これは完全に「消し屋」の物語ですよ。
なんならその後に2作品より、よりプロフェッショナルだったりしますね。
やっぱり「消し屋」の仕事っぷりは良いです。
結局のところ全部持って行っちゃうのですからね。

この物語はあくまでもネオ・トージョーの山口が主人公となるのでしょうけど、物語を牽引し、そして収束までさせてしまったのは「消し屋」の三郎でした。

ちょっと離れますが、この「凶気の桜」が世に出て、その後に、この「消し屋」をフューチャーした作品が現時点で、2作品出ているということに妙に納得しちゃいました。

まったく本編に触れていませんが、頭の中には悪玉三郎の物語ってことで落ち着いてしまったので、これまたすみません。

ということで、シリーズモノ(もしくはシリーズ化されようとしているもの)は、やっぱり刊行順に読むのが良いのだと、改めて後悔してしまったのでした。
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