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2007年04月30日(月) 23時59分59秒

2007年4月の読後感想アーカイブ

テーマ:月刊『後感』

◆今月のアクセスランキング

総合ランキング:
16460位/1464497人中 (1.12%)前月からの比=0.45%
ジャンルランキング:
193位/9684人中 (1.99%)前月からの比=0.74%

◆検索ワードTOP10

1 書評 4.7%
2 噂 3.5%
3 荻原浩 3.2%
4 伊坂幸太郎 3.2%
5 感想 2.6%
6 万城目学 2%
7 ネタバレ 2%
8 乾くるみ 1.8%
9 ヒキタクニオ 1.7%
10 あらすじ 1.3%


◆2007年4月のランキング

桜もあっという間に散ってしまい、普段歩いている散歩道はもう新緑満開です。
ほぼ毎週歩いているので、どんどん濃い緑になっていくのが良いですね。

さて、今回の1位は、久しぶりの「良本は月末に訪れる」というジンクス復活。
中村航氏の「絶対、最強の恋のうた」が獲得しました。
これは「キドサン」のお陰ですね。
また、初登場のヒキタクニオ氏が2位獲得です。

第1位;「絶対、最強の恋のうた」 中村航
;エンターテイメント小説;2007年04月29日(日) 15時30分16秒


中村 航
絶対、最強の恋のうた

第2位;「遠くて浅い海」 ヒキタクニオ
;エンターテイメント小説;2007年04月14日(土) 01時02分59秒


ヒキタ クニオ
遠くて浅い海

第3位;「化物語 下」 西尾維新
;エンターテイメント小説;2007年04月21日(土) 00時58分52秒


西尾 維新, VOFAN
化物語(下)

第4位;「水の時計」 初野晴
;エンターテイメント小説;2007年04月12日(木) 00時27分17秒

第5位;「独白するユニバーサル横メルカトル」 平山夢明
;エンターテイメント小説;2007年04月03日(火) 21時39分09秒

第6位;「消し屋A」 ヒキタクニオ
;エンターテイメント小説;2007年04月24日(火) 20時09分27秒

第7位;「平面いぬ。」 乙一
;エンターテイメント小説;2007年04月07日(土) 11時59分07秒

第8位;「角」 ヒキタクニオ
;エンターテイメント小説;2007年04月25日(水) 21時45分24秒

第9位;「きつねのはなし」 森見登美彦
;エンターテイメント小説;2007年04月11日(水) 21時17分41秒

第10位;「時空ストレイシープ ケンジとマーヤのフラクタル時空 完結編」 御影祐
;エンターテイメント小説;2007年04月28日(土) 21時19分41秒

第11位;「新撰組捕物帖 源さんの事件簿」 秋山香乃
;エンターテイメント小説;2007年04月22日(日) 21時06分36秒

第12位;「ケンジとマーヤのフラクタル時空」 御影祐
;エンターテイメント小説;2007年04月27日(金) 00時59分06秒

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2007年04月29日(日) 15時30分16秒

「絶対、最強の恋のうた」 中村航 2007-052

テーマ:--中村航
「絶対、最強の恋のうた」読了しました。
こちらをもって中村航氏の既刊分を読破いたしました。

この空気感、良いですね。

amazonリンク
中村 航
絶対、最強の恋のうた

出版元
小学館
初版刊行年月
2006/11
著者/編者
中村航
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
社会科教師のおでこのテカリ占いをしては大受けしていた陽気でマシンガンな中学時代からクールで一目置かれる弓道部員の高校時代を経て、大学生になった私がしたことは、恋をすることだった。遠くの的を見抜く力のおかげで視力が2.0以上になっていた私はその年の秋、キャンバスで遙か遠くから歩いてくる同じ学年の男の子に「今度は的じゃなくて、別のものを射抜くことにしたんです。例えば男子とか」と笑いかけていた。怖いくらい、好きになる。それでもいいと思った。最強の恋愛小説。 <<Amazonより抜粋>>


ILOVEYOUというアンソロジーを以前読みました が、そこに所収されていたのが氏の「突き抜けろ」。

この「突き抜けろ」という短編がなんとも良くて、以来、中村氏が、借り出し常連さんとなったといういきさつがあるのですが、既刊の最後のこの作品がその「突き抜けろ」の世界であったのは、なんとも喜ばしい限りです。

ということで、がっつりした恋愛モノはあまり好きではないのですが、この本は良いですね。
どうしても美味しいと思えない素材(恋愛モノ)を、ちゃんと調理(中村航テイスト)してみたら意外においしかったといった感じです。

5つの章に分かれていて、1・2章が彼氏「大野」目線(2章が「突き抜けろ」)、3・4章が彼女目線、そして最終章が彼氏の友達である「坂本」目線。
時間軸としては1・2章と3・4章が同時間軸(若干、3・4章が広いところはありますが)、5章が後日談の体裁になっております。

全体の行き渡る空気感が良いです。
氏の作品に見られる、勢いはあるけれど、気負うことなく過ごしていく感が全面に押し出されております。
簡単に言ってしまえばそれだけなのですけれど、これはこれで相当のテクニックだったりします。
なんせ恋愛がテーマ(しかも十代)なのですから、そりゃ、本来であればじたばた・どたばたするのでしょうけど、極めて淡々とそれでいて、しっかり描ききっているのは、凄いですね。

で、これ以上に気に入ったのは、「本書最上級の脇役」である「木戸」の存在。
第1章以外のすべての章に存在し、文字数以上に存在しちゃいます。
違った見方で本作を見てみると、この物語は「木戸」のためにあるといっても過言ではないくらいです。
先の食事の例で言えば、相当美味しいソースのような存在ですね。
ソースだけでご飯が食べちゃえるくらい良いです。

この存在感は、伊坂幸太郎氏の「チルドレン」でいうところの「陣内」レベルなわけですが、比して、相当ダメでどうしようもないオトコなのです。
そのキャラクター自体が愛される存在であると同時に、ヘタをすると同性が憧れてしまう存在であると思うのです。
だから、坂本の気持ちがよく分ります。

「肉にキープはない」
「礼儀は世界三大美徳の一つ」
「どんな筋肉だろうが、棒にはかなわない」
「鍋は、最高の調理法」


数々の名言を生み出した、相当なダメオトコの木戸。
木戸に逢うことができたことだけでも、これはオススメです。

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2007年04月28日(土) 21時19分41秒

「時空ストレイシープ ケンジとマーヤのフラクタル時空」 御影祐 完結編2007-051

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
こちら の続編であり完結編なわけです。
「時空ストレイシープ ケンジとマーヤのフラクタル時空」読了しました。

前作ではストーリー2でしたが、ちゃんと1UPの3になっているのがポイントでございます。

amazonリンク

御影 祐
時空ストレイシープ―ケンジとマーヤのフラクタル時空完結編
出版元
本の森
初版刊行年月
2005/5
著者/編者
御影祐
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
マーヤ誘拐の目的は何だったのか、次々と明かされるその真相と時空の秘密。地球の危機は救えるのか、ケンジとマーヤのタイムトラベルは続く<<Amazonより抜粋>>


(できればこちら の感想を読んでからお読みください。)

相変わらず、中盤辺りは、極めて教本っぽさがあります。
加えてその説明者が、日本人より日本語ぺらぺらカンボジアの青年。
で、説明の内容が、極めて哲学(「第4の目覚め」)だったりして、その辺り、一貫していてかえって潔いです。

ですが、なんだかストーリがちゃんと展開しています。
自衛隊やら古代古墳やらが登場して、何故か竹島問題も勃発、先に登場したカンボジア青年から、別の未来時空から来たと言われる「飯山」も登場して、ケンジとマーヤが大変なことになってきました。

要するに前作が「ドラえもん」だとしたら、本作は「バックトゥザフューチャー2」ですね。
時空の歪みから、複数の未来が存在し、どれが本当の世界がよく分らなくなっていきます。

最終的にケンジ自身が、もう一つの未来の重要人物であるらしいことが分り始めてから、ラストに向けては、更に疾走感のようなものも出てきて、ようやく小説らしくなってまいりました。

そして、ラスト。
これはちょっと衝撃的です。

根底時空(いわゆるタイムトラベラーに影響されなかった元々の世界。ただし未来)らしい世界にケンジがたどり着くのですが、この結末は、いろいろと考えさせられてしまいます。
中途半端には終わらせないという作者の意気込みを感じました。
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2007年04月28日(土) 21時07分18秒

2007/4/28に借りた本(ただし調整)

テーマ:読前感想
いろいろあって今回は「調整」です。
来週、大量に借り出す予定です。

いろいろあるわけです。
ということで、予約本2冊の借り出しです。

題名
凶気の桜
読了可能性
★★★★☆
出版元
新潮文庫
初版刊行年月
2000/12
著者/編者
ヒキタクニオ
読前感想
予約本の1。2007年春は「ヒキタクニオの春」といっても良いでしょう。2ヶ月で4冊目。一般的に認知されている作品「狂気の桜」です。映画にもなりましたね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10032625888.html

題名
ツーカイ!金剛地くん
読了可能性
★★★★☆
出版元
徳間書店
初版刊行年月
2007/02
著者/編者
戸梶圭太
読前感想
予約本の2.久しぶりのトカジ本。表紙デザインがいけてます。きっと中身もかなりイケテイルのでしょう。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10032626211.html

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2007年04月27日(金) 00時59分06秒

「ケンジとマーヤのフラクタル時空」 御影祐 2007-050

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
記念すべき2007年の50冊目は、御影氏の「ケンジとマーヤのフラクタル時空」。
ちなみに去年の50冊目 も4月26日という、ほぼ同じぐらいのペースで読んでいるという事にちょっとビックリです。

さて、本書。
一度、借り出していたのですが、遂に読了いたしました。
なんだか、とても画期的な本でした。

amazonリンク
御影 祐
ケンジとマーヤのフラクタル時空
出版元
本の森
初版刊行年月
2004/02
著者/編者
御影祐
総評
18点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:2点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
万引き癖のある中学生ケンジが体験する時間旅行。未来からやってきた少女マーヤとの出会いやさまざまな出来事がケンジを変えてゆく。心の成長と気づきを考える近未来小説。 <<Amazonより抜粋>>


あらすじの通りです。
ドラえもんがのび太のところにやってきて云々・・・に近いですかね。
未来から来た本当の理由があるはずなのですが、それは秘密ということらしいです。

近未来小説ってことで、それなりのシチュエーション設定がありますが、極めて近い未来ということで、あっと驚く設定はありません。
それよりも、ビックリしたのが、ストーリー展開。
ま、読んでいただければご理解いただけるのですが、この本、実はほぼストーリ展開しません。
じゃ、何が書かれているのかといえば、これが、タイムトラベルの原理そのもの。

薄い紙を利用しているので、結構長いのですが、その大半が、マーヤがケンジに対して説明する「タイムトラベル」の原理なのです。

これはこれでありなのですけど、途中から、本屋さんの経営やらパソコンやらの書籍が置いてあるところに必ず鎮座している「まんがでわかる○○(○○には例えば「MBA」とか「オブジェクト指向」などの言葉が入ります)」という教本じゃないかと思ってしまいました。
ご存知のとおり、SFなので、そのフィクションの中で語られる原理は、要するにフィクションなわけです。
で、そのフィクションの世界で原理を理解させるといった画期的な手法を取り入れております。

今でもありますが、ちゃんと学のある方が読んでしまうと、「トンデモ本」となってしまう可能性が大きいのではないでしょうか?

そして、それに付き合わされる読み手は、どのようにそれを受け止めれば良いのでしょうか?

う~ん、こういう本を読むと、まだまだ私自身の読み手の力不足をひしひしと感じてしまいます。
ということで、ストーリはあらすじの通りで、あらすじに従って「とりあえず」のラストを向かいます。

現在、この本の「完結編」を読んでおりますので、作品全体の物語の感想はそちらで。
ちゃんと物語の感想を書ければよいな~と思う、今日この頃です。
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2007年04月25日(水) 21時45分24秒

「角」 ヒキタクニオ 2007-049

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
ヒキタクニオ氏。
今月初登場にもかかわらず3冊目です。
ちょっとした「ヒキタブーム」到来ですね。

ということで、「角」読了しました。
表紙画像で一目瞭然ですが、”カク”ではなくて”ツノ”でございます。

amazonリンク

ヒキタ クニオ

出版元
光文社
初版刊行年月
2005/10
著者/編者
ヒキタクニオ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
本当に困っているとき、そばにいてほしいのは誰だろう。女友達に恋愛の相談をすることがどれほど馬鹿らしいことかは知っている…。鋭い視線で時代をえぐる、まったく新しい純愛物語。 <<Amazonより抜粋>>



小説の校閲を職業としている主人公麻紀子に、突然ツノが生えてしまってからの物語です。
そんな麻紀子目線の三人称表現で、第九章までの構成。

「突然、ツノが生えてしまって、さぁ大変」といったところから物語がはじまるので、そのツノをめぐる様々な物語が展開されるのであろうと思っていましたが、蓋を開けてみると、普通の女性の普通の恋愛やら仕事やらの物語でした。

この「期待はずれ」感は、個人的に返って心地よく、評価ポイントの一つです。

最後まで読み終わってみると、この「ツノ」ってのが、何かを暗喩しているのだろうなと感じることができますが、何かを感じる程度で良いと勝手に解釈しました。
きっと深い意味はあるのでしょう。

また、その麻紀子の仕事自体の内容も、大変興味深いものでした。
いわゆる小説家が作成した「文章」を、公平な立場で校閲し、「小説」にするといった仕事なのですが、その過酷さというか理不尽さみたいなものがひしひしと感じることができました。
で、(小説ってのは、そんなこんながあって世にでるのだな~)とただただ感心をしてしまったのです。

麻紀子を取り巻く、仕事関係に広がる登場人物も、個性的で、物語に相当の印象を与えています。
特に編集者の小生意気な小内田は、読み手の微妙なところをくすぐる何かを持っています。
というか、こういう輩(やから)、よく実社会にも居ます。

概ね好印象なのですが、第9章のオチの付け方は、ちょっと残念というか、意外でした。
ネタバレは避けますが、(この展開に持っていかなくてもよかったのじゃないの~)と正直思いました。
ちゃんと収束しますし、それなりに謎(らしきもの)も解決しますが、それでも無理やり、物語を終わらせたといった感じが強く残りました。

裏付けを見てみると、8章までは、小説宝石で連載されており、この9章は書き下ろしとのこと。
あそこまで持っていくのなら、8章で終わらせても良かったのではないのと感じました。

ま、この辺りの感想は、人それぞれとは思いますが。

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2007年04月24日(火) 20時09分27秒

「消し屋A」 ヒキタクニオ 2007-048

テーマ:★読後感想:作家別【な・は行】
今月2冊目のヒキタクニオ氏。
「消し屋A」読了しました。

amazonリンク

ヒキタ クニオ
消し屋A
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2003/01
著者/編者
ヒキタクニオ
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
「福岡ダイエーの名捕手を消せ」 殺しの天才Aの芸術的な技がさえる! オカマ、無職の老人、ヤクザ、少年、消し屋、プロ野球選手…。情に生きる男たちを描いた悪漢小説。<<Amazonより抜粋>>


実は、同一の世界として、時間軸的に本作「消し屋A」の次に「遠くて浅い海 」なのですが、逆順で読んでしまいました。
ま、大して影響ないだろうと思っていましたが、う~ん、ちょっと失敗したかも。

相変わらず消し屋(今回の名前は「幸三」)の仕事っぷりは、格好良いですね。
今回は、流れ着いた福岡で、プロ野球選手「真壁」を殺さずに消す(=試合に出さない)という仕事。

幸三は、手堅い真壁に苦労するものの、過去から糸口を見つけ、確実に真壁を消すこと方法を見つけます。
中盤の、この仕事における重要人物である「大神」の過去のエピソードは、「遠くて浅い海」の”天才”天願圭一郎のエピソードのそれに類似してますが、あちらが「天才っぷり」を印象付けているに対し、こちらは「ダメっぷり」を印象づけています。

ま、この「大神」を利用して、真壁を試合に出さないことを企む幸三ですが、対峙する真壁もなかなかやります。
この辺りは、読んでみて確認してみてください。

全体のトーンにもある、仕事人「幸三」の淡々としたプロフェッショナルぶりは、読んでいて、爽快だったりしますね。

続編、でないかしらん。
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2007年04月22日(日) 21時06分36秒

「新撰組捕物帖 源さんの事件簿」 秋山香乃 2007-047

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】

たまに無性に「歴史小説」が読みたくなるのです。(個人的に)
しかも時代背景や登場人物設定は、史実をベースにしながら、ちょっと物語として脚色をしたストーリーラインとかってなると、「つぼ」なわけです。(これまた個人的に)

ということで、「新撰組捕物帖 源さんの事件簿」 読了しました

amazonリンク

秋山 香乃
新撰組捕物帖----源さんの事件簿
出版元
河出書房新社
初版刊行年月
2005/10
著者/編者
秋山香乃
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
われが副長助勤・井上源三郎がゆく。そそっかしくてお人好し、好奇心旺盛でおせっかい焼きの源さんは、つい事件をかぎつけては、こっそり首を突っ込んでしまう。平隊士・中村久馬、監察・尾形俊太郎もいつしかひきずりこまれて…。気鋭の作家による市井派新撰組小説誕生。<<Amazonより抜粋>>



全5話で構成されています。
時代背景は近藤勇以下が京都に滞留し始めた頃から、明治時代あたりまで。

一つ一つの物語は、(第5話だけは違いますが)単体の事件を中心に構成されており、目線もタイトルにもあるとおり主人公「井上源三郎」目線の三人称です。
(ま、フィクションなんだろうな)という物語の中心に位置付けられた事件とは別に、「池田屋事変」などの史実も織り交ぜられておりますが、あくまでもメインは事件そのものに、どのように井上源三郎が絡んでいくかということです。
そういった意味では本書で書かれる「史実」は、あくまでも物語の時代そのものを示すもの程度の役割というわけですね。

一つの事件が起きて、それを井上源三郎、監察・尾形俊太郎、平隊士・中村久馬らが解決していくストーリラインは、勧善懲悪な時代劇の脚本にも似ていて、非常に安心感がありました。
ま、安心感があるという裏側には、意外性に欠けてしまっているといったことも言えてしまうしまうのですが、それは歴史小説としてどちらに期待するかという価値観の問題だったりしますね。
(ちなみに私自身は、前者)

印象的だったのは実質最終話となる「第5話 源さんの形見」。
タイトルからネタバレなのですが、この話は、第4話までは元気だった、井上源三郎が戊辰戦争で戦死してしまってからの、残された者たちによって語られる話です。
展開・語り手の選出・そしてラストの収束感、これは、良かったです。
物語の大半を占める第4話までの半ばルーチンな物語が、すべてエピソード化するくらい、しっかりまとまっていました。

全体を通じて、「つぼ」な作品でございました。

秋山氏はこれまでも新撰組からみの物語を書いているようなので、ちょっと追ってみたくなりました。

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2007年04月21日(土) 14時04分31秒

2007/4/21に借りた本(ただし臨時)

テーマ:読前感想
予約本が来週末まで確保されないので、臨時でございます。

題名
四度目の氷河期
読了可能性
★★★★☆
出版元
新潮社
初版刊行年月
2006/09
著者/編者
萩原浩
読前感想
予約本の1。久々の萩原氏です。どんな小説なのでしょうか、非常に楽しみです。GW用だったりします。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10032330468.html

題名
絶対、最強の恋の歌
読了可能性
★★★★☆
出版元
小学館
初版刊行年月
2006/11
著者/編者
中村航
読前感想
予約本の2。こちらもやや久しぶりの中村氏。この本で中村氏の既刊本はコンプリートです。こちらもGW用ですかね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10032056839.html

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2007年04月21日(土) 00時58分52秒

「化物語 下」 西尾維新 2007-046

テーマ:--西尾維新

上巻を読んでから、1ヶ月半後の下巻です。
このあたり、図書館借り出しの弱さですね。
「化物語 下」読了しました。

ちなみに上巻の感想は、こちら

amazonリンク

西尾 維新, VOFAN
化物語(下)
出版元
講談社BOX
初版刊行年月
2006/12
著者/編者
西尾維新
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
青春を、「おかしく」するのはつきものだ! 新青春エンタの旗手、新境地! 阿良々木暦が直面する、完全無欠の委員長・羽川翼が魅せられた「怪異」とは-!? 西尾維新が全力で放つ青春怪異譚、第2弾。 <<Amazonより抜粋>>



第四話「なでこスネイク」、第五話「つばさキャット」の2編が所収されています。

上巻からの流れでもありますが、登場人物構成も新キャラが増え続けるといった流れと共に徐々に物語の長さ自体も長くなっております。
ということで、一番長いのは「つばさキャット」。

で、こちらも上巻と同様、見せ場は「主人公である阿良々木暦と登場人物の、コントのような会話」です。
特に「なでこスネイク」での神原駿河との「オープンエロトーク」は、必殺かも知れません。
なんだか、普段の会話では絶対にありえない会話なのですが、著者の書く作品全体にある「独特の雰囲気」と「圧倒的なリーダービリティー」のおかげで、なんだかちゃんと小説世界に入り込める(厳密には、登場人物たちの会話に馴染める)といった感じですね。

要するに「勢い」ってやつです。

それから下巻固有の特徴でいえば、「女の子にモテる男」としての阿良々木暦という存在。
誰にでもやさしく、頭の回転の速さが、会話でのツッコミの速さにも出てきている阿良々木暦。
相当、モテモテなのですが、なぜか嫌味なところがなかったのが印象的でした。
とはいえ、このキャラクター、女性読者にはどのような印象を与えたかが大変興味がありますね。

個人的には、相当「いい奴」なのですが、異性から見ると「誰にでもやさしい」ってのが、意外に×かもしれません。

・・・

あ、そういえば、この感想、ストーリーにまったく触れられておりませんが、その辺りは上巻の感想で説明済みなので割愛します。

ということで、上下巻共に、「西尾維新ワールド」を堪能するなら、間違いのない作品です。
なんせ著者自身が、あとがきで「趣味で書いた」と豪語しているくらいなので。

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