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2006年08月31日(木) 23時59分59秒

2006年8月の読後感想アーカイブ

テーマ:月刊『後感』


◆今月のアクセスランキング

総合ランキング:
9078位/1180544人中 (0.77%)前月からの比=0.15%
ジャンルランキング:
153位/7669人中(1.99%)前月からの比=0.39%

◆検索ワードTOP10

1 感想 8.2%
2 書評 4.4%
3 荻原浩 3.2%
4 イニシエーション・ラブ 2.9%
5 ネタバレ 2.8%
6 乾くるみ 2.3%
7 噂 2.3%
8 イニシエーションラブ 1.5%
9 さよなら妖精 1.4%
10 あらすじ 1.3%

◆2006年8月のランキング

月15冊ペースも3ヶ月連続で終わってしまいました。
ま、今月は意外に忙しかった・・・というより暑かったということですね。

さて、今月は重松氏の1・2(ワン・ツー)フィニッシュでございました。
今読んでいる「トワイライト」も、ぐっとくる作品でございます。
昨年の伊坂ブームに似た、追い風ムード満点ですね。

第1位;「いとしのヒナゴン」 重松清
;エンターテイメント小説;2006年08月26日(土) 00時47分42秒

重松 清
いとしのヒナゴン

第2位;「定年ゴジラ」 重松清
;エンターテイメント小説;2006年08月19日(土) 15時23分42秒


重松 清
定年ゴジラ

第3位;「上手なミステリの書き方教えます」 浦賀和宏
;エンターテイメント小説;2006年08月05日(土) 03時15分10秒


浦賀 和宏
上手なミステリの書き方教えます

第4位;「MISSING」 本多孝好
;エンターテイメント小説;2006年08月03日(木) 02時15分45秒

第5位;「弥勒の掌」 我孫子武丸
;推理小説;2006年08月24日(木) 22時59分13秒

第6位;「もっとも虚しい仕事」 戸梶圭太
;エンターテイメント小説;2006年08月15日(火) 22時01分32秒

第7位;「翼とざして アリスの国の不思議」 山田正紀
;推理小説;2006年08月11日(金) 23時00分02秒

第8位;「地獄のババぬき」 上甲宣之
;エンターテイメント小説;2006年08月08日(火) 21時58分59秒

第9位;「銀河のワールドカップ」 川端裕人
;エンターテイメント小説;2006年08月21日(月) 21時02分22秒

第10位;「QED 神器封殺」 高田崇史
;エンターテイメント小説;2006年08月18日(金) 22時37分11秒

第11位;「銀色の翼」 佐川光春
;エンターテイメント小説;2006年08月10日(木) 22時29分33秒

第12位;「殺戮にいたる病」 我孫子武丸
;エンターテイメント小説;2006年08月09日(水) 21時42分24秒
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2006年08月27日(日) 12時36分30秒

2006/08/26に借りた本

テーマ:読前感想
さてさて学生達の夏休みも、もうそろそろおしまいですね。

ま、社会人の私にはまったく関係ないし、ちゃんと夏休みがあった学生時代なんて、だいぶ昔のことなので忘れてしまいましたが、なんだかちょっと淋しい気持ちになったりするのはなんでしょうかね。

今回は予約本2冊を含めた全8冊です。

題名
ママの狙撃銃
読了可能性
★★★★☆
出版元
双葉社
初版刊行年月
2006/03
著者/編者
荻原浩
読前感想
予約本です。久しぶりの荻原氏ですね。既刊コンプリート達成からですからどれくらいぶりでしょうか?で、新刊でありながら5ヶ月前の作品です。作品ごとに色合いを変えてくる荻原氏。今回はどんなテイストでしょうか?楽しみです。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016481251.html

題名
ギブソン
読了可能性
★★★★☆
出版元
東京創元社
初版刊行年月
2005/04
著者/編者
藤岡真
読前感想
予約本2冊目です。ちゃんと読ませる作品を排出するおなじみミステリ・フロンティアレーベル作品ですね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016582631.html

題名
トワイライト
読了可能性
★★★★☆
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2002/12
著者/編者
重松清
読前感想
前回に続けて、重松氏連発です。これは普通の書棚にあったのですがつい手が出てしまいました。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016673831.html

題名
少年達の四季
読了可能性
★★★☆☆
出版元
集英社文庫
初版刊行年月
2003/02
著者/編者
我孫子武丸
読前感想
これも前回に続けて我孫子氏ですね。普段の作家さんより、こだわりがありそうな氏の作品を読み続けてみようと思って見ました。文庫本です。
読後感想リンク


題名
だいにっほん、おんたこめいわく史
読了可能性
★★★☆☆
出版元
講談社
初版刊行年月
2006/08
著者/編者
笙野頼子
読前感想
最新刊コーナーにございました。本帯も含めてあやしいですよね。パラパラしてみたら文字フォントの違う文字が見えましたのでつい借り出してしまいました。
読後感想リンク

http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016582721.html

題名
件獣 人工憑霊蠱猫
読了可能性
★★★☆☆
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2006/03
著者/編者
化野燐
読前感想
「くだんじゅう じんこうひょうれいこねこ」と読みます(たぶん)。で、作者名は「あだしの りん」さんと読むようです(これは確実)。講談社ノベルズでシリーズ化されている作品のようですが、知りませんでした。
読後感想リンク


題名
QED ~Ventus~ 熊野の残照
読了可能性
★★★☆☆
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2005/08
著者/編者
高田崇史
読前感想
この間、本作の後編にあたる「QED 神器封殺」を読了したばかりです。で、こちらはその序章にあたる作品(のようです)。逆順に読んでしまったらどうなるんでしょうかね。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016481475.html

題名
希望の国のエクソダス
読了可能性
★★★☆☆
出版元
文春文庫
初版刊行年月
2000/07
著者/編者
村上龍
読前感想
さて、村上龍氏。実は書評以前に読了している作品ですが、再読してみようと思って見ました。それなりにぐいぐいいった記憶がありますが、あまり覚えていません(だから借りたのですけどね)
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016800746.html

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2006年08月26日(土) 00時47分42秒

「いとしのヒナゴン」 重松清 2006-109

テーマ:--重松清
良い本です
是非学校の推薦図書にしていただきた種の作品です。
「信じる」ってことは大事だし、やっぱりイッちゃんはサイコーなのです。

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重松 清
いとしのヒナゴン
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2004/10
著者/編者
重松清
総評
25点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:5点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
黒い影、獣のにおい、夜の闇に光る二つの目。謎の類人猿「ヒナゴン」の存在を信じる、元ヤン町長イッちゃんが燃えた。市町村合併問題、町長選をめぐって、ヒナゴン騒動はヒートアップ。一年ぶり、待望の長篇小説。<<Amazonより抜粋>>



何が良いって、ストーリですよ。

「片田舎の若者離れ」「過疎化の進む、財政難に苦しむ田舎町の真実」「平成の大合併」「夢を持たなくなった子供たちと夢が語れなくなった大人たち」「一本気な者の愚かさに見える格好良さ」「老いという恐怖」・・・
いろんなテーマが凝縮されているにも関わらず、それでいて「嫌味がない」というか「胸焼け感がない」。
例えば、小鉢の料理がたくさん出て、あれも美味しいこれも美味しい、でも「丁度良い」って感じ。
・・・う~んちょっと変な例えですね。

で、それらのテーマの物語が「比奈町」という舞台の「町長選挙」「ヒナゴン騒動」で語られることで見えてくる、「信じる」という共通したテーマ。
例えば、それでいて、すべて食べ終わった後に、ふと、たくさんの食材に隠された一貫性が見えてくるといった感じ。

・・・

・・・

ますます例えが”くずれた「美味しんぼ」”のようになってしまいましたが、とにかく、ハートウォーミングな作品なわけです。

比奈町出身で、東京での生活に疲れた主人公「石井信子」(通称:ノブ)が、語る物語なのですが、この間、読了したばかりの「定年ゴジラ 」にも増して”語り方”が良いですね。
「定年ゴジラ」では”地文が3人称でも語りかけられている感覚”と表現しましたが、本作はまさに語り手としての役割がしっかり生きていました。
例えば、一人称であるが故の「聞き語り(本人が登場しない場面を誰かに聞いて上で語っている様)」な部分などは、とっても親近感がありました。

なんだか「重松節」というよりは「重松語り」といった感じです。

そんな語り手から語られる様々な物語・・・といってもやっぱりこの辺りは、「よくある物語的な物語」だったりするのですが、この「よくある物語」を十分に引き立てているのは、登場人物のおかげかと思います。

元ヤンキーの町長イッちゃん(五十嵐一郎)をはじめ、その同級生で悪がき仲間のドベさん・カツ・ナバスケ。
ノブの同級生のジュンペや西野君(西野君だけがあだ名で呼ばれいってのも大きなポイント)。
それに、脇を固める数々の登場人物。

きっちりそれぞれの役割をこなしているんです。
で、それに加えて、大きな見所は、これら登場人物の全員が、”間違っていようがなんだろうが、しっかり意思を持っている人々”なんですよね。

良いことばかりではない閉塞された町で、それなりに一生懸命に頑張っている人々なわけで、なんだか叱咤激励されている感覚になるのです。

いろいろと語りたいところですが、何はともわれ、ちょっと疲れ気味って人は、是非一読いただきたい作品です。
本書は、この書評ではめずらしく(ほぼ)万人にオススメできる良書です。

P・S:
ちなみに元ヤンキーの町長イッちゃん。それとそのイッちゃんの奥さんの理恵さん(もちろん元ヤンキー)。
このお二方の夫婦っぷりは見ものです。
流石奇屋「本の大賞」本年度助演男優賞ならびに女優賞の最有力候補がでてしまいました。

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2006年08月24日(木) 22時59分13秒

「弥勒の掌」 我孫子武丸 2006-108

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
前回○○トリックと知っていて読んでしまった「殺戮にいたる病」に続く8月の我孫子氏2作目の「弥勒の掌」読了いたしました。
いやいや、今回は物語の展開そのものに驚きました。
やっぱり前提知識がないってのは良いです。
これぞ物語の基本形である「起承転結」を地でいく作品です。
我孫子氏、良い驚きを提供してくれる作家さんと思いました。

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我孫子 武丸
弥勒の掌
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2005/04
著者/編者
我孫子武丸
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:5点 
装丁:3点

あらすじ
妻を殺され汚職の疑いまでかけられた刑事。失踪した妻を捜して宗教団体に接触する高校教師。錯綜する事件、やがて驚愕の真相が…。書き下ろし。我孫子武丸スペシャル・インタヴューも収録する。<<Amazonより抜粋>>



「教師」と「刑事」の目線が交互に進み、最後は共通項となる「弥勒」目線で終了します。

「教師」の身に起こった妻の失踪事件と、「刑事」の身に起こった妻の殺害事件。
二つの事件を別々に調査した結果、導き出された共通項は、巷ではいろいろと問題を起こしている、新興宗教の「救いの御手」。
話はそこから「教師」「刑事」が協力して、「救いの御手」の真実を暴こうとします。

これだけ読むと、どうにも「仇討ち」的な、ある意味日本人好みな物語だと思われがちですが、この物語は、感情移入できない別の要素が加わっています。

それは主人公格の「教師」「刑事」が、共に「悪」であるというところ。

例えば、妻が失踪した教師は、実は教え子と浮気をしてしまったところから夫婦関係が冷めてしまった上での失踪であり、その調査動機は、失踪届けを出さなかった自分自身の疑いを晴らすためであり、例えば妻が殺害されてしまった刑事は、暴力団との癒着によって財を成し、その点において悪びれない。

一般社会に潜む「悪」であるからこそ、おおっぴらに「悪」である人間より、より姑息なキャラクターになっております。

そんな「悪」な二人が、被害者となり、加害者であるべき「救いの御手」の真実を暴こうとする構図は、応援するにも、ひっかかる何かが残り、一方でこの物語の展開を期待しちゃう要素ともなるわけです。

で、そんな期待されちゃう展開にちゃんと応えてくれています

起承転結ではなく「起承”超転”結」。

この”超転”と表現された意図は、是非読んでいただきたいところです。
要するにその物語における重要な部分・構図がひっくり返ってしまう訳です。

これには驚きました。

思えば、ミステリーと銘打っている以上、ストレートに物語が収束するわけがないわけで。
じゃ真犯人は誰?と推察すると、意外に登場人物が少なかったりするから、そりゃ思いつきそうな展開だったりするのです。
が、それは読み終わった者の負け惜しみなわけです。

「悪」な二人が被害者となっているこの物語に用意された最高のエンディングがお待ちしております。
もやもや・じりじりしながら、読み進めてみてください。

P・S
ちなみに、この本、巻末の付録が多いので、物理的な本の厚さからラストが来ることを推察すると、エライ目にあいます。
そういった意味でも驚いてしまいました。
”超転”のあとの「結(というか余韻)」がないので・・・・
読まれる方は、本のうしろから巻末が始まるところ探し出し、そこに「終了しおり」でも挟んでおいても良いでしょう。
決して前から探さないことをお祈りします。

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2006年08月21日(月) 21時02分22秒

「銀河のワールドカップ」 川端裕人 2006-107

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
「銀河のワールドカップ」読了です。
少年サッカー小説です。
小学生の頃に読んだ「キャプテン翼」を思い出しました。

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川端 裕人
銀河のワールドカップ
出版元
集英社
初版刊行年月
2006/04
著者/編者
川端裕人
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
元プロサッカー選手の花島勝は、公園で見かけた三つ子の少年たちのサッカープレイに魅了され、小学生チーム桃山プレデターの監督に就任。個性豊かな面々が大会を勝ち進み、ついにはスペインでレアルと夢の対決に臨む!? <<Amazonより抜粋>>


(ワールドカップの時期にあわせて、こういった小説がでるんだろうな~)などと、ちょっと白けた雰囲気で、たかを括っていたのですが、それなりに面白かったです。

物語にとてもスピード感があり、あれよあれよという間に、がんがん成長し、ばんばん夢をかなえてしまうという少年・少女達とコーチの物語

前述した「キャプテン翼」は、ゴールシーンだけで1週間が過ぎてしまうことが通常だったので、それに比べればあっという間の出来事です。(分る人にしか分らない表現ですみません)

ライバルだったキャラが徐々に集まり、最強のチームを形成するところや、フィールド内で行われる心理戦、で、もちろんテクニックの描写など、個人的には、とても懐かしい感じを受けました。

小説らしさといった点では、コーチの花島目線の物語があるのですが、このコーチ花島、こっそりサッカーがうまいんですね。
この辺りの雰囲気も、いわゆるスポ根マンガの「定石」だったりします。
いやいやほんとに懐かしい・・・

物語のラストは、きっちり物語として収束していますが、なんだか少年・少女達のその後が知りたくなる物語でした。
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2006年08月19日(土) 15時23分42秒

「定年ゴジラ」 重松清 2006-106

テーマ:--重松清
第119回直木賞候補作の定年ゴジラを読了しました。
これぞ「重松節(と勝手に命名)」ってやつですね。

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重松 清
定年ゴジラ
出版元
講談社文庫
初版刊行年月
1998/03
著者/編者
重松清
総評
23点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:5点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
開発から30年、年老いたニュータウンで迎えた定年。途方に暮れる山崎さんに散歩仲間ができた。「ジャージーは禁物ですぞ。腰を痛めます。腹も出ます」先輩の町内会長、単身赴任で浦島太郎状態のノムさん、新天地に旅立つフーさん。自分の居場所を捜す四人組の日々の哀歓を温かく描く連作。「帰ってきた定年ゴジラ」収録の完成版。<<Amazonより抜粋>>



7つの連作短編に文庫版のみ「帰ってきた定年ゴジラ」を加えた全8編が所収されています。

重松さん、うまいですね。
こりゃ、筆致が素晴らしいんですね。

特段大きな揺れのある物語ではないのですが、とてもストーリ性がありました。
要するに「定年を迎えた男達の何気ない人生模様」を描写しているだけといえばだけなのです。
が、独特の文体で装飾し、ぐいぐい読ませてもらいました。
さつき断景 」に近い文体は、地文自体は3人称であるものの、まるで語りかけられているような感覚を受けます。
そして、後30年弱で迎える自分自身の定年後の人生を無理やりでも思い浮かべてしまうわけです。

連作短編という形式はとっているものの、時系列順に並べられ、環境には、変化がおきます。
その中でも大きなストーリを形成しているのは、主人公山崎さんの次女万理の結婚話なわけですが、このあたりの山崎さんの態度の歯がゆさのようなものに、妙な親近感を感じました。

個人的には、第4章「夢はいまもめぐりて」が、ぐっときました。
この章のラストで、山崎さんが「ふるさと」をフルコーラス口ずさむのですが、ここは「意地になって、田舎を忘れたがっていた不器用な自分」を思い起こさせるシーンであり、同じ境遇ではないものの、ちょっとぐっと来てしまったのですね。

登場する人々も基本的に「人間らしさ」に溢れ、ほんと何気ない中に見つけた良い話を聞かせてもらったという感じです。

仕事やプライベートに一生懸命な人にオススメの一冊です。

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2006年08月18日(金) 22時37分11秒

「QED 神器封殺」 高田崇史 2006-105

テーマ:--高田崇史
ご存知QEDシリーズでございます。
すっかり歴史検証小説となってしまっている本作は、なんと「途中から袋とじ」という形態でした。
さて、その袋とじの中身とは・・・

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高田 崇史
QED 神器封殺
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2006/01
著者/編者
高田崇史
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
和歌山での滞在を延ばした桑原崇たち一行。そこで待ち受けていたのは、奇妙な殺人事件と、自らを「毒草師」と称す男・御名形史紋だった。和歌山を拠点に起きる数々の奇妙な事件の謎、崇と史紋が突き当たった重大な歴史の謎。古の神々と三種の神器に隠された真実とは?!崇の怒涛の推理が繰り広げられる。 <<Amazonより抜粋>>



いろいろと調べて見ると、「QED~ventus~ 熊野の残照(2005年8月刊行)」の続編のようです。
で、読んだかどうか忘れてしまったので、自分のブログ(このブログのことですね)を調べてみましたが、どうやら読んでいなかったようです。

QEDシリーズという意味では、「QED 鬼の城伝説」だけが感想としてアップされておりました(感想はこちら)
どうやら、読んだ気になっていただけのようです。
あらあら・・・

さて、本書。

相変わらず、歴史検証小説としては、大変面白かったです。
今回は、あのサッカー日本代表のエンブレムでも有名な「八咫烏(ヤタガラス)」の謎から「三種の神器」。
そして日本全土にわたる神社の位置に秘められた謎まで「ご紹介」いただいております。

で、なんか、ここまで徹底して検証されると、「物語」というよりは「ご紹介」、「小説」というよりは「検証報告」といった感じなのです。
逆に言ってみれば、物語(ちゃんと「殺人事件」が起こり、ちゃんと「犯人」が見つかる)だけを括り出して評価してしまうと、(かつ、その物語を「ミステリ」と定義してしまうと)「う~ん」と唸るばかりなわけです。
ただですね、個人的には、そこを差し引いても、やっぱりこのQEDの見せ場は、歴史検証部分だったりするので、思い切って、”たまたま物語の中で語られている”って思えば、まったく気にならないわけです。

それから本書から登場の新キャラ(であろうと思います)自称:毒草師の「御名形史紋(ミナカタシモン)」が、今後のQEDシリーズにどのように絡んでくるかが見ものです。
このキャラクターが物語自体を広げるのか、検証報告を広げるかは、作者のみぞ知るのでありますが、個人的には後者における崇との「薀蓄合戦」が見てみたいものですね。

なお、当ノベルズの特別仕様である「袋とじ」に書かれている内容は、「袋とじ」になるべくしてなった内容でした。
(わざわざ「袋とじ」にしなくてもいいんじゃない)って思われる方もいらっしゃると思いますが、実は、パラパラと立ち読みすると、バレちゃう類のものだからこそ、「袋とじ」にしたのであって、それはそれで読者への配慮と考えてみました。

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2006年08月15日(火) 22時01分32秒

「もっとも虚しい仕事」 戸梶圭太 2006-104

テーマ:--戸梶圭太

「クールトラッシュ 裏切られた男(感想はこちら )」「ビーストシェイク(感想はこちら )」に続く鉤崎シリーズの第3段です。
既読の2冊の感想を改めて読み直してみると、どうやら「続きが出ても、もう(このシリーズは)読めませんな」的感想のようですが、怖いもの見たさというより、そんな感想すら忘れて借り出したようです。

で、読み終わって、次回作も読んでみようと思いました。

amazonリンク

戸梶 圭太
もっとも虚しい仕事 ブラッディースクランブル
出版元
光文社カッパノベルズ
初版刊行年月
2006/06
著者/編者
戸梶圭太
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
売れっ子俳優宅への押し込み強盗計画がきっかけで、過去の「仕事仲間」の不始末に気づいた鉤崎。アシのつきやすい拳銃を乱発し、暴走するかつての仲間を追いかける鉤崎だが、またもや、勝手で無計画な犯罪者たちの思惑に巻き込まれて…。後始末という虚しい仕事に、決着はつくのか!?ギャング・ライフの魅力(?)に満ちた、痛快無類のパルプ・ノワール。 <<Amazonより抜粋>>



プロの強奪犯である主人公「鉤崎」は相変わらず、冷静沈着な男であり、読み始めて前作までのキャラクターを思い出しました。

今回の当シリーズ特有の「エログロバイオレンスレベル」は、前作までに比べればどうってことないです。
とはいえ、もしかしたら単純に「慣れ」てしまったのか知れませんので、初めて読む方はお気をつけください。

この「エログロバイオレンスレベル」が少ないことが影響してか、してないかは分りませんが、物語としては、とても短い作品になっています。
普段のノベルズよりやや薄く、お手にとってパラパラっとしてもらえれば分りますが、空白が多いことも分ります。

ただ、ストーリ展開は、相当激しく、個人的には気に入りました。
ただでさえ、トカジ本は文体自体にスピード感があって、加えてこの展開となれば、そりゃ「ぐいぐい」といってしまうわけです。
同じストーリを、別の作者が書けば、人によっては前後編になるくらいの展開なわけです。(言いすぎですかね)

鉤崎の周りの登場人物は、もれなく「悪人」であり、そんな「悪人達」が「悪人の世界」で「悪人の物語」を紡いでいくわけです。
現実の世界と同様に、いわゆる非犯罪者が一番「悪人」だったといった、ちょっとした風刺も効いています。

でも、ラストの収束の仕方は、さすが「トカジ本」という印象もありつつ、ちょっと「いさぎよすぎ」な感じを受けました。
本裏のあらすじは何かの比喩かと思っていたのですが、そのままじゃんって感じです。
もうちょっと一捻りあれば面白かったのですが。

PS:前作の「ビーストシェイク」で鉤崎がある含みを持って終了している点については、きっちりフォローされております。
ちゃんと作品順に読めると幸せかもしれません。

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2006年08月12日(土) 21時15分27秒

2006/08/12に借りた本

テーマ:読前感想
「夏の台風は、日本上空の高気圧におされて、大抵太平洋側をかすめて通り過ぎる」とは、ここ最近一番感銘した言葉です。

ということで、夏ですね。
予約本1冊を含む、9冊借りてみました。
題名
もっとも虚しい仕事
読了可能性
★★★★☆
出版元
光文社カッパノベルズ
初版刊行年月
2006/06
著者/編者
戸梶圭太
読前感想
予約本です。あの鉤崎シリーズの第3段です。意外にシリーズ化されていてちょっとびっくりです。今回もエログロノワールな感じなのでしょうか?
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10015824442.html

題名
QED 神器封殺
読了可能性
★★★★☆
出版元
講談社ノベルズ
初版刊行年月
2006/01
著者/編者
高田崇史
読前感想
新刊本コーナーにありました。これ06年1月の刊行ですから、借り出してはいないはずです。「QEDシリーズ」って意外にサブタイトル忘れちゃいますね・・・
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10015824545.html

題名
銀河のワールドカップ
読了可能性
★★★☆☆
出版元
集英社
初版刊行年月
2006/04
著者/編者
川端裕人
読前感想
こちらも新刊本コーナーにありました。以前借り出した「「今ここにいるぼくらは」の川端氏の作品です。刊行年月はワールドカップ前なので、なかなか商売上手な感じですね。本帯曰く、平成のサッカー小僧小説の決定版なのだそうです。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016006453.html

題名
明日のブルドック
読了可能性
★★★☆☆
出版元
草思社
初版刊行年月
2006/06
著者/編者
高橋三千綱
読前感想
こちらも新刊本コーナーにありました。表紙のブルドックの絵に惹かれて借り出してみました。分りやすい理由です。
読後感想リンク


題名
いとしのヒナゴン
読了可能性
★★★☆☆
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2004/10
著者/編者
重松清
読前感想
話題の本コーナーにありました。「さつき断景」、「流星ワゴン」に続く、重松氏の3冊目前々から氏の作品には興味がありました。ということで借り出しました。
読後感想リンク

http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016214959.html

題名
定年ゴジラ
読了可能性
★★★☆☆
出版元
講談社文庫
初版刊行年月
1998/03
著者/編者
重松清
読前感想
これは普通の書棚にありました。こちらも重松氏の作品です。文庫本がありましたので、つい借り出してみました。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10015943295.html

題名
弥勒の掌
読了可能性
★★★☆☆
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2005/04
著者/編者
我孫子武丸
読前感想
こちらも普通の書棚にありました。前回借り出した「殺戮にいたる病」の我孫子氏です。こちらの作品はその「殺戮・・・」以来、13年ぶりの書き下ろし作品のようです。ま、前回○○トリックであることを知っていてやや評価が落ちてしまった氏の作品だったのでその挽回のつもりで借りてみました。
読後感想リンク
http://ameblo.jp/sasugakiya-hit/entry-10016094345.html

題名
沈黙者
読了可能性
★★★☆☆
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2001/11
著者/編者
折原一
読前感想
こちらも普通の書棚にありました。○○トリックといえば折原氏。ということも関係なく、本当にあまり意図なく借り出してみました
読後感想リンク


題名
できるEXCEL マクロ&VBA編
読了可能性
★★☆☆☆
出版元
インプレス
初版刊行年月
2004/08
著者/編者
小舘由典&できるシリーズ編集部
読前感想
こちらは、仕事で利用しようと思って借りて見ました。本屋さんで色々探してみたのですが、あまり良い本がなく、それなら図書館で借りてみようということで借り出したわけです。こういった本も借り出せる図書館ってやっぱり良いですよね。
読後感想リンク


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2006年08月11日(金) 23時00分02秒

「翼とざして アリスの国の不思議」 山田正紀 2006-103

テーマ:--山田正紀
「翼とざして」読了いたしました。
テーマは「アイディンティティの揺らぎ」(著者の言葉)ってことのようでして、てっきり「幻想モノ」を想像しておりましたが、いやいやどうして、きっちり本格推理領域でございました。

amazonリンク

山田 正紀
翼とざして アリスの国の不思議
出版元
光文社カッパノベルズ
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
山田正紀
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:4点 
装丁:3点

あらすじ
各国が領有権を主張している南洋の島、海鳥諸島。その中のひとつ、鳥迷島に、右翼青年のグループ『日本青年魁別動隊』が上陸した。しかし、上陸早々、仲間のひとりが断崖から突き落とされた!わたしは、わたしが突き落とすのを見ていた…。グループの人間が次々と惨劇遭う。仕掛けているのは、わたしなのだろうか。わたしも、殺されるのだろうか。魔術的な筆致で紡がれる、傑作本格推理長編。 <<Amazonより抜粋>>


物語は「章タイトルのない短文」の後、「孤島」「殺意の翼」「愛の翼」と続き、再び「孤島」というタイトルで終わります。

「章タイトルのない短文」、「殺意の翼」を除いては、登場人物の一人である綾香(「わたし」)目線で物語が進むのですが、この辺りは、地の文担当の「わたし」自身が混乱しているので、読み手も当然ながら混乱しながら読み続けます。

「わたしが仲間を崖から突き落とすところを、わたしは見た」

この英語の翻訳ミスのような既成事実を受けて、なんだそりゃ?って感じで読み進めるわけです。

物語が進行するにつれて、時代背景とか、魁別働隊の7人の出会い、それぞれの登場人物のキャラクターが紹介されていき、ここに至るいきさつや、外観を知ることとなりますが、最後の最後まで、この翻訳ミスのような既成事実にひきづられていきます。
個人的には、こういった物語世界とかはそんなに嫌いじゃないので、単純に楽しんでしまったりしちゃいました。
ま、この単純に楽しんじゃった辺りが、追々ちょっとした感動を呼んだりするのですが・・・

で、話は、そこに留まらず、その後も次々と不可解な事件が起こり、クエスチョンにクエスチョンを重ねていき、(あれ?もしかして、このままぼんやり終わっちゃうんじゃなかろうか?)と不覚にも不安になったりもしましたが、ちゃんと推理され、解決されてしまうのです。

最終章「孤島」で見せた綾香の推理を読んで、(おぉ、おぉ、これは推理小説だったのか~)と思い出して、変に感動してしまいました。

ただただ、物語を楽しんでいたため、「本格推理」ってことを単純に忘れていただけなのですが、これって意外にありがたい感動だったりしますね。

ちなみに”忘れていた”で、思い出しましたが、冒頭の「章タイトルのない短文」も意外に忘れがちで、読了後読み直すと、(あぁぁあの話だったのね)とこれまたふんふんと思ったのでした。

ということで、忘却によって感動を呼び起こした作品でございました。

PS:謎解きネタ(いわゆるハウダニットとかフーダニットとか)そのものについては、賛否両論があると思われます。
(えぇぇ、そんなん、見間違える訳ないじゃん・・・)とか(動機ってそれだけ・・・)とか。
なので、最初から「本格」と構えて読むと、納得感はないかも知れません。

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