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2005年07月31日(日) 23時59分59秒

2005年7月の読後感想アーカイブ

テーマ:月刊『後感』

病弱化した6月に引きずられ、突然のブログ更新お休みの連絡 に始まり、最後は で終わりました。
で、この更新のお休みでお休みした期間より、旅でお休みした期間の方が長いという微妙なオチもついて、7月も終了いたしました。

ということで、7月の月刊後感です。

まずは恒例の月締め最終ランキング報告です。

[総合ランキング]
4450位/357414人中(1.24%) 前月からの比=-0.52%
[ジャンルランキング]
92位/3331人中(2.76%)前月からの比=-2.4%


100位超えのまま7月を終了することができました。いやいや、ありがたいことです。
思うに映画公開日にアップした「FLY,DADDY,FLY」の読後感想や、初の読前感想がない(図書館からの借り出しではない)「死神の精度」の影響であると思われます。
機会があれば、アクセス分析報告もさせていただきますが、やっぱり「旬」は強いということです。
そういった意味では特別な月であったということで、サラリと流し、来月からは時代に逆流すべく、好き勝手な本を好き勝手に感想させていただく、いわゆる「通常営業」とさせていただきます。

とにもかくにも、いつもいつもご覧いただいている方々には厚く感謝申し上げます。


で、そんな「特別な月」を代表すべく、今月も13冊(!?)というある種異様な読了数です。

果たして、この特別な月を制するのはどの本か?やっぱり常連作家の新作か?はたまた不覚にも涙をしてしまったあの「隠れた名作」か??

ということで、始めます。



第1位;「死神の精度」 伊坂幸太郎
;エンターテイメント小説;2005年07月14日(木) 22時54分32秒

伊坂 幸太郎
死神の精度
やっぱり来ちゃいました。あの「【極個人的】伊坂幸太郎ランキング」 では、第7位と振るわなかった「死神の精度」が、やっぱり1位なわけです。
もう殿堂入りです。皇帝シューマッハ並の強さ(但し、昨年まで)。
ただし、伊坂氏の未読本はなくなったので、来月からは新たなランキングが始まります。

第2位;「FLY,DADDY,FLY」 金城一紀
;エンターテイメント小説;2005年07月09日(土) 20時55分43秒

金城 一紀
フライ,ダディ,フライ
やっぱり男の子は「ジャッキー・チェン」が大好きなのです。勧善懲悪の世界が好きなのです。実は3位と迷いましたが、ま、映画公開記念であり、アクセス数増加の原動力ってことで、2位にしました。(エコヒイキという奴です)

第3位;「そこへ届くのは僕たちの声」 小路幸也
;エンターテイメント小説;2005年07月24日(日) 21時11分29秒

小路 幸也
そこへ届くのは僕たちの声
思わず、泣いてしまった作品。こういった記念碑的作品は、それなりの順位になるという良い例です。

第4位;「阿修羅ガール」 舞城王太郎
;エンターテイメント小説;2005年07月18日(月) 08時18分52秒

第5位;「さよならの代わりに」 貫井徳郎
;推理小説;2005年07月19日(火) 23時31分08秒

第6位;「HEARTBEAT」 小路幸也
;エンターテイメント小説;2005年07月08日(金) 22時16分48秒

第7位;「GO」 金城一紀
;エンターテイメント小説;2005年07月30日(土) 17時48分57秒

第8位;「子供たち怒る怒る怒る」 佐藤友哉
;エンターテイメント小説;2005年07月23日(土) 17時13分20秒

第9位;「太陽の塔」 森見登美彦
;エンターテイメント小説;2005年07月16日(土) 00時02分37秒

第10位;「国境の南、太陽の西RMX」 狗飼恭子
;エンターテイメント小説;2005年07月11日(月) 02時04分59秒

第11位;「回転木馬のデッド・ヒートRMX」 素樹文生
;エンターテイメント小説;2005年07月22日(金) 02時01分27秒

第12位;「ライヴ」 山田悠介

;エンターテイメント小説;2005年07月31日(日) 19時43分26秒

第13位;「ロックンロールミシン」 鈴木清剛
;エンターテイメント小説;2005年07月25日(月) 01時18分03秒

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2005年07月31日(日) 19時43分26秒

「ライヴ」 山田悠介

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
山田 悠介
ライヴ

アマゾンのイメージは横向きですが、普通の単行本です。
近所の本屋では一押し作家として取り扱われている山田悠介氏の、今日たまたま行ったら、なんと売れ行き1位になっていた「ライヴ」です。
こんな本がこの書評の間で読後感想できるだなんて、とても、すごいですね。

で、率直に言うと、ストーリはエンターテイメント色バッチリなのですが、全体的に、もうちょっと「ヒトヒネリ」あれば良かったのになぁと思いました。

基本的に売れている本に対しては、
「ここで”いまいち”とか”ヒトヒネリ”とかいっても世間的に影響ないだろうよ」
厭世的な天の邪鬼だったりするわけです。この書評の間。

・・・
さて、読後感想。

突如としてTV中継が開始された奇妙な競技。RUN、BIKE、SWIM。全く予測不可能な展開、次々と脱落していく選手たち。だが、熱狂の渦に巻かれた視聴者は、彼らが走り続ける理由を、まだ知らない
<<Amazonより>>

決して短編ではないのですが、物凄く読書スピードが早い作品です。
旅行から帰宅したのが夜21時くらいで、普通に就寝して、翌日の午前中には読了しました。
もちろんその間にもいろいろと生活している訳ですから、実際の読書時間はどのくらいだったのでしょうか?とにかく「あっ」という間の出来事です。
最近はあまり読まなくなりましたが、この感覚は、漫画を見るのに近いスピードですね。
しかも「少年サンデー系」の勢いがあります。
ここでのポイントは「ジャンプ」でもなく「マガジン」でもないってことです。

で、ストーリも少年サンデー連載モノっぽさがあります
あと、ロールプレイングゲームのような展開だったりします。
本を読まない少年・少女にはオススメの本なのでしょうか?

確かにトライアスロンに参加する人達や主催者などの登場人物のそれぞれの設定などは、しっかりしていたりします。
また、様々なトラップをどうやって参加者がクリアしていくかなどの展開は、それなりに緊張感があったりします。
何につけても、シチュエーションはOKなのです。
総括すると、エンタテイメント性はバッチリということなのです。

・・・ただ、ただですよ。
すべてにおいて、深みがない。
なので、登場人物が生きてこない。
そして、絶対的な問題は「テーマが見えない」


このシチュエーションなら、もっと別の作品ができたのではないかと思うと、やや悔しかったするのです。

このままでは悔しいので、氏の他の作品を、読んでみたいと思ったりするのです。
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2005年07月30日(土) 17時48分57秒

「GO」 金城一紀

テーマ:--金城一紀
金城 一紀
GO

金城一紀氏のデビュー作。 第123回直木賞受賞作品。
非常に深いテーマを取り扱いながらも、極めて痛快・ポジティブな作品。

北朝鮮籍から韓国籍に移したことをきっかけに、日本の高校を受験し、見事に入学する。そのことで以前の仲間からは裏切り者扱いされ、一方高校では部外者扱いされている在日コリアンの「杉原」。そんな杉原の身の回りで起こる様々な出来事。ふとしたきっかけで知り合った桜井との恋。杉原は、うまく生きていけるのか?根底にあるのは「いわれのない差別」と「終わることのないそれとの戦い」。

ゾンビーズシリーズ2冊を読了(SPEEDは未読)したものにとって、この金城作品は比較的、登場人物の存在感が少ない印象を受けますが、気丈に生きる杉原の父親のキャラクタは際立ってよかったです。特に杉原との会話には、まったくもって前向きに生きる姿を見つけることもできます。

また、「いわれのない差別」に対する杉原がとった行動が2つあって、一つは、(それこそ)「理由のある暴力」であり、もう一つが「民族学・人類学を学ぶということ」。
「結局のところ国籍なんて関係ない」ということを証拠付けしていく彼の姿勢には、ある種のやるせなさがあります。

様々な辛い・悲しい出来事が起きますが、それでも杉原は痛快かつポジティブに「GO」なわけです。
とにかく前に向かって行く(GO)という姿勢には、我々が学ぶことがあるかもしれません。

ラストは、物語として、あっさりしていて、やや強引であり作為的な印象が強かった気がしましたが、それまでの物語を引きずった「何か」からの脱却ができたという意味では、読了感は爽快です。
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2005年07月30日(土) 17時19分19秒

2005/07/30に借りた本(ただし臨時)

テーマ:読前感想

決して比喩ではなく、本当に旅に出ていたので更新ができませんでした。
その証拠はこちら
流石奇屋本舗「【注目】『モブログ福島』完成版表紙」

さて、今回は予約本3冊にパラパラ本1冊。
もう毎週、図書館行っているので臨時なんだかどうだか分りません。

題名:θは遊んでくれたよ
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:講談社
,著者/編者:森博嗣
,読前感想:だいぶ待った予約本。森博嗣氏の新シリーズ「Gシリーズ」の第2段です。このシリーズ、講談社ノベルズですが一段表記なので、文章量は少ないです。

題名:空を見上げる古い歌を口ずさむ
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:講談社
,著者/編者:小路幸也
,読前感想:これまた予約本であり、小路氏の3冊目。第29回メフィスト賞受賞作にしてデビュー作。結構、作者にはまっているかもしれません。

題名:嘘は止まらない
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:双葉社
,著者/編者:戸梶圭太
,読前感想:予約本。トカジ本は最近読了していないので、頑張って読了します。05年6月刊行。氏の刊行ペースはすごいことになっています。

題名:文学賞メッタ斬り
,読了可能性:★★☆☆☆
,出版元:PARCO出版
,著者/編者:大森望/豊崎由美
,読前感想:パラパラ本。たぶんHPがあったりして、そこでのやり取りが面白かったので借り出してみました。タイトルの通り、数多ある文学賞を歯に衣を着せずメッタ斬りしているようです。

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2005年07月25日(月) 12時34分15秒

流石奇屋本舗で「モブログ福島」実施中。

テーマ:ブログ

唐突ですが、福島旅行に行ってきます。(7/25~28)

別ブログ「流石奇屋本舗」では、その模様をリアル配信します。「モブログ福島」

台風7号が日本を横断する中なので、本来26日出発のところを本日にするなど、始まりからバタバタしておりますが、できる限り配信予定ですので、良ければそちらにもお立ち寄りください。

コメントいただければ、頑張っちゃいます。


「モブログ福島」福島2泊3日の旅のしおり(全工程)

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2005年07月25日(月) 01時18分03秒

「ロックンロールミシン」 鈴木清剛

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
鈴木 清剛
ロックンロールミシン

ミシンのリズムは8ビート!一瞬だけでも光り輝くような服がオレにもつくってみたい<<本帯より>>

一気に読めます。読めはしますが、何かが残ったかといえば、これが微妙なのです。

何の計画もなく会社を辞めた賢司は、高校時代の友人である遼一が立ち上げた服飾のインディーズブランドの手伝いを始める。展示会に参加することを決めたインディーズブランド「ストロボ・ラッシュ」は、成功することができるのか?賢司の将来は、どうなるのか?

無理やり「?」で終わらせると、概略はこうなるのですが、あまりこの「?」を期待しない方が良いです。
あっけなく何かが終わり、あっけなく何かが始まります。
例えば、辞めた会社の同僚で、中途半端な付き合いをしたままとなっているユミコとの関係なんてのも物語の片隅にあり、物語によっては、伏線になることもあるのですが、期待をしてはいけません。

これが物語だからといって、そう易々と思い通りの展開にならないってことなわけです。
だからといって、評価が苦しいという訳ではなく、「若者が若者なりに苦悩しながらも、ちょっとずつ前に向かっていく」と解釈すると、ラストはそれなりに納得しちゃいます。

う、これは極めて現実と同スケールで描かれた若者の物語です。

ちなみに、服飾の技術をちょっと知りたい人には、ハウツー本としてもそれなりにいいかもしれません。

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2005年07月24日(日) 21時11分29秒

「そこへ届くのは僕たちの声」 小路幸也

テーマ:--小路幸也
小路 幸也
そこへ届くのは僕たちの声

小路氏の読了2冊目。ちなみに1冊目は、「HEARTBEAT 」。

終盤のとある事件をきっかけに一気に物語が加速しますが、そこでの親子愛ってのに、ちょっと感動。
恥を忍んでいってしまえば、ひさびさに「薄ら涙」を浮かべてしまった訳です。う~ん不覚

本の内容で、悲しいとか淋しいとか感動したっては、しょちゅうなのですが、生理的に「涙」が出たってのは、思い出せないくらい昔のことでした。
そういう意味では個人的には、記念碑的作品

もちろん内容が良いってことです

植物人間を覚醒させる能力を持つ人がいるという噂と、各地で起きる奇妙な誘拐事件。無関係なはずの二つの出来事を結んだのは、〈ハヤブサ〉というキーワードだった。〈ハヤブサ〉とはいったい何なのか?――うちに秘めた「見えざる力」を駆使して、次々と降りかかる試練を乗り越える子供たち。本当の友情と勇気を描いた物語。<<本帯より>>

最初のうちは、時間軸や登場人物の視点(いわゆる地文)といった「定点」がぶれますので、読み始めで投げ出してしまう可能性の高い種類の作品です。
ですが、根気良く作品の世界観を理解することで、中盤には定点のぶれも馴染んでくるし、ある意味それが心地よくなったりします。
基本的には「子供達」と「関連する大人達」の視点で別の物語が進みます。それぞれの物語が中盤あたりで融合し、終盤は「子供達と関連する大人達」が同一の物語を牽引していきます。

そして感動しちゃうのです。

読んだ方にだけ、そっとお教えすると、私は276ページあたりの会話でうるうるしちゃいました。ははは。
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2005年07月24日(日) 21時07分44秒

2005/7/23に借りた本

テーマ:読前感想
今回は、「予約本」あり「新刊本」あり「話題本」あり「パラパラ本」ありと、バラエティーに富んだラインアップでございます。
それぞれの「本」の意味については、当カテゴリの最初の方を読んでみてください。
(というのも不親切なので、いつか「本」の辞典というカテゴリでも作ろうかと思う今日この頃です。)


題名:四畳半神話大系
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:太田出版
,著者/編者:森見登美彦
,読前感想:予約本です。「太陽の塔」の世界の続編らしくて、05年1月刊行。物語の主人公である大学生の独特の言い回しをもう一度経験したくて借り出しました。

題名:GO
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:講談社
,著者/編者:金城一紀
,読前感想:映画化にもなったし、直木賞も受賞した本作品。しかも「FLY,DADDY,FLY」の金城氏のデビュー作にして、本の雑誌2000年上半期ベスト1の第1位。なんだか冠だらけですが、とりあえず読みます。

題名:ライヴ
,読了可能性:★★★★☆
,出版元:角川書店
,著者/編者:山田悠介
,読前感想:近所の本屋の平棚には氏の本がびっしり飾られています。売れ筋作家さんなんですね。で、新刊本コーナにあったので借りてみました。話題の本なのでしょうか?すみません。やっぱりとりあえず読んでみます。

題名:BG、あるいは死せるカイニス
,読了可能性:★★★☆☆
,出版元:東京創元社
,著者/編者:石持浅海
,読前感想:「ミステリフロンティアシリーズ」5作目。話題の本コーナーにありました。まったくのノーマークでしたが、あの本のサイズに見せられて駆り出しです。ちなみにこの本のサイズは、四六判仮フランス装といいます。

題名:ダ・ヴィンチ読者7万人が選んだこの一冊
,読了可能性:★★☆☆☆
,出版元:メディアファクトリー
,著者/編者:ダ・ヴィンチ編集部
,読前感想:久しぶりのまっとうなパラパラ本。いろんな切り口のランキングをしています。例えば「くじけそうな魂に火がつく本ベスト10」とか「会社が仕事が好きになれる本ベスト10」とか。ま、今後の借り出しの参考になるかと思い、借り出してみました。

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2005年07月23日(土) 17時13分20秒

「子供たち怒る怒る怒る」 佐藤友哉

テーマ:★読後感想:作家別【さ・た行】
佐藤 友哉
子供たち怒る怒る怒る

佐藤友哉氏の最新刊(05年5月刊行)。
6つの短編集。

それぞれが破滅であり、退廃であり、気分的に高揚していれば「ありはあり」路線の一冊です。

1.「大洪水の小さな家」
:完結性を持つ兄弟が、大洪水に見舞われた。妹を探しに洪水に飛び込んだ兄は、そこで自分の完結性の盲点に気がついてしまう。

2.「死体と、」
:死体と、それを取り巻く人々の様々な物語。

3.「欲望」
:突然、同級生を殺し始める学生達。理由を求める教師に放った一言。

4.「子供たち怒る怒る怒る」
:連続殺人事件が起こる街に引っ越してきた僕は、同級生との、次の殺人事件の詳細を当てるゲームに参加する。そのゲームが巻き起こす子供達の行く末と、子供達が密かに怒るその理由は?

5.「生まれてきてくれてありがとう!」
:除雪車が作る雪の山の中に閉じ込められた子供が過ごす、極限の世界。

6.「リカちゃん人間」
:家庭内暴力・いじめ・集団レイプといった悲劇を背負い込んだ少女が、そんな境遇から脱却するための物語。


4つ目のタイトル作以外は、短いです。
それぞれの物語に共通しているテーマは、
「子供」が主人公であるということと、いろんな意味での「自己救済」なのかも知れません。
「救済しきれる」か否かは別として登場人物は、「何らかの形」で、「何か」から「救われよう」としています。
子供たちの自己救済は、一般的な救済と同じではありません。
子供たちの残虐性や無計画性などから、導き出される「救済の形」は、例えば、世界を破滅することであったりするわけです。
タイトルの通り「子供たち怒る怒る怒る」==>怒った子供たちは、一体どうする?ということなのだ
と思います。

ただ、それをストレートに狙いすぎて、かえってB級っぽさがあったりするので、メジャーな感覚をお持ちの方はあまりオススメできません。
アンダーグランド的・同人誌的小説といっては言い過ぎかも知れませんが、今までの佐藤氏の作品に比べると過去の作品の方が個人的には好きです。技術的な面はもちろん成長していると思いますが、テーマとしてはやっぱり狙いすぎな感じなのです。短編だからかしらん。

ただ、逆に「砂を噛むような気持ち悪さ」だったり「わかりやすい倒錯」「ストレートな後味の悪さ」を所望の方は、是非お読みください。

個人的には、
(今は再読する気はないけれど、忘れた頃にもう一度読んでみたいな)と思う作品です。



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2005年07月22日(金) 02時01分27秒

「回転木馬のデッド・ヒートRMX」 素樹文生

テーマ:★読後感想:作家別【ま・や行】
素樹 文生
回転木馬のデッド・ヒートRMX

03年7月に4冊同時に刊行されたヴィンチ創刊10周年記念出版の村上春樹トリビュート小説集<RMXシリーズ>の4冊目にして最終読了です。

せっかくなのでいきなりリンク集
メディアファクトリー社「村上春樹トリビュート小説集<RMXシリーズ>」の宣伝HP
1冊目「ダンス・ダンス・ダンスRMX」 荒木スミシの読後感想
2冊目「中国行きのスロウ・ボートRMX」 古川日出男の読後感想
3冊目「国境の南、太陽の西RMX」 狗飼恭子の読後感想

で、最終読了作の「回転木馬のデッド・ヒートRMX」です。

この本の読前感想で、「トリビュート元の本を熟読してから読む」などと宣言してしまいましたが、斜め読み程度で済ませてしまいました。

本書とトリビュート元との相似点は
・書き手が作家で、
・その書き手の周りの人の聞き話を文章にする。
・しかも、書き手が「これは小説というものではない」と言い放つ
・短編集

という点です。

内容そのものは、トリビュート元の一篇の物語の続編とかそういったものではありません。あくまでもシチュエーションをトリビュートしている言い換えれば「別の短編」ってことだと思います。
そういう意味では全4冊のこのシリーズで、屈折しながらもある程度「トリビュート元の世界(物語)との繋がり」をしていたのは、「ダンス・ダンス・ダンスRMX」だけでした。

さて本文の感想です。

2つの物語が掲載されています。

「彼女の耳の小さな穴」
仕事でバリ島に来ていた僕は、一緒に仕事をしているカメラマンのMさんから、どうして耳にピアスの穴をたくさん空けているのか、その理由を聞く。それは過去に経験した恋愛の話であり、相手は有名な作家であった。

「けむり」
とある雑誌編集者Yから聞いたタバコのけむりに関する話。大学時代からアジア旅行を趣味としてたYは、現地女性と恋に落ちる。超長距離恋愛をし、あることをきっかけに別れてしまった彼のもとに、彼女が亡くなった知らせが届く。その死因を聞いたYが、とった行動とは・・・

個人的には2つ目の「けむり」が好きです。
この話は、いつまで経っても「けむり」に関する部分は出てこず、最後の最後の極めて重要なシーンで登場します。
現実に、こういった話の仕方をする人(ここではYとなる)と話をすると、面白いですよね。
物語の全体構成を理解しているというか、惹きつけるものをもっているというか。

ただ、往々にして、いろんな人にその話を聞かせて、単純に話慣れているだけだったりもしちゃいますが・・・

物語の収束に関しては、完全に「村上春樹トリビュート」ばりに曖昧だったりします。
これはこれで、ありはあり
ですが。
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