しばらく、展示会の準備などでサボっていましたが
「素材研究」についてです。


私が、アルミニウムと画材として出会ったのは
大学3年生の時でした。

憧れの夢



その頃には毎年行われている古典模写に扱われる、
金泥や銀泥、砂子など高度な技術が
必要とされる金属の画材に、私は虜でした。
高価な上に扱いにくことは難で、
もっと扱いやすい金属粉を探していて巡り合ったのが「アルミニウム」でした。



アルミニウムはご存じのように、1円玉の材料として有名ですよね。
柔らかい銀色が特徴的で、僅かに「鉛筆の芯」のような独特の匂いがします。
(美大生ならでは感覚ですね笑)

また、酸素と結合しやすく「酸化アルミニウム」→「アルミナ」になります。
(正しくは水酸化アルミニウムかな?)
アルミナになると「銀色」から「銀白」になります。
この白は私にとって理想の白でした。

胡粉にはない、
軽いマットな質感と涼やかな品のある色合い。
なので、
私の作品のほとんどにはアルミニウム泥が扱われていますよ。



↓その他、アルミニウムについて

アルミニウムの研究結果
●アルミ箔について
アルミ箔は硬め。
砂子向け?下地は紙のまま、ドーサ強めがいい。
さもなくば割れる→胡粉×、通常箔ドーサ×

●アルミニウムの性質について
・アルミ粉の絵具は密閉した容器に入れておくと爆発する(S・Kさんより)
・アルミニウム粉末とは、アルミニウムの金属粉である。
この粉末を水に接触させると、水酸化アルミニウムと水素を発生し、発熱する。
2Al + 6H2O → 2Al(OH)3 + 3H2

>>アルミニウムは、熱力学的に酸化されやすい金属ではあるが、
空気中では表面にできたコランダムの膜により内部が保護される。
加工の段階などで酸化膜ができるはず。
そうすると水に直接は触れなくなります。
故に、硬貨としても使う事が出来るのです。(R先輩)

●体質顔料としてのアルミナ
油彩やテンペラなどに関係してくると、
アルミナは、体質顔料で乾性油と練ると半透明になり、油絵具の透明性を強調できる。



<<リンク集>>

●笹尾優子 公式HP:http://sasaoyuko.jimdo.com/

●EGC × 富士ゼロックス × 画材協賛メーカー(スポンサー)コラボ企画http://sasaoyuko.jimdo.com/%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%9C/

生徒さんのLINEクリエイターズスタンプ販売中


●「大人可愛い!イラスト講座」北千住校10月から授業開始です!
http://www.ync.ne.jp/kitasenju/kouza/201510-03291401.htm



* 著作権について * 当サイト、blog上の画像や文章等の無断使用、転載を禁止します。



●こどもの絵画教室の体験講座のお知らせ(厚木)
http://iko-yo.net/events/31367

最後まで読んでくださり、有難うございました(*´・v・`)