皇族方の「学習院離れ」加速 | 福岡市中央区の個別指導塾・六本松ゼミナールのブログ

福岡市中央区の個別指導塾・六本松ゼミナールのブログ

福岡市中央区六本松の個別指導・学習塾です。勉強は辛いばかりではありません。やる気、熱気、本気の「三本の木」で情熱あふれる講師陣と一丸となって生徒たちを学力アップ。生徒と保護者様の満足がいく地域一番塾を目指す奮闘ブログです。

いつも本ブログを閲覧いただき、ありがとうございます。


六本松ゼミナール塾長の深川です。


学習院についての最近の評価と流れは変わってきています。


学習院大を中退した秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまが国際基督教大(ICU)のAO入試に合格し、来年4月から通学されることになりました。


学習院にご在学の皇族方は皇太子ご夫妻の長女、敬宮(としのみや)愛子さま(女子中等科1年)お一方となり、“皇族の学校”の伝統が風前のともしびとなっています。


背景にあるのは、大学の魅力の問題なのか、それとも時代の流れなのか。


「特に広く教養科目や英語を学びたい」


宮内庁によると、佳子さまはご進学先にICUを選んだ動機をこう説明されています。


学習院大で通われた文学部教育学科は、ご入学と同じ昨年4月に新設されましたが、お引き留めするには至りませんでした。


「若い世代の皇族方が学習院での教育に満足されていないのは間違いないだろう」。


初等科から大学まで通った学習院OBで、天皇陛下のご学友だった元共同通信記者、橋本明氏はこう分析しています。


陛下は初等科から大学まで、皇太子さま、秋篠宮さまは幼稚園から大学までご通学。


大正天皇と昭和天皇も専門機関で帝王学を学ぶ前に学習院初等科に入っていました。


大正15年発令の皇族就学令(廃止)では第2条に「皇族男女ハ(中略)学習院又ハ女子学習院ニ於テ就学セシム」と明文化され、名実ともに皇族の学校でした。


昭和天皇に対する当時の乃木希典(まれすけ)院長の姿勢に象徴されるように、皇族方にも一般の子供と分け隔てなく接する校風も皇族方の教育に資するとされてきました。


しかし、高円宮妃久子さまの長女、承子さまが学習院女子大を中退し、最終的に早稲田大をご卒業。


三女の絢子さまも福祉分野を学ぶため城西国際大、同大学院(千葉県東金市)に進まれました。


さらに、佳子さまの姉、眞子さまは今年3月にICUを卒業されています。


ただ、このお三方は女性皇族で、少なくとも高校までは学習院で学ばれています。


皇室の「学習院離れ」を決定づけたといえるのが、佳子さまの弟で皇位継承順位3位の悠仁(ひさひと)さまが、お茶の水女子大学付属幼稚園、同小学校を選ばれたことです。


学習院は現状をどう受け止めているのか。


常務理事たちは明治以降、「道徳・智力・気品・体力」の養成を掲げており、「一貫した教育方針で、歴史と伝統を築いてきた。教育方針を今後も変えるつもりはない」と極めて保守的な考え方を通しています。


平成28年4月に52年ぶりに国際社会学部が新設される予定ですが、皇族方が国際親善で頻繁に海外に出かけられる時代に、国際関係の学部がないのは不十分だったと言える部分があります。


眞子さまがICUに進まれた際も、学習院の選択肢の少なさがネックとされています。