ささのブログ

ブログの説明を入力します。


テーマ:

先日の福島公演で、私は雅の会・ふくしまの会員の方にご協力いただき、ある実験をした。それは正倉院尺八の音量が、実際に客席でどのように聞こえるかということだ。


正倉院尺八 - 奈良東大寺の正倉院に宝物として収められている尺八で、全長40cmほどの縦型エアリード式管楽器。かつて雅楽で使用されていたとされている。同じ宝物の排簫にくらべると格段に認知度は低い。それは見た目のインパクトの差というのが第一だが両方を長年吹いてきた私にはさらにいくつかの原因が見える


①排簫が廃絶されてその後他の楽器に形を変えて復活することがなかったのに対し、正倉院尺八は(出自は全く別という説が有力だが)普化尺八~現代の尺八と、さらに表現力のある楽器が出現し、現代に生きていること。つまり、新鮮味に欠けるということ。


②音を出すことが極めて難しいこと。排簫は菅の底に蓋があるので、誰でも割合簡単に「音」を出すことは出来る。ペットボトルを鳴らすようなものだ。だが、正倉院尺八に蓋はない。ためしにペットボトルの底を切って吹いてみてほしい。尺八吹き以外で音を出せる人はまずいまい。つまり、雅楽の横笛奏者には正倉院尺八の演奏はまず無理。


③ ②の話の延長だが、この楽器はおよそ鳴るようには出来ていない。現代の尺八は一見素朴に見えるが、菅の中のさまざまな細工・工夫により、大きくて正確な音が出るように作られている。が正倉院尺八の菅の中は、何も塗らず、内径も竹そのまま。


オクターブをとるのも難しいし、現代の尺八のように、「鳴らそう」として吹くと、楽器に「ぷい!」と逃げられてしまう。


鳴らない楽器をどう鳴らすか、20才そこそこのころから10年以上にわたってこのテーマと格闘してきた私が出した答えは「鳴らさないように鳴らす」だった。楽器には頼らないで音を響かせるのである。ではどこで響かせるか?芸大時代に尺八の師匠から教わった「マウスボックス」という手法。口(くち)を共鳴体とする方法だが、これで鳴るほど正倉院尺八は甘くはなかった。だが、方向としては間違っていないという確信はあった。

マウスボックスだけでは小さすぎて鳴らないのであれば、ボディー=上半身全体を響かせればいい。頭の中ではイメージできるが実際そんなことが可能なのか、先駆者がいないだけにどこから手をつけていいのかわからない。かくして十年以上におよぶ私のボディーボックス奏法への道が始まった。(以下、続く)

ささのブログ













AD
いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。