ささのブログ

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Music From Japanの北米ツアーでニューヨークにいる。

写真は、今回使用する楽器である。(正倉院尺八と龍笛は、乾燥で万が一割れてしまった場合を考えて2本用意してある)

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前回、「ボディーボックス奏法1」で、正倉院尺八がボディーボックス奏法を始めるきっかけであったような事を書いたが、投稿してからそれが間違いだったと気がついた。もう四半世紀も前のことだ。ちょっと、時系列が混線していた。


1986年、私は東京藝術大学の2年生、音楽学部邦楽科で琴古流尺八を専攻していた。2年生のときに排簫に出会った。翌年、龍笛を始めた。尺八・排簫・龍笛を持ち替えて練習することが多くなると困ったことがおきた。尺八が鳴らないのである。特に龍笛を吹いた後に尺八を吹くと、どうにも薄っぺらい音しか出せない。排簫を吹いた後の龍笛も、綺麗な高音を出すのが難しい。このじゃんけんのような三つ巴の楽器のリレーにはほとほと困った。それぞれを5~10分吹いて、次の楽器に移る、というサーキット練習などもさんざんやったが、楽器を変えると100%のパフォーマンスにはならない。


 学部を終えて大学院の修士課程に進んだころだったろうか、それぞれの楽器を100%鳴らそうということがそもそも間違いなのではないか、と発想を変えた。鳴らすのは自分の身体、楽器はならすための手段にすればいい。


 そもそも楽器を鳴らすとはどういうことか? たとえば尺八の場合、出来るだけ高次倍音の成分を多くして(要は音を硬くして)、近くで聞くと大きい音がしているとき、「鳴っている」と言う。楽器のもつレスポンスぎりぎりで吹くことが、世間で言うところの「鳴らす」ということである。それを否定することから始めた。


 楽器を鳴らしきらない。つまり、10のレスポンスを持っている楽器であれば、鳴らすのは8くらいまでにする。ただしそれでは10鳴らす奏者に負ける。そこで身体を響かせて4鳴らしてあげれば8+4=12 楽器だけをしゃにむに鳴らすよりも上にいける。理論ではそういう数式が成り立つが、実際そんなことが可能なのか?


 10年かかった。尺八・排簫・龍笛をどの順番で持ち替えても、思い通りのコントロールが出来るようになったときには30歳を過ぎていた。
 正倉院尺八はその過程で加わった。どうにも鳴らない正倉院尺八が加わったことで、私のボディーボックス奏法は完成したと言えよう。


 ボディーボックス奏法を会得するために毎日身体に課した特殊なトレーニングの内容は、私の教室の生徒さんだけが聞ける特権とさせていただく。そのトレーニングを1日100回以上、一日も欠かさず5年10年とやっているうちに、どうすれば身体が響くのかがわかってきた。


 ではボディーボックス奏法の実際の効果はどうか。前回の冒頭に書いた福島でのコンサートで生徒さんとともにやった実験の内容と結果も含めて、次回に書く予定である。(以下、続く)


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