日刊ベリタなるサイトがある。名称は時折耳にしてはいたが、これまでさしたる興味も持たなかったので、実態についてはまったく知らない。その日刊ベリタが先日さいたま市で行われた田母神講演会のシンポジウムを北朝鮮に軍事侵攻を主張したと内容を捻じ曲げた記事を掲載し、パネリストの一人で増元照明家族会事務局長を攻撃し、家族会が極右団体であるかのごとき中傷を加えてきた。増元氏が自身のブログで怒りを綴っているので、お読みいただきたい。


「真意を伝えよ!」

拉致被害者救出荒木調査会代表支持勝手連-masumoto
 電脳補完録に掲載された記事で、私が「自衛隊を北朝鮮へ進行させよ!」と主張としたものがあるが、これは事実と著しく違う話であるので、正確なところを記しておく必要があると思う。
 主催は、「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」である。その中で、田母神元航空幕僚長の基調講演のあと、シンポジウムに参加したものである。
 この中で、確かに「自衛隊による救出を主張する」モノもあったが、私は、「自衛隊の中に、拉致被害者救出PTを極秘でもよいから計画し、訓練をしておく必要性を述べ、現在の隊員の中には、命令さえあれば出動する気概を持った方はいる。しかし、闇雲に自衛隊を派遣しても『拉致被害者救出にはつながらない』、『先ず、日本政府が外交機密費や官房機密費といったものでもよいからお金を使って情報を収集することが重要であり、現在の中朝関係から考慮すると脱北者からの情報収集が容易に出来る状況であることから、情報収集に力をいれて欲しいし、そうすべき』と主張したに過ぎない。
 現在の北朝鮮の政治混乱を見るに、崩壊の可能性すらある中で、日本人拉致被害者を安全に確保・救出するためには、「何処に、どれくらいの人が、どのように暮らしているのか?」を正確に把握しておく必要があり、そのための情報収集を深めて欲しい。そして、北朝鮮崩壊という場合は、自衛隊の方々に救出に向ってもらうほうが、被害者救出が安全にできると考える。
 決して「報復」という意味での軍事制裁を言うのではなく、被害者救出のために訓練すべきだし、出動できるような体制強化を図るべきということを主張したに過ぎない。
 それが、あたかも私が「自衛隊の出動を報復目的で『戦争』をあおる人間のように意図的な記事を書くことは、家族会の主張を捻じ曲げて世論との乖離を諮ろうとする策動としか思えない。
 あの時の集会に、参加していたのであれば真意を測れたと思うのだが、聞きかじったもので記事を捏造することは、北朝鮮を利する団体や個人としか思えない。
 さらに最悪の書き方は、私が「バカ市長」などと発言したように書かれていることだが、私は、少なくとも人をバカ呼ばわりすることはめったにない。
 これだけは強調したいが、拉致問題の解決が我が国の力でなされるには、情報の収集能力を高めることが第一であり、その後の救出には「自衛隊」という組織が必要と思っていることは間違いないが、戦争行為を助長するような、戦争を美化するような発言はしない。
 最後に、私は「村山談話なるものは、国益を損なう最たる発言である」と感じているし、主催者の趣旨(村山談話を破棄する)には賛意を唱えたい。



 まず冒頭に書かれている電脳補完録の記事というのは、補完録の左サイドにリンクされてる[News Flash]の中の「拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」などと主張  埼玉・田母神俊雄講演会で」という日刊べりタの記事のことで、電脳さんが書いてることではない。詳しくは電脳補完録をお読みいただきたい。

 私メの掲示板の看板は「サイト紹介」という投稿で、西村眞悟議員や調査会代表荒木和博氏のサイトから転載させてもらっている。増元氏のブログ紹介もかつては頻繁にしていたのだが、ちっとも進展しない拉致問題の現状を反映して、氏の筆致が次第に重くなり、それと比例して、読むのが辛くなってきた。申し訳ないという思いが先に立ってしまうのである。そのため、めったに紹介をしなくなったのだが、私も拝聴した田母神講演会のシンポジウムのことなので、黙ってるわけにはいかない。シンポジウムのことは、投稿するつもりだったのだが、ウイグルのレジスタンスや国内政治の激動が起こったため手つかずになっていた。
 記憶が多少薄れているが、メモを頼りに、増元氏の発言を中心に振り返ってみるが、その前に[News Flash]の記事をご紹介しておく。全文をお読みになりたい方は日刊べりタに飛んでいただきたい。

拉致被害者家族会事務局長・増元照明氏ら「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」などと主張  埼玉・田母神俊雄講演会で

 北朝鮮による拉致被害者救出運動の中心的な役割を担っている拉致被害者家族会事務局長増元照明氏が、前航空幕僚長田母神俊雄氏と7月5日、埼玉県内で講演会を行った。講演会の主催は「村山談話の破棄を求める埼玉市民の会」で、「維新政党・新風」「主権回復を目指す会」などが協賛団体として名を連ねている。「田母神論文と拉致問題」と題したシンポジウムでは、北朝鮮に対する“軍事制裁”や、そのためのスパイの必要性などが議論された。また田母神氏が原爆の日に広島で行う講演に関して、自重を求める広島市秋葉市長を「バカ市長」と呼び、「こういう市長を選んだ責任は広島市民にある」と非難する発言も飛び出した。(村上力)

拉致被害者救出荒木調査会代表支持勝手連-kuubakuchou 
 増元氏はもちろんのこと、田母神氏も、埼玉県議の岡重夫氏も、司会で日本世論の会会長の三輪和雄氏も拉致被害者の救出に自衛隊を出動させるべきだと主張していたが、「自衛隊を北朝鮮に侵攻させよ」などと言ったとは私のメモにも、記憶にもない。
 増元氏はブログに書いているように、情報収集の必要性を主張したのである。侵攻と救出では180度意味が違ってくる。悪意ある捏造記事と断じざるをえない。
 田母神氏が軍事制裁をと言ったのは、経済制裁をしても北朝鮮が拉致被害者を返さない場合で、いきなり軍事制裁をしろと主張したのではない。軍事制裁がプログラムに入っていないから、経済制裁をしても北朝鮮は耐えているのだ。べりタの記事は拉致被害者救出という自衛隊派遣の大命題を意識的に無視して、「侵攻」と言い換えている。拉致被害者救出のための情報収集もお気に召さぬようである。意識的にスパイなどという字句を用いているが、日本は裸でいろと言ってるのである。拉致を実行したのは北朝鮮のスパイなのだ。

 秋葉広島市長のことだが、これは8月6日に広島市で行われる予定の田母神講演会を中止してくれと、市長自身が主催者と田母神氏に手紙を送ったもので、田母神氏は、主催者が中止するのなら行かないが、中止しないのなら行くと答えたそうである。ベリタの言う自重を求めるなどというものではない。明らかな言論弾圧である。
 かつて創価学会が評論家の藤原弘達氏と出版社に学会批判の本を出版するなと電話で圧力をかけた有名な事件があったが、それと同じだ。私も掲示板の企画を中止してくれという電話を受けたことがあるが、背後に大きな組織でも存在するのじゃないかと、不気味なものを感じたので、よく分かるのだが、巨大な宗教団体や広島市の権力者から圧力がかかれば、私のように気の弱い者は恐怖感に襲われるかもしれない。
 秋葉市長が、8月6日に広島市で田母神講演会が開かれるのに反対なら、反対意見を堂々と開陳すべきであって、手紙を出して圧力をかけるべきではない。してはいけない行為をした秋葉市長を司会の三輪氏がバカ市長と言ったのである。私も民主主義のイロハを知らないバカ市長だと思う。そのとき三輪氏が強調したのは、これは右とか左といった思想の問題ではない。言論の自由に関わることである。いいことにしろ、悪いことにしろ、選んだ者にも責任があるのは当然である。それが民主主義だ。

 ベリタの記事を読むと村上氏は「拉致被害者救出」を目的として、予備自衛官などで組織される「予備役ブルーリボンの会」の存在すらも気に入らないようだが、何故、拉致被害者がいるのか? 何故、拉致被害者の救出組織があるのか? という視点が皆無のようだ。
 村上氏に問いたい。あなたは北朝鮮の体制をどう思いますか? 強制収容所の存在をどうお考えになられますか? 拉致被害者の救出を考えたことがありますか? と。
 私がこのシンポジウムでもっとも心に響いたのは増元氏が言った
「姉をはじめ、拉致された同胞がこの国に30年以上も放置され帰国を果たせない、日本政府はなんら有効な手を打たず、実力で奪還をしないという情けない現実である。 しかし、どうか、拉致被害者というその存在に、彼らに人生の意味を与えて欲しい」
 という訴えである。
 北の凍土で、人生の意味を奪われた多数の同胞が、救助を待っているのだ。


拉致被害者救出荒木調査会代表支持勝手連-hinmaru




拉致被害者家族会を誹謗中傷する輩にツバメ返し一閃!!


yamataku

ランキング下降気味です。拉致被害者全員奪還を目指す方、ちょこっとクリックを!

     にほんブログ村 政治ブログへ 人気ブログランキングへ


私メの掲示板(HN・沢村圭一郎)です。クリックしてお出でください。






かつてはシベリアで、今は北朝鮮で、祖国に戻る日を待っている同胞がいます。
奪還しましょう。全ての同胞を!!


                 YouTube動画“異国の丘”