高崎 柳川町
アーケード街脇の旧赤線跡

これはそそられますねぇ。


(その1) ではアーケード街「高崎中央銀座」の煤け具合に萌え、映画館の廃墟に感嘆したわけですが、実はこのアーケード街の裏では春をひさぐ女性達があふれてかえっていたわけです。

廃娼県ゆえに、表面上は公認の遊廓はないことになっていたのですが、やはり人が集まる街だけに遊ぶ場所は当然必要といわんばかりに「乙種料理店」が遊廓と同様の営業をしていたようです。

そして、戦後は県下最大の赤線地帯に。


昭和30年刊『よるの女性街 全国案内版』の記述には以下のようにあります。


上、信越の分れ目。群馬県は日本最初の公娼廃止県だから私娼が発達している。赤線は柳川町界隈。約八〇軒に二五〇名、焼けないので古い私娼窟の情緒は残つている。芸妓もこの柳川町周辺に七、八〇人いて、玉代は三〇〇円。


この界隈は赤線だけではなく、花街も隣接していたようですが、それについては次回触れることにして、今回は赤線の痕跡を散策していきます。




高崎 電気館通り
高崎中央銀座から外れた通り。

「電気館通り」という看板があります。

「電気館」という名前があるということは、やはりこの通りに映画館があるというわけで......

そう咄嗟に連想してしまう人は、かなり昔の世代の方かも。



高崎 電気館通り

前回のオリオン座に続いて、これまた映画館の屍が。

「高崎電気館ビル」というネオン看板の色褪せ具合が、年月の長さを感じさせてくれます。



高崎 電気館通り
オリオン座と同じく、青いタイルの外装のこの映画館、平成13(2001)年に閉館。

ちなみに、高崎市内にはオリオン座や電気館を含めて4つの映画館が存在していましたが、オリオン座を最後に高崎の映画館は全滅の憂き目に。



高崎 電気館通り
「STAGE-1」……これだけ見るとパチンコ屋さんかと思ってしまいそうです。



高崎柳川町
固く閉ざされたもぎりのカウンター。

もう二度と開くことはないでしょう......



高崎 電気館通り 高崎 電気館通り
高崎 電気館通り 高崎 電気館通り

中の様子を歩き回ってみました。

奥の通路には飲み屋さんが連ねていたみたい。

もっとも、既に現役を終えていますが......



高松 柳川町
さて、アーケード街の裏の脇道を歩いていきます。



高松 柳川町
流石に群馬県下で最大の赤線地帯だけあって、その名残りがこれでもかというぐらいに残っています。

オリオン座やら電気館といった映画館も擁していて、花街も隣接しているとだけあって、この柳川町は高崎きっての歓楽街だったと思われます。

何しろ、付いた名が「北関東の吉原」ですから......



高崎 柳川町

赤線廃止後は、こうした飲み屋さんやら怪しい店が入り混じる街並みに。

流石に元祖の吉原と違って”泡の国”はありませんが、一説には赤線の延長線上の営業を続けている店もあったりとか。



高崎 柳川町
この怪しい店の看板、一体どんなサービスなんでしょうか?

看板の色褪せ具合からして、果たして現役なのかどうか。



高崎 柳川町 高崎 柳川町
ちなみに、群馬県は条例で特殊浴場が禁止されていて、ここでも表向きは廃娼県の流れを汲んでいるわけですが。

しかし、それゆえに裏の風俗も細々と活き続けているなんていう話を聞いても不思議ではありません。

実際にググって見ると、やはりおつゆタップリの話が出てくるし......



高崎 柳川町

飲み屋さんに混じって、旅館らしき建物も。



高崎 柳川町
「旅館 湖月」という屋号が書かれた玄関。

現役ではなさそうですが、赤線からの転業なのでしょうか。



高崎 柳川町

この建物、旅館の他にこんな飲み屋さんが入っていました。

しかも、奥にもう一軒。



高崎 柳川町
旅館の脇の路地。



高崎 柳川町
この密集具合は只者ではありませんw



高崎 柳川町 高崎 柳川町
これで「抜けられます」の看板があれば、言う事がありませんね。



高崎 柳川町
「貸物件」があちこちに見られるように、地方都市ゆえに営業を続けるのは難しいようです。



高崎 柳川町

歯抜け状態に空き地なんかも目立ちます。



高崎 柳川町
これが夜ともなれば、どんな風景になるか。

歩いてみたいような、怖いようなw



高崎 柳川町
妓楼のような建物もありました。

突き当たりのデカイ建物は先ほどの映画館の廃墟と思われます。



高崎 柳川町
これは、「乙種料理店」の流れを汲むものなのかどうか。



高崎 柳川町
向かいにはカフェー調の建物も。



高崎 柳川町
広い駐車場の奥から撮ってみましたカメラ

向こうが先ほどの妓楼っぽい建物です。



高崎 柳川町
この大きい建物には飲み屋が並んでいたんでしょうか。

今では朽ちるままに放置されています。



高崎 柳川町
その脇に放置されていた「従業員入口」の看板。

どんな従業員なのでしょうかね。

以上、そんな看板が寂れる色街の哀しさを感じさせる、そんな柳川町の赤線跡でした。


という訳で、(その2)はここまで。

次回はその赤線街に隣接する花街の街並みを歩いていきます。





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