ドキュメンタリー『ブラック=ネーション』からの「断片」
テーマ:メッセージ「我々は敵の体制の中で暮らしている
我々を迫害する者が作り上げ
彼らに貢献する機関に囲まれている
敵の意にかなうためには
ただその処遇に甘んじればいい
彼らは こう言う
『黒人なんて滅びてもいい』
『ホームレスにも
底辺層にも関心はない』
『黒人が刑務所にぶち込まれても何とも思わない』
『関心があるのは 自分の子どもを大学に通わせ 良い職に就けること』
『そして老後は自家用の船を湖に浮かべ ゆったりと暮らす』
『関心があるのは それだけだ』」
「黒人を迫害する人達の慈悲に頼らず
自由に活動していけるよう努力しているのです」
「そうだ ユダヤ人は自分たちの歴史を知っているし
自分たちの言語も持っている
俺たちは白人から与えられたものしか持っていない
いくら反論されても良いが
俺たちの現実は白人の考えるのとは違うということを言いたいんだ」
「教会は体制に対抗する存在であるべきだと我々は考えます
建設的な影響を与える
カウンター=カルチャー
だからこそ 父の日に
本物の男になれと求めます
身を潜めている仲間たちに
呼びかけているのです
勇猛果敢な男よ
神は あなたとともにいる
力強い男たちよ
神は あなたの中にいる
過ちを犯した時は
謝罪して 前に進みなさい
人生で建設的なことを
成し遂げなさい
酒に逃げるな
泣いて憂さを晴らすな
他人に 自分の尊厳や
人間らしさを盗み取られるな
人生を DNAを
無駄にしてはいけない
ただ生きているだけでは
何の意味もない
勇猛果敢な力強い男たちよ
我々は黒人の権力と威厳を取り戻すために闘っている
活動に加わりたいという人には我々は教会の扉を開けている
進み出てこちらへ歩いて来なさい」
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私は、このドキュメンタリーのなかで語られる誇り高い黒人の言葉に、深い敬意と共感を感じました。
もちろん、私は神を信じてはいません。
それでも、このひとつひとつの言葉を深く噛みしめて、生きてゆきたいと想います。
そして、この言葉の中の「黒人」を
「キーサン」、
「白人」を
「キーサン以外の全ての人間」、
「刑務所」を
「精神病院」
と置き換えれば、この社会そのものの様相であり、
我々キーサンは、この状況そのものの中に置かれ、
上記の言葉と同じような想いを持って、
この状況と闘っているのです。
それが、患者会の毎日の生活であり、この『ブラック=ネーション』で語られる言葉に、深い敬意と共感を覚える理由なのです。
皿澤 剛
〈追記〉
以上のことは、ハンセン病元患者・知的障害者・身体障害者の方々も同じように感じていることでしょう。
ハンセン病元患者の方は、「黒人」がハンセン病元患者、「白人」がそれ以外のすべての人々、「刑務所」が「ハンセン病療養所」という名の絶滅収容所
知的障害者・身体障害者の方も「黒人」「白人」は同様で「刑務所」は「福祉施設」
にあたるでしょう。
お互いに連帯をすることは出来ないですが、生きている状況の様相はよく似ているでしょう。
また言うまでもなく、それがアメリカ合州国の黒人の生きている状況の様相だということです。
そのことと同時に、かつ、お互いが「連帯」することは無理であることも、ここで改めて確認しておきます。
皿澤 剛






