2009-03-03 00:49:33

不審死/21歳の女性が精神病院で入院5日後に死亡(笠さんの掲示板投稿を転載)

テーマ:ブログ

不審死 投稿日:2009年 3月 2日(月)13時00分14秒


ある女性(21歳)が、関西の精神病院に入院5日後に死亡。
現在、係争中。
参考までに、僕が提出予定の意見書の概略を下に・・。



意見書
一連の資料を読み、感じた事を、以下に述べたい。


1)入院日の検査結果について
  *GOT上昇
  *LDH上昇
  *CPKひどく上昇
  *CRPひどく上昇
  *アルブミン下降
  *白血球数上昇
 ・・ここから考慮すべきもの・・
   1)何らかの感染病変(炎症反応)
   2)低栄養
   3)徘徊によるものか?薬剤性なのか?横紋筋融解症の端緒の危険性


2)病院のとるべき対応
  *広範囲スペクトルの抗生剤投与
  *炎症の原因究明とCRPの推移をフォロー
  *CPKの上昇をフォロー
  *心臓機能のチェック
  *抗精神病薬の慎重少量投与


3)ところが・・
  *抗生剤不使用
  *原因究明はおろそか
  *CPK、CRPについて、翌日以降フォロー無し
  *心電図無し
  *非常識な抗精神病薬投与
     1)抗精神病薬3剤併用ルーラン、リスパダール、セレネース
     2)セレネース点滴静注15mg!!とか、リスパダール4mlずつ服用とか、非常識でセオリーを度外視した多剤大量処方


4)危険可能性
  *当然最も危惧されるべきは、入院時既にCPK1487であったのだから、これだけの大量処方により、悪性症候群の可能性は極めて必然である。消耗状態なら、発熱が顕著に出ないのは、むしろ常識であろう。

  *感染症対策が全く為されていない。

  *不整脈による突然死は、このようなケースでは可能性を考慮し、
   心電図検査を行い、抗精神病薬処方は少量より慎重に進めるべきである。


5)印象
  悪性症候群+感染症+(心臓機能病変)まで想定され、
  

その最も大きな原因は、抗精神病薬の非常識なセオリー無視の悪処方にあると思われる。

                         

2009.3.2                          
                                

味酒心療内科
                            

医師  笠陽一郎



(註:下線太字強調は皿澤剛による)


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