不審死/21歳の女性が精神病院で入院5日後に死亡(笠さんの掲示板投稿を転載)
テーマ:ブログ不審死 投稿日:2009年 3月 2日(月)13時00分14秒
ある女性(21歳)が、関西の精神病院に入院5日後に死亡。
現在、係争中。
参考までに、僕が提出予定の意見書の概略を下に・・。
意見書
一連の資料を読み、感じた事を、以下に述べたい。
1)入院日の検査結果について
*GOT上昇
*LDH上昇
*CPKひどく上昇
*CRPひどく上昇
*アルブミン下降
*白血球数上昇
・・ここから考慮すべきもの・・
1)何らかの感染病変(炎症反応)
2)低栄養
3)徘徊によるものか?薬剤性なのか?横紋筋融解症の端緒の危険性
2)病院のとるべき対応
*広範囲スペクトルの抗生剤投与
*炎症の原因究明とCRPの推移をフォロー
*CPKの上昇をフォロー
*心臓機能のチェック
*抗精神病薬の慎重少量投与
3)ところが・・
*抗生剤不使用
*原因究明はおろそか
*CPK、CRPについて、翌日以降フォロー無し
*心電図無し
*非常識な抗精神病薬投与
1)抗精神病薬3剤併用(ルーラン、リスパダール、セレネース)
2)セレネース点滴静注15mg!!とか、リスパダール4mlずつ服用とか、非常識でセオリーを度外視した多剤大量処方
4)危険可能性
*当然最も危惧されるべきは、入院時既にCPK1487であったのだから、これだけの大量処方により、悪性症候群の可能性は極めて必然である。消耗状態なら、発熱が顕著に出ないのは、むしろ常識であろう。
*感染症対策が全く為されていない。
*不整脈による突然死は、このようなケースでは可能性を考慮し、
心電図検査を行い、抗精神病薬処方は少量より慎重に進めるべきである。
5)印象
悪性症候群+感染症+(心臓機能病変)まで想定され、
その最も大きな原因は、抗精神病薬の非常識なセオリー無視の悪処方にあると思われる。
2009.3.2
味酒心療内科
医師 笠陽一郎
(註:下線・太字強調は皿澤剛による)






