あ~、これは、マズイですねぇ・・・。

演出が「あざとい」ので、一部、キムの性格(行動・仕草)が歪められています。

しかしながら、今回のエピソードには、キムたちの主要な敵である「モンキー・フィスト」の初登場や、シリーズ最終エピソードの結末を左右する重大な出来事が、サラリと展開しています。


実のところ、これら最初期のエピソードから繋がっている事柄は、案外多いのです。それだけ、最初の段階で、いろいろ試行錯誤したということでしょう。

いくつかのシークエンスは、これ以降のシーズンでもエピソードの重要な「鍵」として活用されています。

ここからも、上記以外に、イトコの「ラリー」が、いくつかのエピソードの「キーマン」的役割を与えられています。


まぁ、そんなこんなで、諸々の事情を考慮しつつ・・・、


あらすじ・・・。


険しい岩山。

断崖絶壁をよじ登るキム。

腕時計のように取り付けたキムニケーターが反応する。そして、1匹の鳥のヒナを見つける。確保してポケットに入れる。

ロンは、ルーファスと、ロープを使って登っているが、宙吊り状態。そして、操作をを間違えて、ズボンが足首の方にズレてしまう。

キム、ロープを使って降りようとするが、ロープの留め金が岩から抜けて、落下・・・。

でも、パラシュートを開いて、無事着地。

(このあと、パラシュート、ヘルメットを無造作に外して放り投げるのですが。キムは、これ以降も、いつもこんな感じです。キムのスタイルであると言えましょう。これが結構、クールな感じ?・爆)

車でやって来た動物保護官(?)に、ヒナを渡す。

その時、キムニケーターに連絡。

ウエイドからと思いきや、キムパパからだった。

今日は、イトコの「ラリー」と家族でゲームをやる日だったのだが、キムが任務でいないので、ラリーがガッカリしているらしい。

キムが任務で仕方がないから、と言うと、キムパパもしぶしぶ納得。ラリーとゲームをしないで済み、キムは大喜び。

ロンは、キムが何故、そんなにラリーを毛嫌いするのかと問うと、それを説明するには「一日掛かる」と答える。

キムは、そこから、帰り道や、ブエノナチョや、挙句にベットから電話で、ロンにその理由を説明し続け・・・、


翌朝、学校、ロッカー前。

キム「この前なんか、山の要塞・・・うんたらこんたら・・・」

・・・とまだ説明している(激爆)。

聞き疲れで、眠たそうなロンだったが、「山の要塞」のゲームの話で、急に元気になり、「僕も6時間掛けて、戦った」と自慢する。呆れるキム。

そこへウエイドが現れる。

ウエイドとは、パソコンのモニターを通してしか面識が無いので、二人とも驚くが、それはホログラムのウエイドだった。幽霊だと怯えるロンがキムに抱きつく。ロンを抱えるキムだが、すぐに放り出す。(ロンがキムに抱きついて、抱えられるシーンは、この後のエピソードにも結構有りますね。ロンは、キムのことを、あまり女の子として意識していないようです。)

(ホログラムが消えて、モニターに映るウエイド)フィスク卿からアクセスがあったと言う。

キムは、フィスク卿を知っていた。教育チャンネルのドキュメンタリー番組に出ていた考古学者らしい。

フィスク卿が見つけた、古代の貴重な彫刻を、キムに取りに行ってもらいたいらしい。場所はカンボジア。


飛行機内。

今回の移動の協力者は、アメリカ軍の大佐。

(キムが敵の攻撃を前もって教えてくれたことに感謝しているようだが、それは、次の#05でのエピソードのことを言っているのだろうか?、話数が前後しているので、無理があるが、まぁ、そうでなくても、その理由には、かなり無理があると思うのは、オイラだけ?・・・いや、それ自体が「笑い」なんですよね。)


カンボジアのジャングル。

キムがモンキーのお寺を見つける。モンキーと聞いて怯えるロン。

そこへ、モンティー・フィスク卿と召使のベイツ(?)が現れる。

キムが、ロンが怯えている理由を説明する。(例のサマーキャンプのこと)

キムが、「指パッチン」すると、我に返る(普通に戻る)ロン。

フィスク卿は、ヒスイのモンキー像のある場所を地図で説明し、他のモンキー像と共に、十字に配置すると、モンキーの魔力が得られるという地元の伝説の話をする。

彼は、それを「迷信」だと一笑するが、ロンは、そんな彼を「怪しい」人物だと直感し、キムに言うが、TVに出ている有名人と言うことで、キムはロンの話を信用しない。


ヒスイのモンキー像のある洞窟。

フィスク卿に案内されやって来るキムとロン。

ロンは、相変わらず、フィスク卿が怪しいと言っている。

キムは、一人洞窟の中に入って行く。


落とし穴に落ちるキム。

そこには、モンキーの大きな顔が彫られた岩(壁)が周りを囲んでいる。そしてその壁が動き出し、その空間を狭めていく。

キムは、何とかそこから這い上がるが、次は、通路のモンキーの顔面像から炎が噴出してくる。それもチアリーダーの技で、交わす。

通路の先の階段を登って行くと、耳をつんざくようなモンキーの叫び声が・・・、思わず耳を覆うキムだが、その先が、また落とし穴になっていることに気付かなかった。

辛うじて、片手でぶら下がるキム。「またワナ・・・」と呆れるキム、そして、冗談で「ヘビはどこ?」とつぶやくと、本当にヘビが出て来た(笑)。

噛み付かれそうになり、思わず手を離し落下するキムだが、髪の毛を束ねていた輪ゴムを外して、壁に引っ掛けて上手く着地する。

そこに、ヒスイのモンキー像があった。

それを抱えると、床が傾いて、また落ちて行くキム。しかし、着いた場所は、ロンやフィスク卿が待っている場所だった。フィスク卿に感謝されるキム・・・。


夜、キャンプ。

寝袋の中のキムとロン。

ロンは、フィスク卿が絶対怪しい人物だと、相変わらず言っているが、キムは、「身分のある人」だと言って取り合わない。

その時、モンキーの気配を感じるロン。「本物だ!」とキムに言うが、「気のせいよ、寝なさい」と一喝される。

そして、テントの中から、ヒスイのモンキー像を持って出てくる人影を見て、「なんだ、忍者だ」と安心・・・?。

キムが気付いて「あの像を持ってる」と、忍者と格闘。

一度は、像をロンに確保させるが、結局、像を奪われ、忍者を取り逃がしてしまう。

フィスク卿が起きて来て、「恐ろしいことだ、君の仕事が無駄にならなければ良いが・・・」とキムを気遣う。キムも悔しい素振り。


朝、キムの家。

キムパパが、カンボジアの任務について尋ねる。

キムが、忍者にモンキー像を盗まれたと、元気なく話すと、キムパパは、キムが大喜びする話があるといって、ラリーのとこの叔母さんが、土曜日の夕食に招待してくれたことを切り出すが、キムは、飲んでいたジュースを噴出して、めげた様子・・・。

そこへ弟たちが起きて来て、ラリーが地球一、つまらない男であり、ひょっとすると、「つまんない星人」という宇宙人かも?と、ラリーを馬鹿にした発言する。

キムパパは、「人間は中味」だと、キムは解かっているぞと、そんな弟たちを叱るが、キムは、バツが悪そうにうなずく・・・。


ブエノナチョ。

キムとロン。

キムは、週末にラリーに付き合わなければならないことをロンに愚痴る。

ウエイドから連絡が来て、ヒスイのモンキーの情報を教えられる。

4つあるモンキーカンフーのお寺の一つで、それぞれにモンキー像があり、伝説によれば、戦士が4つの像を一ヵ所に集めた時、モンキーの魔力を与えられたらしい。

戦士たちは、魔力が他の手に渡るのを怖れたため、別々のお寺に保管。

キムは、像を盗んだのは、伝説を信じるものの仕業だと考える。


フィスク邸。

召使のベイツは、わざわざキムに像を取りに行かせるのは、間違いだったんじゃないかと、フィスク卿に話すが、フィスク卿は、モンキーのように整形された手と足を見せて、「これを危険に晒してか?」と、言う。

そして、暖炉の裏の隠し部屋に入って行く。

そこには、4つのモンキー像が、十字の配置に置かれている。

そして、「伝説のマジックモンキーが甦るのだ!」と、ベイツに語る。


ブエノナチョ。(さっきの続き・・・)

ウエイドは、類人猿について一番詳しいのは、フィスク卿であると伝えると、キムは、週末に会って話を聞こうと考えるのだが、ラリーに会わなければならないことを思い出す。

ウエイドが断れないの?と問うと、これ以上、断りきれない状況らしい。

そこへ、もう一人のキム(ホログラム)が現れ、「私を送るの」と言う。

ウエイドは、ホログラムマシンを実戦でテストしないか?と言うと、ホログラムのキムがラリーとの会話を想定して話し始める。

キムは、パパとの約束でラリーの家にホログラムを行かせるのは無理だと答えるが、かなり使えそうだと思っている。


週末、フィスク邸。

ロンは、「ホログラムがラリーの家に行ったの?」と問うと、「ウエイドが、どうしてもホログラムをテストしたがっていたからと」とキムが答える。

そして、ロンに、ドアベルを押させる。(そのロンを見ているキムに注目、すごく不自然)

ベイツが出て来て、フィスク卿に取り次いでもらう。


ラリーの家。

フィギュアを手に、キムを歓迎するラリー。

キムが、「こんにちは、ラリー」と答えると、ラリーは、「私はオルサー」だと言い、ロールプレイングの精神が解かってないねと、ガッカリする。

そして、そのフィギュアが、実際のキャラクターとどこが違うのか解かるか?と、問うのだが、キムに判るはずもない・・・。そして、要塞ゲームをやろうと、キムを誘う。

(ここで、無機質な「こんにちは」と言うキムは、いかにも不自然。すでに、ドアベルで見当(どっちがホログラムか?)が付いているので、この演出は良くない。本物のキムの性格を歪めてしまってる印象があります。シナリオの問題かな?)


フィスク邸。

キムが、フィスク卿に聞きたいことがあると言うと、「そうか知ってるんだな?、私がタイシンペッカーにハマっている事を・・・」といきなり言って、暖炉の裏の隠し部屋へ入って行く。

それに導かれて、キムとロンも入って行くが、ロンは、フィスク卿の歩き方が、おかしいことに気づく。

そして、フィスク卿は、「全財産をつぎ込んで、これを手に入れた」と、自らのモンキー風の手足をキムたちに見せると、4つの像の間に入る。

すると、像から光線のようなものが放射され、フィスク卿の身体はその光線の中に浮き、パワーを受けた。

そして、「モンキー・フィスト」だと名乗る。

秘密を知ったからには、死んでもらうと、構えるキムに襲い掛かってくるが、モンキー・フィストは、キムの身体をすり抜けて壁に激突、「なかなかやるな!」と言う。

それを見たロンは、キムの身体に手をかざし、「ホログラムじゃないか!」と驚く。


ラリーの家。

キムニケーターで、フィスク卿のドキュメンタリー番組を見ている。

キムは、ラリーには、興味が無いと決め付けるが、ラリーは否定。フィスク卿に興味があり、彼がモンキーカンフーの達人である事を知っていると話す。

キムは、それを聞いて、忍者がフィスク卿だったことに気付く。そして、「ロンが言った通り、怪しい奴だった」という。


フィスク邸。

モンキー・フィストは、ロンと戦おうとするが、チャイムがなり、瞑想の時間。(でも、すごく短い、意味なし・爆)。ロンはその間に逃げる。


ラリーの家。

キムは、ウエイドに連絡して、像を盗んだのは、フィスク卿だと伝えるが、ウエイドは、フィスク卿が、モンキー・フィストと名乗っているとキムに伝える。

キムが、どうして知っているの?と聞くと、「ロンが今、奴の家に行っている」と答える。キムがさらに、どうしてロンが一人で行っているのか?と聞くと、ウエイドは、気まずい思いで、「君と一緒・・・のようなもの」だと返答。


フィスク邸。

逃げるロン、・・・とホログラムのキム。・・・追い詰められるロン。


ラリーの家~フィスク邸。

どうしたらいいか、焦るキム。

ラリーがキムニケーターを借りようとすると、キムは怒って、「これはゲームじゃない、ロンは、モンキーカンフーの達人と戦っている最中なのよ!」と言った後、「ハイ」と素直に渡す。・・・(笑)。

ラリーは、キムニケーターを貸してもらうと、自分のホログラムをロンの前に出現させて、「要塞ゲーム」のレベル9、「魔法の井戸水を飲んだだろう?」とロンに伝える。

キムは、それで解かるのか?と問うが、「解かる人にはね・・・」と答えるラリー。


フィスク邸。

ロンは、「僕が恐れる者に変身するんだ!」と言って、モンキーフィストの攻撃から逃れて、隠し部屋に急ぐ。そして、像の間に入り、「力をくれ!」と叫ぶと、光線がロンの身体を覆い、モンキーのパワーを受ける。(ついでに、ルーファスも、パワーを受けました。ここ重要・・・笑。以降のエピソードで出て来ます。まだまだ、ずっと先の話ですが・・・)

モンキー・フィストと戦うロン。

ロンはモンキーのパワーが無くなるよう、ルーファスに像を倒して壊すよう指示するが、モンキー・フィストが像を拾い上げる。

しかし、ロンが、4つの像を抱えたモンキー・フィスト目掛けてジャンピングキック。

モンキー・フィストは吹き飛ばされ、像も壊れてしまう。

パトカーが来る。


ラリーの家。

ラリーが、評判になった映画(「バーナラスへの叛乱」というものらしい)のシナリオを書いて、ファンサイトに載せたら、ものすごい議論が巻き起こったと言う話をしている。

つまらなさそうに「へぇ~」という返事のキムだが、ロンは興味津々。

さらに、「アリオスの月」の未公開シーン見る?とラリーがいうと、「カットされた、シューリッカー一族のシーン?」とロンが聞き返す。「99年、タルサの集会で手に入れた」「すごーい!」・・・。

キムは、そんな二人のやり取りを聞いて、「あんた達って最高、フィスクに勝ったのも二人のおかげ」と言って感謝するが、「一緒に見る?」というロンの問いかけには、「いいえ、遠慮しとく、じゃあまたね」と言って、リュックを背負って部屋を出て行く。

なんだよキム、すごく面白いんだぞ!と言う、ロン・・・で、おしまい。


ということで、今回、キムは活躍してません。

最後のシーンのキムは、なんか、よそよそしい感じで、変なんですが、これは、ホログラムのキムの影響なんでしょうか?演出意図が、変に影響したのかもしれません。

(自分で何言ってるか、上手く説明出来てませんね・・・爆)