仁徳天皇陵の現状と将来の展望
No.837 平成25年 3月26日(火)
西 村 眞 悟
本年に入り、本時事通信で、仁徳天皇陵の陵墓内に、宮内庁が事務所の新築工事をしていることをお伝えし、この行為は、天皇の陵墓の静謐と尊厳を守るために存在する宮内庁が、自らそれを破壊する許し難い行為であると申し上げた。
それから、二度にわたって内閣に質問主意書を提出し、工事中止を要望した。
それに対する内閣の答弁書は、質問主意書とともに本ホームページに掲載している。
しかし、彼らは全く聞く耳を持たない。
というより、そもそも「耳」を持ち合わせていない。
よって、彼らは、工事を続行した。
そして、現在(三月二十五日)は、プレハブの飯場と小さな旧事務所が解体され、既にガレージと湯沸かし室がある大きな立派な新しい事務所の外観が完成している。内装は分からない。
その新事務所の南の水壕に二つのビニールの排水パイプが出ている。そのうえに彼らは垣根をつくった。
全く、千六百年前の天皇陵にふさわしくない。
そして、撤去された飯場跡には樹木の切り株が露出しバケツがころがっている。
このようにして、宮内庁の彼らにとって快適な事務所が仁徳天皇陵内に建設されたわけだ。
しかし、この新しい事務所は、後世に、宮内庁が、我が国の国柄と不可分の天皇陵の尊厳など全く理解しない連中の巣窟であったことを示すものである。
さはさりながら、私が本時事通信や質問主意書で表明した主張と宮内庁の事務所新築工事を中止させようとしたことは
、私の思いこみだと理解され、孤立無援の中止要請になるのではないかと思はないでもなかった。
しかし、私の主張は、堺においても東京においても、全国においても、多くの人々の関心と共感を呼び起こしていることが分かった。
東京でも、宮内庁に電話をかけて中止を要請してくれた人、宮内庁に問い合わせてくれた人に出会った。
決して、孤立無援の行動ではなかったのだ。
その電話をかけてくれた人に、宮内庁職員が如何なる応対をしたかを聞くと、それは、西村が勝手に騒いでいることで宮内庁には全く非はないというものであり、また、陵墓内の工事現場の樹木に関しては、伐採などしていない、ということだった。答弁書の内容を繰り返したに過ぎない。
しかし、陵墓内の樹木を彼らは伐採している。
諸兄姉、この宮内庁の答弁書と電話に対する応対と、仁徳天皇陵内のまことに露骨で尊厳と静謐を害する傍若無人な宅地造成の状況を総合するとき、我が国の宮内庁の人間のイメージが浮かんでこないだろうか。
私に浮かんできたイメージは、彼らは中国政府の報道官と同じだということだ。
つまり、自分は絶対正しいという顔をして、
しゃあしゃあと、平気でウソをつく。
さて、我が郷里の日本が世界に誇る万邦無比の国体と不可分の仁徳天皇陵墓内に事務所が建てられた。
これから、どうするのか。
言わずと知れたこと。
事務所を撤去して仁徳天皇陵の太古の静謐と尊厳を取り戻す政治を建設するのだ。
前にも書いたと思うが、三島由紀夫の警告したとおりの、戦後の無国籍でニュートラルで抜け目のない風潮に拝金主義が加わった中で、開発によってなぎ倒された国土の惨害は、
ある意味では、二年前の東日本の巨大津波でなぎ倒された街の惨状に匹敵する。
この度の仁徳天皇陵内の事務所新築もこの風潮の中で起こっている。
私は、我が国の歴史の個性を端的に示す風土を復元するために、「歴史的風土復元特別措置法」を制定して、貴重で懐かしい風土を復元し、末永く子々孫々に残したいと思う。
これなくして、日本人の豊かな情緒を育み伝えることはできず、真に実のある教育の充実もあり得ないと思う。
諸兄姉、この度の、宮内庁による仁徳天皇陵内の事務所建設阻止に対して共感とお励ましをいただき、
心にしみてありがたく、お礼申し上げます。
ありがとうございます。
共に力を合わせて、
「我が風土における国体の尊厳」
を取り戻す政治を実現しましょう。
(了)
西村真悟事務所
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宮内庁の大改革が必要です。大体厚生労働省の天下り役人が尊王の心はない。従って彼等を追放し、新しく愛国心を持つ若い人を採用すべし。かられは天皇陛下のため皇室のために尽力し、持って我が国体の発揚をなすべし。
それが我が日本を取り戻すことです。