私のiPodの中に今までありそうでなかった曲のひとつが、アイリーン・キャラの「Out Here On My Own」。
この度、ようやく映画『フェーム(Fame)』のサントラを購入し、めでたくIPodにインポート出来たという次第。
もっとも、この曲にはストリングスを後から加えたシングルバージョンが存在し、多分まだ、CD化されていない。CD化されたらそっちも購入するが、とりあえずこのピアノだけのアルバムバージョンで我慢することとしよう。

この「Out Here On My Own」はニューヨークの芸術高校(New York High School of Performing Arts)を舞台にミュージシャンや俳優などを目指す若者を描いた1980年の映画『フェーム(Fame)』からで、主演のアイリーン・キャラが歌って「Fame」(1980年全米5位)に続いてヒットした。この「Out Here On My Own」と「Fame」はアカデミー賞の「最優秀歌曲賞」にノミネ-トされ、アイリーンが受賞式で歌っただけでなく、「Fame」の方が見事「最優秀歌曲賞」を受賞している。ノリノリの「Fame」と違ってアイリーン・キャラがピアノを弾きながら歌うこのバラードはメロディーもさることながら歌詞も「先の見えない不安を抱えた若者」を描いた感動的なものだ。

Sometimes I wonder where I've been
Who I am, do I fit in
Make believin' is hard alone
Out here on my own

We're always proving who we are
Always reaching for that rising star
To guide me far, and shine me home
Out here on my own

When I'm down and feelin' blue,
I close my eyes so I can be with you
Baby be strong for me, baby belong to me
Help me through, help me need you

時々、わたしは自分がどこにいて、何者なのか、周囲に馴染んでいるのか
不安になる
ふりをすることは厳しい孤独
ここでは独力でやらなくてはならない

わたしたちはいつも自分たちが何者なのかを証明しようとして
いつものぼっていく星を目指す
その星は遥か彼方でわたしを導き、家にいるわたしに輝いている
でも、わたしは、ここでは独力でやらなくてはならない

わたしが落ち込んで気分がブルーの時に
あなたと一緒にいられるように目を閉じる
ベイビー、わたしを強く守って 一緒にいて
助けて ずうっと あなたが必要なの
(「Out Here On My Own」より
 マイケル・ゴア/レスリー・ゴア作)


Out Here On My Own - Irene Cara
(1980年全米19位)

アイリーン・キャラはその後、1983年に日本でも有名な「Flashdance... What a Feeling」が全米チャートで6週間連続1位となり、その年のビルボードの年間シングルチャートの3位という快挙をなしとげた。なんでもあのセリーヌ・ディオンが英語で歌を歌おうと思ったきっかけがこの「フラッシュダンス」だったらしい。その後、「Why Me」(1983年全米13位)、「Breakdance」(1984年全米8位)とヒットを飛ばしたものの、以後ぱったりとヒットには恵まれなくなってしまった。しかしながら、今でも世界中で愛されているような曲を数曲ヒットさせただけでも、素晴らしいと思う。
尚、『フェーム(Fame)』は、後にTVドラマ化やミュージカル化もされている。


Fame - Irene Cara
(1980年全米4位)

と、ここまで書いて驚いたのはこの2曲の作者としてクレジットされているマイケル・ゴアって1960年代「It's My Party」(1963年全米1位)とか「You Don't Own Me」(1964年全米2位)のヒット曲を出したレスリー・ゴアの弟だったということ。おまけに「Out Here On My Own」は彼とレスリー・ゴアとの共作ではないか。ちなみに「It's My Party」も「You Don't Own Me」もプロデュースをしたのはマイケル・ジャクソンの「スリラー」と同じクインシー・ジョーンズである。思わぬところに発見があるものである。


You Don't Own Me - Leslie Gore
(1964年全米2位)


It's My Party - Leslie Gore
(1963年2週間全米1位)

フェーム 特別版
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