クローバー・フィールドclover field | In Hamony Today サムイを夢見る日々

クローバー・フィールドclover field

「LOST」シリーズでおなじみのプロデューサー・J・J・エイブラムスによるパニック・モンスター・ムービー。東急レクリエーションの株主優待券を有効に使うために、わざわざ木場まで遠征して鑑賞。

結論からいえば、結構面白い!

ゴジラ+ブレア・ウイッチ、といえば(映画好きなら)容易に想像がつくと思います。マンハッタンに正体不明のモンスターが上陸、たまたま高級アパートでパーティ中の若者が、撮影中だったビデオカメラを持ったままひたすらマンハッタン内を逃げ回る姿を描いた映画です。ビデオ映像のみを材料としているので、途中にインサートされるテレビ中継の情報を除いては、客観的な視点、俯瞰の図は一切なし。すべて撮影者の主観に近い形で物語が進んでいくため、想像の余地はあるものの、謎は何も解決されずに放置されるタイプの作品です。

まあただ、モンスター映画に本来理屈も物語もない筈で、逃げ回る興奮を同時体験できる以上、十分成功しているというのが感想です。韓国版モンスター映画の傑作「グエムル」にはさまざまな風刺、意味性が込められていましたが、エンターテイメントとしては必ずしも必要といえないし。カタルシスとまでは至らないのですが、85分の上映時間、退屈することなく映画世界に浸ることが出来ます。

上映館も少ないですが、手持ちカメラのグラグラ感を味わうには、是非劇場へ♪