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2006年09月30日(土)

レディ・イン・ザ・ウォーター 初日 どんでん返しすら捨てて何が残るのか

テーマ:映画
レディ・イン・ザ・ウォーター
¥2,200
株式会社 ビーケーワン

◆ユナイテッドシネマの招待券の期限が今日までだったので,「時間が合うものを見よう」とふらりと出かける。ナイト・シャマランの新作が本日封切りで,少しの不安を抱えながらも8番スクリーンへ。

◆映画の内容の予備知識はほとんどなし。「90億円投入」だけ,直前に映画雑誌立ち読みで知る。


◆映画のほとんどがアパルトメントの中で展開。CGも控えめ,役者は知らない人ばかり。おい,どこに90億かかるんじゃい!まさか,監督料や脚本代でシャマラン自身に入るんじゃないでしょうね!


◆これまでの6センスを除く悲惨な作品群には,ブルース・ウイリス,ホアキン・フェニックス,ウイリアム・ハート,メル・ギブスンなどせめても役者は一流だったのに,今回はそれもなく,唯一の取り柄である「どんでん返し」すら放棄して,いったい何が残るのだ。何もない。自分の娘へのお話は家庭の中だけに納めなさい。こんな作品で他人様からお金を取ってはいけない!


2006年09月30日(土)

ビッグバン宇宙論(上)サイモン・シン 難解なことを平易に書く

テーマ:読書
ビッグバン宇宙論 上
¥1,600
株式会社 ビーケーワン

◆上巻をまもなく読了する。宇宙が地球を中心にしたものでなく,太陽を中心にしたもでるであることへの大きな変化が,コペルニクス,ティコ・ブラーエ,ケプラー,ガリレオという4人の知の連携によって生まれたことを始め,難解な宇宙理論が,実に平易に書かれており,著者の頭脳のすばらしさを実感する。むろん,宇宙のおもしろさ,そして宇宙に関わる人々の生き様のおもしろさがどんどんページをめくらせるのだ。人間ってほんとすごいです。おすすめ。



2006年09月27日(水)

砂漠 伊坂幸太郎 青春群像はやはりいいものだ

テーマ:読書
砂漠
\1,524
株式会社 ビーケーワン

◆仙台を舞台に,東西南北+鳥の5人の大学生の群像劇。

◆誰もが息をのむほどの超美人,だが無愛想な「東堂」,形容しがたい個性と愛すべき信念の持ち主「西嶋」

超能力少女「南」,ふつうの学生(語り手)「北村」,それに「げはは」と笑う鳥井。鳥井言わせれば,北村は,鳥瞰型人間。冷静に鳥の目で上から物事を見る。これらの,実に魅力的なキャラがバランスよく立って,さすが伊坂と思わせる。


◆4年間の大学生活を4つの季節で描く,4づくし。得意のサスペンスもぱらぱらふりかけ,大変においしい小説となっている。


◆視覚的要素がふんだんで,目に浮かぶようにわかりやすい。これは映画化されるかも。


◆カバーのイラストは何とかならなかったのかなあ。


◆「砂漠」とは何のことかは,読んでのお楽しみ。楽しく読める一冊。おすすめ。

2006年09月27日(水)

24 シーズンⅤ やっぱりどうにも止まらない

テーマ:ドラマ

24season5_1

◆レンタルDVDにて鑑賞。480P出力。32インチ直視管モニター。深夜によりヘッドフォン2ch音声。日本語吹き替え。

◆第1話のみ1ヶ月ほど前に何かDVDのおまけで観ていたが,いよいよシリーズが送られてきた。やはり,一度観始めると,もう次を観たくってどうにも止まらない禁断症状すら感じる始末。恐ろしい,シリーズである。


◆24ファーストシーズンをBSフジの全話一挙放送(しかも,ドラマと時間が同時進行)で観たので,以来吹き替えでないとしっくりこない。ヒナが最初に見た生き物を親とすり込むように。で,今回も吹き替えである。ジャックもクロエもあの声でないとね。


◆これまでの全シーズンに出演しているパーマー大統領が狙撃されて死ぬという大胆なスタートを切り,同様に第2シーズンからの主要人物ミッシェルも亡き者にする。トニーはまだ生きているようだが,重傷。大統領はその後も,ストーリーに深く関わっている様子。通話記録で声だけで出てくる。この声もこの声優さんでないとね。暖かくて懐の深いすてきな声だ。


◆愚かな現大統領の婦人が活躍。トイレで職員を脅してカードを得る場面など,信念を持って進む姿がカッコイイのだ。 

2006年09月25日(月)

ライディング・ザ・ブレット スティーブン・キング原作 佳作かな

テーマ:映画
日活
ライディング・ザ・ブレット

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i。5.0chドルビーサラウンド音声。

◆スティーブン・キング御大原作。何の予備知識もなく観たので,結構楽しめた。


◆冒頭の70年代の音楽や風俗(ヒッピー・マリファナ)が懐かしい。ジョージ・ハリスンの耽溺していたインド音楽やジョンレノンのコンサートに行くというエピソードなども共感できる。ビートルズ再結成を期待するところなどいいねえ。すでに今はジョンもハリスンも天国だ。


◆映画は主人公の大学生が母親尾入院を聞き,故郷へもどるいわばロードムーヴィー。ヒッチハイクをしていくわけだが,不気味な人や幽霊の車に乗ることに。少年の頃乗れなかったブレットというジェットコースターに乗ること,つまり「逃げるな」ということかな。自分のエゴをさらけ出しながらも,決して逃げずに前を向いて立ち向かう。これは,母親の「これから人生に立ち向かうのよ」というせりふでわかりやすくガイドされる。

◆映像的にも,主人公(名前がなんと,アラン・パーカー)はジョニーディップぽい感じで,陰がありなかなかよろしい。現実と妄想が入り交じり,かつわかりやすい。


◆キングの作品の映像化は失敗が多いが,これは小品の佳作というところ。「スクリーム」のアークエットがいい味出します。


2006年09月24日(日)

地下迷宮映画2 「レイジ34フン」 地上の喜び

テーマ:音楽
ポニーキャニオン
0:34 レイジ34フン

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i出力。日本語吹き替え2chステレオ音声。

◆ほぼ95パーセントが地下で展開される。「稀人」と正反対に地下の恐怖・絶望,そして地上と夜が明けることのすばらしさを実感させる怖い作品。


◆ヒロインはそれほど美しくなく,そこが逆にリアルである。冒頭「チャイナタウン」「soho」などが会話に出てくるので,「ニューヨークが舞台か」と思いきや,貨幣単位が「ポンド」なのでアメリカでないことがわかる。ハリウッド映画にない,粘っこさがある。


◆子供と一緒に見ていたが,かなりのスプラッタで途中で子供は逃げていった。ファミリー映画ではない。

2006年09月17日(日)

地下迷宮映画二本立てその1  「稀人」

テーマ:映画
ジェネオン エンタテインメント
<ホラー番長シリーズ> 稀人

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i。2chステレオ音声。

◆呪怨の清水崇が塚本晋也を役者として迎え,小中千昭脚本,高橋洋監修という夢のようなスタッフが結集。


◆恐怖を探求するビデオ撮影オタクの主人公が,地下迷宮に迷い込み,そこで出会う少女との生活。


◆何と言っても,クトゥルフ神話を下敷きにした点が印象的。特に,「狂気の山脈」の映像化は映画の閉鎖的な世界に開放感を与え突出している。地下なのに地上よりさわやかなパラドックスのおもしろさ。


◆地下の山脈の麓で出会うFの硬質陶器のような美しい肌は目に焼き付く。演じた宮下ともみは童顔のおっとりした顔に大変な美しい足で観る者を魅了する。地下で鎖につながれた絵が映画の中で最も美しい。地上に出るとその魅力はとたんに色あせてしまう。まさにクトゥルフ賛歌と言えよう。


◆塚本は声がいい。かなり長い塚本の主観のナレーションで映画は進行していくが,声がいいので心地よい。


◆清水崇が新しい面を見せようとがんばったわけだが,全身白塗りではいつくばって進む「デロ」は清水崇が常にとり続けているDNAである。呪怨以前のショートフィルムの時代から白塗りの彼らには怖がらせられてきた。


◆地下迷宮その1は「地下こそ楽園」,地上世界の愚かしさ窒息感と対比的に地下が描かれる。当然塚本はFとともに地下へ。



2006年09月10日(日)

グエムル 漢江の怪物  家族の団結は勝利なのか

テーマ:映画

guemuru  


◆ユナイテッドシネマ長崎にて鑑賞。ドルビーサラウンドEX。


◆「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督,ソン・ガンホ兄貴コンビによる,モンスター映画。


◆モンスターの形状は,「パトレイバー3 廃棄物13号」に酷似。大きな影響を受けてたものと考えられる。日本のアニメはやはりすごい。

◆「廃棄物13号」が母の歪んだ愛が実体化したのに対し,「グエムル」では人間の身勝手さが生み出した怪物に,ある家族が孤独な闘いを挑んでいく。家族の団結が感動を呼ぶ。どちらも家族の愛が描かれているわけだが,視点が全然違うので映画の印象は全く違うといっていい。

◆また,「廃棄物13号」が暗く陰鬱な物語なのに対し,ポン・ジュノの感性は,怪物映画でたくさん死ぬのに,くすりと笑わせる演出が,映画を不思議な雰囲気に彩る。

◆キャストがいい。ソン・ガンホ兄貴は当然のごとき自然体のすばらしさ,素晴らしいのが家長役のビョン・ヒボン。息子の馬鹿さを真剣に語る場面のおもしろみなど映画を奥深くする。「リンダ リンダ リンダ」のペ・ドゥナも役になりきる。怪物にさらわれるヒョンソ役のコ・アソンがまたいい。少女らしい笑顔と少年を救おうとする場面では母の強さを見せ,まさに女優である。

◆パニック時の個人を無視したおバカな政府とよその国のことに,平気で介入してくる某大国への皮肉を背景に一家族の団結した闘いだけが,怪物を滅ぼすそのカタルシス。ところが,結末が家族が万々歳にならないところがこれまた印象的だ。久しぶりに満足行く映画に出会う喜びよ。


◆エンドタイトルの終わりに音のサービスがあるので,最後まで席を立たないように。

2006年09月09日(土)

Singles キャメロン・クロウらしい選曲

テーマ:映画
ワーナー・ホーム・ビデオ
シングルス

◆レンタルDVDにて鑑賞。480P。直視管32インチモニターにて鑑賞。2chステレオ音声。

◆「エリザベス・タウン」にひかれて,キャメロン・クロウ監督作品をリクエストしたもの。


◆シングルスとは「独身専用のアパートメント」のこと。このアパートの住人達の群像劇。かっこつけて素直になれないスティーブとリンダ,紆余曲折しながらも,自らを見つめ,最後には物とのさやに収まるB・フォンダとマット・ディロン(こちらは役者名)の二つのカップルが中心となる。


◆キャメロン・クロウ監督らしい,ご機嫌な曲が選曲されており最高。スティーブは大学時代天才DJとしてならしたという役柄。ロック評論家のキャメロンと重なる部分があるのだろう。むろん脚本もキャメロン自身。


◆随所に笑いを振りまきながら,「自分に素直に」というテーマがストレートに胸に迫ってくる佳作である。


2006年09月06日(水)

新耳袋 「幽霊マンション」 悲しい結末

テーマ:映画
キングレコード
怪談新耳袋劇場版 幽霊マンション

◆レンタルDVDにて鑑賞。1080i。2chステレオ音声。

◆新耳袋の長編劇場版。原作は第6巻の最終章,京都の幽霊マンションに関わる数話のエピソード。それを一つのストーリーの中に織り込んだ脚本。幽霊マンションにとらえられた数家族の物語。


◆ヒロインの黒川芽以(ケータイ刑事シリーズ)は優しい顔立ちと自然な演技で好感がもてる。しかし,なにせあまりに悲しくおぞましい結末に「悪魔が来たりて笛を吹く!」と叫んでしまう。そんなダメおやじばかりじゃないぞ世の中は。おやじたちは毎日がんばってるぞ!と親父である私自身は憤る。


◆また,原作の不気味さが,このようにうまく解決されると薄れていってしまうきらいがある。「わけがわからないのがこわい」というのは小中千昭理論。私はそっちが好きだ。

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