2006年02月26日(日)

まぼろし 

テーマ:映画

ジェネオン エンタテインメント
まぼろし<初回限定パッケージ仕様>

◇BS-i放映をHDD録画にて,ハイビジョン視聴。


◇冒頭がいい。橋とおだやかな川面を俯瞰で撮影。カメラ少し下がって,川面だけになり,赤文字で題名。カメラ右に振ると,高速道路を走る多くの車。その車の中の1台が,主人公夫婦も車である。この不安定なはぐらかされたような冒頭から,フランソワーズ・オゾンの不思議世界へ引きずり込まれる。


◇シャーロット・ランプリングの穏やかな狂気の演技は見事。彼女にとっては狂気でなく,現実なのだろうこの夫のまぼろしは。狂気とは,本人にとってはそうでないものだ。観る者にも,本当はどうなのか最後まではっきりしない「まぼろし」である。

2006年02月26日(日)

バットマンビギンズ なぜ落ちるのか? 這い上がるためさ

テーマ:映画

ワーナー・ホーム・ビデオ
バットマン ビギンズ 特別版

◇レンタルDVDにて視聴。


◇評判通りの丁寧につくられた作品。ゴッサムシティは,ティム・バートン版より,現実的であり,巨大だ。逆にウエイン家がこの巨大な都市の主であるというのは,あまりアリティはないが,コミックの世界と現実世界をうまく融合させて,なぜブルースがバットマンになるに至ったかに真実味をもたせている。


◇師たるリーアム・ニーソンが最後に大どんでん返しで登場には驚く。渡辺謙もして,なぜブルースを鍛え上げたのか?


◇名台詞。ブルースが小さい頃,古井戸に落ち,助けられた後,父が言う。「なぜ落ちたと思う?」「・・・」

「はいあがるためさ」ううむ。勇気づけられる言葉だ。

2006年02月26日(日)

ピアノを弾く大統領 新任教師の心得

テーマ:映画
エスピーオー
ピアノを弾く大統領

◇レンタルDVDで視聴。


◇冒頭にチェ・ジウが転校生の高校生姿で登場。「このクラスのボスは?」「パシリは(いじめられっ子)」「問題児は?」とクラスメイトに尋ねる。迫力に押されて,この転校生に教えてしまう,女子高生。

 実は,チェ・ジウはそのクラスの新しい担任として赴任した教師であり,転入生姿は,クラスの内情を短時間にリサーチする大作戦だったというわけ。こりゃ,新任教師の心得として使えるかな。小学校だと無理かな。



2006年02月22日(水)

コンスタンティン ワイズっていくつ?

テーマ:映画
ワーナー・ホーム・ビデオ
コンスタンティン 特別版 (初回限定版)

◇レンタルDVDにて鑑賞。720P,DVI-D接続。

◇地獄の存在を映像化した部分が印象的。天国はどんなところだろうか?


◇キアヌはぴったりのはまり役。驚いたのは,レイチェル・ワイズの若々しさだ。「ハムナプトラ」ではもっと年上に見えたが,本作ではすごく若々しく,魅力的だ。歳いくつだろうか?


◇映画にはぐいぐい引き込まれていくが,終盤で何とも人間くさい「ルシファー」が出てきて,これがまた弱くって,頭も悪く少しがっかりさせられる。肺ガンも取ってくれるし,いい「ルシファー」です。


◇冒頭の悪魔を鏡に閉じこめるシークエンスがすばらしく印象に残っている。つかみは最高だった。

2006年02月22日(水)

Shall we Dance? やはり草刈さん

テーマ:映画
東宝
Shall we Dance ?(初回限定版)

◇レンタルDVDにて鑑賞。720P,DVI-D接続。


◇最後の髪をおろしたジェニファー・ロペスはなかなか素敵だが,アップにしたときは,やはり顔の骨格がごつい。社交ダンスのイメージではない。草刈民代の優雅さには比べるべくもない。周防監督のオリジナルを見たときの草刈民代に感じた「こんなに美しい女性がいるのだなあ」という感慨を今でも覚えている。


◇米国版では,夫婦の絆を強めるというエンディングになっているのが特徴だが。ここで,クローズアップしてくる妻役のスーザン・サランドンは魅力的である。さすがに手に年を感じさせるカットもあったが,彼女の瞳と眉のかもし出す芯強さに魅力を感じるのだ。


◇脇役では,竹中直人のキャラに並ぶ者はなく,田口浩正の汗っぽさも独特の味があり,オリジナルのすばらしさを再確認。渡辺えり子役の人はなかなか似ていたなあ。

角川エンタテインメント
Shall We ダンス? (初回限定版)
2006年02月10日(金)

ダーティーハリー 音楽のクリアさに驚愕

テーマ:映画
ワーナー・ホーム・ビデオ
ダーティハリー

◇BS-hiで放送されたものをRECPOTに録画して鑑賞。


◇くらい場面が多いが,三管式の得意な画像であり,闇の中の階調が楽しめる。銀行強盗をマグナムで阻止し,クラッシュした車に破れた水道管から水がかかる。実にしっとりとしたハイビジョン画像である。古い映画特有のざらつきもなく鮮鋭感もすばらしい。


◇何より驚いたのは,2チャンネルステレオで鳴る,ラロ・シフリンの音楽のクリアで生々しいこと!シンバルの鋭さ,低弦の迫力,コンガのリアルな音など,驚愕のサウンドである。もちろん,同録の役者の声はそれなりの歴史を感じさせる音だが,音楽のクリアさにはあっと声を出すほど驚かされた。DVDもこのようないい音なのだろうか。


◇さて,ストーリーは正義のために法を犯してしまうハリーの男らしさに泣かされる。法のために一般市民が危険にさらされるという不条理をするどくついている。思い出すのは,森田芳光監督の名作「39」である。

 それにしても,クリントイーストウッドのかっこよさは最高であるし,夜明けのゴールデンゲートブリッジの美しさ,競技場での空撮によるズームからどんどんカメラが引いていく映像は印象的である。

 イーストウッド自身も,「恐怖のメロディ」では空撮を多用していた。そのダイナミックさはいささかも古くさくない。

2006年02月06日(月)

深呼吸の必要 緑の中の再生のドラマ

テーマ:映画
バンダイビジュアル
深呼吸の必要 (初回限定版)

◇レンタルDVDにて鑑賞。

◇篠原哲雄監督の原点は,緑の中の再生のドラマにあることを確認させられる。「月とキャベツ」でも山崎まさよしが育てるキャベツの緑はまぶしく,この映画の色の印象として強く残っている。本作「深呼吸の必要」でも同様であり,より一層のどこまでも続くサトウキビの緑がまぶしい。


◇それぞれに傷をもち,そこから逃れるように集まった5人の男女。明確には,子供を見送る事に絶望した小児科医,挫折した元甲子園球児,リストカットのあとがある高校生の3人が深く傷を負っていることが示される。主人公の香里奈と不満ばかりのギャルの絶望は語られない。全員が全員不幸のどん底というのでないのが,逆にリアリティを感じる。とはいえ,この二人も何かから逃れてきたことには変わりはない。


◇彼らが,沖縄の小島のオジイとオバアのもとで,労働と通じて,そして沖縄の自然に抱かれて,緑の中でそれぞれが再生していく物語である。少ない台詞,色恋がからんでこない,いわば淡々とした労働風景を丹念に繊細に描くことで,いつも何かに追われているようにあくせく働く自分に,「深呼吸の必要」を感じさせてくれる。


◇日々走り,そして疲れている我々は,ちょっと立ち止まり,深呼吸をして「なんくるないさあ(なんてことないさ,どうにかなるよ)」ってつぶやくことで,少し余裕をとりもどせるんじゃないだろうか。そう思わせてくれる癒しの映画である。


◇長澤まさみはほとんど台詞が無く鬱々とした女子高生を好演。終盤の笑顔がすてきである。


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