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2005年02月28日(月)

24 サードシーズン 7:00 キムの成長

テーマ:ドラマ
◆レンタルDVDにて視聴。

◆ファーストシーズンで、夜中に男と遊び歩くバカ娘だったキム。今回のエピソードではこのキムの成長が印象的である。

◆サンダースの娘バーバラ変装作戦は,まさにドキドキものであった。赤シャツの男は本当は単なる図書館の利用者だったのだろう。予想を見事に覆すのが,24のシナリオの信条である。しかし,あんな一般人みたいな人も大学の図書館を利用できるというのは,進んでいる。以前上智大の図書館に入ろうとしたら,こわい女性職員ににらまれ,「何のようか」みたいに言われて追い出されたのを覚えている。悲しいできごとであった。

◆さて,バーバラ変装作戦にキムが抜擢(?)され,ジャックから猛反対を受けるが,ここでのやりとりがキムの成長をくっきりと描き出す。
ジャック「そもそもCTUにおまえを置いているのは,自分が見守れるからだ」
キム「パパのためにここにいるんじゃない。自分で選んだ仕事なの」
ジャックは一抹の寂しさと共に,娘の成長をきっと喜んだであろう。
父と子の共同作戦が始まる。サードシーズンのテーマとも言うべき「家族」が明確に現れたエピソードである。そして,サンダースとバーバラもまた家族である。
2005年02月25日(金)

チャングムの誓い 第19話 ハンサングンの涙

テーマ:ドラマ
◆BS2をHDD録画して,その日に視聴。

◆第19話は,痛快なエピソードがもりだくさんであった。まずは,予想はしていたが,チャングムとハンサングンの「信念」は明の使者に見事に通じ,使者は自らの食生活を変えようと誓う。いわば,自分の人生を変えようとする。そこまでさせるチャングムの懸命の料理とハンサングンの「料理人の信念」。「信念を貫けば必ず通ずる」ことを再確認させてくれる。

◆幽閉され,おまけに腎臓に悪い薬を飲まされ,弱っていたチェゴサングンの逆襲が始まる。体が弱れば気力も衰えるだろうに,スラッカンの不正をただそうとするこれまた信念とチェサングンらへの復讐の炎は,チェゴサングンを床から起きあがらせる。女官長を脅し,スラッカンに戻ったときのチェゴサングンの笑顔の美しきこと,この上なし。ああ,痛快。

◆今回の痛快さを支えてくれたのが,皇后である。育ての親であるサングンを看取ったチャングムを気に入り,ついには,明国の使者のもてなしの成功を,「競い合い2回戦ハンサングンの勝利」にまでつなげてくれる。人を見る目をもち,情に厚い皇后の人間像が浮かび上がる脚本である。

◆また,公正な皇太后もすばらしい。そして,最終決戦のお題は「皇太后の誕生祝い膳」である。この祝い膳を創造するのに,ハンサングンは,秘伝の料理日誌に頼ろうとしない。「チェゴサングンしか見ることができない日誌ならば,私がチェゴサングンになってから見ます」高らかな,勝利予告である。その静かに燃える闘志は神々しい。

◆そのハンサングンをそっと後押ししてくれたのは,チャングムの母である。「祝い膳」のヒントをくれる。「冬虫夏草はあなたににて少し悲しい」ハンサングンの生い立ちも含んだその言葉に,その変わらぬ友情に,ハンサングンの瞳は涙であふれる。実に美しいエンドシーンである。




著者: キム・ヨンヒョン, ウ・ヒョンオク, 金 重明
タイトル: 宮廷女官チャングム
2005年02月21日(月)

寒のもどり 南国九州にも雪が

テーマ:ブログ
◆立春を過ぎ、畳の目一つずつ日が長くなると言われる。春も近い。

◆同時に三寒四温とも言われるように、寒が戻ってはゆるみする季節である。南国九州、玄界灘に浮かぶ小島「壱岐」に雪が降る。

◆朝からの雪は、たちまち激しい吹雪となり、2月の島を白く変えていく。

◆白い雪の中に、春を待ちきれぬように、黄色い花がしめやかに咲いている。この花の名前は・・・・
2005年02月20日(日)

LOVERS 豪華絢爛色彩之円舞

テーマ:映画
◆レンタルDVDにて視聴。DTS音声。

◆美しい。あまりに美しい色彩の嵐である。

◆HEROのときには,赤,黄色が印象的であったが,今回は「緑」である。竹林の中の飛刀門の見事な黄緑の衣装。朝廷の楯兵そしてアンディ・ラウの衣装は濃い緑。
金城武は風を象徴するようにブルーの衣装である。衣装担当はワダエミ。日本人はすごい。誇りをもとう!

◆もう一つの美しさが,山々の紅葉である。紅葉が落ちて,真っ赤になった道,奥には竹林の緑,その道を金と小妹が駆けていく。うなるばかりの美しさである。

◆その紅葉が,雪が降ってきてみるみる雪景色になってしまうのは,現実的ではない。金と劉の死闘による血の赤を効果的に見せるための演出だが,ちとこだわり過ぎか。物語自体も,時代背景がはっきりせず,どんな対立関係が歴史上にあったのかがまったくわからないので,リアリティを欠き,全体としては薄っぺらな印象を受けてしまう。このへんは,「ハウル・・・」にも似ているかな。

◆主人公3名の美しさと色彩の豪華絢爛に身を任せて,私はチャン・ツィイーにうっとりする,そんなアイドル映画と思えば,すばらしい作品である。でも,HEROの方が好きだな。




タイトル: LOVERS
2005年02月19日(土)

24 サードシーズン 6:00 人間シャペル

テーマ:ドラマ
◆レンタルDVDにて視聴。

◆ドラマの約束通り、CTU本部長シャペルは逝った。しかも、ジャックの手で。大儀のためとはいえ,ジャックは非情だ。まさに,ジャックの後には屍の山が築かれていく。今回の事件の首謀者サンダースも,ジャックがコソボで置き去りにした,イギリス諜報部員であり,ジャックとアメリカへの報復ではないかと,ジャックは予想する。いわば,ジャックの非情さが招いた事件とも言える。むろん,ジャックにはそうするより道はなかったのであろうが。

◆ジャックの非情さと対比的に,本部長シャペルの人間像が描かれる。「誰かに伝えることは」と聞くジャックに,「だれも,いない」とシャペル。仕事一筋できた孤独な人生が浮かび上がる。自分で引き金を引こうとするが,できず,さらに「CTUから逃げだそうとした」ことを告白する。人間らしさがにじみ出る。「しかし,今は覚悟をきめた」と語るシャペルの顔はゆがみ,涙がこぼれる。人間シャペルが噴出し,観る者の心を打つ。この状況のなんと過酷なことか。シャペルはそれを受け入れるのだ。

◆特典映像に,削除シーンがあった。尋問室待機(隔離?)されたシャペルを,仕事上の質問でキムが訪ねる。キムの質問に,シャペルは冷静に答え,キムに心配をかけさせないようにする。(冒頭写真はその部分)

◆また,一人のCTUヒーローが逝った。その存在を強く印象づけながら。





タイトル: 24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス
2005年02月19日(土)

チャングムの誓い 第18話 「信念」チャングムとクミョンそれぞれに

テーマ:ドラマ
◆BS2をHDDに録画再生。

◆2つの信念が交錯するエピソードであった。1つは,クミョンの信念。自らの生きるべき道(チェ一族としての謀略と策謀の)を定めたクミョンのその変貌ぶりが恐ろしくもある。すべての知力を策謀へと注入し,チェサングンをもリードしていく謀略の舵取りとなり,その笑みは不敵である。
「私の生きる道はこれしかないのだから」宿命を悟った女のたくましさが一片の悲しさをもって内なるこの声を発する。

◆もうひとつはむろん,ハンサングンとチェングムの料理人としての信念。食する人の事を第一に考えた料理は,はたして明国の特使の心を動かすのだろうか。

◆ドラマはサスペンスフルに展開し,さあどうなるというところで終わる。もちろん,それが連続ドラマの王道であるが,やはり憎い演出である。最近の日本ドラマには1話完結ものも多いので,チャングムの終わり方は新鮮でさえである。

◆それにしても,ハンサングンとチェゴサングンの秘めたる闘志,これもまたひとつの信念なり。


著者: NHK出版
タイトル: 韓国ドラマ・ガイド 宮廷女官 チャングムの誓い 前編
2005年02月17日(木)

24 サードシーズン 5:00 上司(シャペル)が鬼にならねば・・・

テーマ:ドラマ
◆ウイルス感染したガイルが死んだ。苦しみの中で、ミッシェルに言う。「家族には苦しまずに死んだと、そして愛していると伝えてほしい」自分の苦しみよりも家族のことを思い、また感染したホテル客のことにまで思いをやることのできる、すばらしい人物としてその終焉が描かれる。アメリカらしい。しかし、感動的である。

◆トニーは妻ミッシェルと携帯で連絡を取り合い,妻の体調を気遣う。上司のシャペルがやってきて,分析の仕事が進んでいるかたずねる。まだ手をつけていないとトニー。ミッシェルとの連絡を指摘され,トニーは荒々しく「妻ですから!」
シャペルは,「これは戦争だ。仕事に集中できなければ,今すぐ家に帰るか,妻のいるホテルを監視しろ」と厳しいことを言う。「妻は死んだことにしろと?」
シャペルは「私はそう考えている。君もそうすべきだ。最悪の事態を想定し,彼女の敵をとるつもりでやれ」国家保全のスペシャリストのなんという厳しさだろう。
トニーはむろん,仕事を続けることを選ぶ。

◆鬼上司シャペルである。しかし,上司が鬼にならなければ全体が動かないときがあるのだ。それができない管理職は多い。生ぬるい薄い関係である。少し前,「上司が鬼にならねば部下は動かじ」なんて本がはやった。上司は鬼にならねばならないときがあるのだ。情のある鬼に。

◆トニーがミッシェルからの要請で,「自殺薬」をホテルに運ぼうとしていたとき,シャペルは初めは「違反だ」と言いながらも,状況を鑑み「運べ」と許可を出す。ただの冷血漢ではないのである。

◆またシャペルは,金の動きの分析に関して,テロリストを恐れさせるほど長けている。ここにまたCTUのヒーローが一人浮かび上がってくる。しかし,ヒーローは,間もなくその命が消えてしまう約束が,このドラマにはある。

◆テロリスト,ロジャーズの大統領への要求は,「シャペルを殺せ」。さあ,どうなるのか!もうこのドラマの渦からも逃げられない。ああ,ドラマを見る時間がもっと欲しい。



タイトル: 24 -TWENTY FOUR- シーズン3 DVDコレクターズ・ボックス
2005年02月15日(火)

狼男アメリカン 絶頂期のランディスすばらしい!

テーマ:映画
◆セルDVDにて視聴。お正月にYマダ電気のワゴンセールで1000円余りでゲット。ラッキー。今ごろになってやっと封を切る。

◆ホラー映画だが、おどろおどろしくない。それは、全編に流れるアメリカンポップによるところが大きい。これを、恐ろしげな音楽に変えると、この映画の印象はかなり変わるであろう。音楽担当は、おお「荒野の七人」のエルマー・バーンステインではないか。

◆また、のろわれたさまよえる魂のジャックが実に明るい。姿はどんどん腐敗していく特殊メイクだが、生前同様に軽口のジャックである。また、ポルノ映画館での6人のさまよえる犠牲者たちも、一様にうらめしくなく、明るくまじめにデビッドへ自殺を迫る。ここも笑えてしまう。

◆特殊メイクは、御大リック・ベイカー。マイケル・ジャクソンのスリラーのPVでのゾンビメイクで有名。弟子には、「物体X」のロブ・ボッティンが続く。本作品は現代特殊メイク映画のエポックといえる。

◆とまれ、この作品、全くのゆるみなく、ポップに軽快に、そして十分な迫力で、何度もの再観賞に耐えうる名作である。ジョン・ランディス監督の絶頂期といってもいいのではないか。買ってよかった。



タイトル: 狼男アメリカン
2005年02月14日(月)

本流 壱岐出身の監督によるドキュメンタリー

テーマ:映画
◆壱岐市勝本文化センターにて、DVDをプロジェクターにて上映。

◆壱岐の島から映画監督が出た。村上安弘氏である。これまでTV番組のプロデューサー、ディレクター等を経験し、このほど長編ドキュメンタリー「本流」を監督・プロデュースした。その故郷上演である。

◆映画は、63日間の冒険合宿に参加した12名の女性たち(22歳から26歳)を中心につづられていく。大学を出たばかりの子から、OLや看護士として勤務するも、何か行きづまりを感じ、それをうち破るきっかけを求めた女性たち。彼女らが、「自分の頂を見つける」べく、厳しい冒険体験をする。

◆マウンテンバイクで小田原から日本海に抜ける日本横断から始まり、ロッククライミング、縦走登山、そしてきわめつけが沢登りならぬ、滝登りである。激しい水圧で、全く前に進めず、それでもザイルをはなさず、40分余りの格闘の末、ついに登り切る。力を使い果たし、手のひらを開いたまま、にぎることすらできない彼女らの姿は神々しくさえある。

◆12人の中でもクサ(合宿時は皆ニックネームで呼び合う。クサは草島さんのニックネーム)という美しい女性に特に視点が置かれる。

◆上映終了後,監督を紹介して頂き,少しお話ができた。
 私「画面が4:3ですが,撮影機材はどんなものですか?」
 監督【ふつうのビデオです。山岳撮影等大変なので,大きい物はつかえず,ハンディな機材でした。現在はハイビジョンのハンディな物もありますね。】

 「音声はステレオですか?」
 【そうです。】
 「会場の機材のせいか,少し左寄りでしたね。」
 【そうですね。】

 「冒険旅行に参加する19名のうち12名が女性ですが,このことについてどう思われますか?」
 【そう,実はそれがこの映画の始まりだったのです。なぜ,女性が多いのか?思うに,男性よりしょってる物がすくない,自由度が高いということでしょうか】

 「ナレーションが全知視点,つまりクサの心情を吐露したり,あるいは外から客観的に見たりしますね。最後に,第3者の視点であることが明確になりますが」
 【そうなんです。このナレーションは完全に第3者。これが,映画の途中では勘違いをされてしまう。もうすこし,編集でその辺を明確にすればよかった。】

 「大変すばらしい作品をありがとうございました」


◆ということで,一緒に写真に写ってもらいました。右の方が監督です。私の顔は,デジカメ近づきすぎでカットされました。トホ。

◆とまれ,壱岐出身の映画監督。大きく成長して行かれることを切に願います。

映画「本流」公式HP
2005年02月12日(土)

殺人の追憶 なつかしくも骨太の刑事ドラマ

テーマ:映画
◆レンタルDVDにて視聴。冒頭のクレジットであまりの画質の悪さに,がっかりするも,物語が始まると,もうそれに飲み込まれ,画質の悪さはどこかへ飛んでいってしまった。

◆なつかしい。田んぼ,稲穂,バッタ,田舎の子供たち,刑事部屋,黒電話。 昭和30年代の日本の姿と似ている。何か若かりし時の黒沢映画のようなエネルギーに満ちている。

◆3人の刑事の全速力での追跡シーン。ガンホの彼女(おそらく看護師)の優しさ。ラジオの曲の名推理を披露し,また自らおとり捜査を買って出る女警官も実にさわやかだ。部分部分がていねいに描き込まれる。

◆ソン・ガンホの名演はもちろん,相棒のケンカっ早い刑事もいい。彼は片足を切断することになり,ガンホも,刑事をやめて営業マンでネクタイを締めている。この連続暴行殺人事件が刑事たちの人生を変えていくのである。

◆もっとも変化が大きかったのが,ソウルからきた冷静な刑事。確信を持っていた容疑者が,DNA鑑定で犯人でないと分かり,精神の糸が切れたように,発砲までしてしまう。彼は,その後どうなったのであろうか?映画は何も語らない。ただ,犯人がいまだに生きて呼吸をしているということだけをエピローグで示して終わる。ずしんと重いものを心の中におとして終わる。人の人生が様々に変わろうとも,今日も稲穂は伸び,空は秋のさわやかな青空なのである。

◆この映画はそんな,なつかしくも骨太の刑事ドラマの中に人の世の空しさをずっしりと感じさせる逸品である。



タイトル: 殺人の追憶

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