思い入れ★ホームシアター★日記

わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m


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随分前に、待ち時間をつぶすために、本屋で

適当に選んで購入した本です。


その時は読み切れず、放置してあったのですが、

今回、映画化されると知って引っ張り出して読ん

でみました。


さすが、東野圭吾ビックリマーク


読み始めるや、小説の世界にぐいぐい引き込まれ、

時間を忘れ、一気にラストまで行ってしまいました。


30代の同じ職場の派遣社員と不倫関係になる

40代の課長。

初めは、若い女性との恋愛にスリルをおぼえ、ほんの浮気

だったつもりが、いつの間にやら本気に変わり、段々と

のめり込んでいきます。


そして、その浮気話しに並行して、女性の実家で起きた

15年前の殺人事件の謎解きがからんできます。


前半は、段々と不倫の深みにはまっていく男性の姿が

滑稽かつ哀愁を漂わせんながら描かれていて、

なかなか面白いと思ったのですが、

はっきり言って幕切れはあっけないです


殺人事件の謎解きの方があまり重要なく、トリックも無いに

等しいのは仕方ないとしても、三角関係の”ケリ”のつけ方も

なんかな~。


ラストで明かされる、愛人の本音。妻の本音


この辺が、小説の”肝”なんじゃないかなと思いますが、

一見、


”相手の方が一枚上だったバカ男”


的な幕切れも


愛人の感謝、妻の忍耐・・


こんな感じで終わると、結局、男性目線の小説なのかなと・・

私としては、夫が”愛人の策略”、”妻の逆襲”にコテンパンに

やられる姿を期待していたのですけどね。

ラストは、妻には、バラバラエッグと離婚届残して、どこかへ

言っちゃって欲しかった(笑)


映画の方は、岸谷悟朗×深田恭子×木村多江さんの

トリオみたいですね。

ますます、”策略”と”逆襲”が見たかったビックリマーク


2時間ドラマで十分かという気もしますが、でも、この配役には

ちょっと興味あるので、時間あったら見に行ってみようと思ってます。


映画 公式HP http://www.yoakenomachide.jp/index.html



夜明けの街で (角川文庫)/東野 圭吾
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ドラマ化されるというので、先月ぐらいに購入して読み始めた。

でも、まだ、2巻の途中。

今日からドラマ開始なので、追いつかれてしまった。


原作は、「ストロベリーナイト」でおなじみの誉田哲也さん。


テンポの良さと展開の面白さでぐいぐいとその世界に

引き込まれて時間を忘れて読みふけってしまう。


ただ、「ストロベリーナイト」同様、暴力シーンは、かなり

過激である。

女性への暴行シーンも含めて、不快な表現も多数

見受けられるので、話題性だけで、この本を読み始めるのなら、

止めた方がいいかも。


主人公は、女性刑事二人


白と黒、ハードとソフト、明と暗・・・対照的な二人の活躍が

彼女たちの恋をからめ、交互に描かれている。


ドラマでは、この二人を黒木メイサさんと多部未華子さんが

演じるようであるが、黒木メイサさんは、かなりハマり役だと思う。


多部ちゃんは、どうだろう?


原作では、”長身の美人”と書いてあるので、容貌からは、

松下奈緒さんかな・・っていう気もしたが、犯人に優しく語りかけ

落としていくあたりや、先輩刑事をひそかに慕うその姿からは、

多部ちゃんは、ハマり役であると思う。


どちらにしても今晩のドラマ、楽しみ♪


小説の方も、2巻の途中まで来て、謎の美少年”ジウ”の正体が

段々と明かされていく所。

こちらも、楽しみ♪




ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)/誉田 哲也
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ストロベリーナイト (光文社文庫)/誉田 哲也
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ドラマ化や映画化をされた小説を読む時は、

見てから読むか、読んでからみるか、いつも悩む。

でも、大体が、読んでから見る方が、ハズレがないようで。


この小説は、読み終わる前に、NHKのドラマを見てしまったので

最後まで読んで、ちょっと肩すかしだった。


”クール・ウィッチ”と呼ばれる女医の理恵が、日本の産婦人科

医療問題に真正面から取り組んだ『ジーン・ワルツ』は、かなり

説得力があって面白かった。


その続編ともいえる、この小説は、その小説の中に出てくる

妊婦の中で、代理出産をする50代の妊婦みどりに焦点をあて

たもの。この小説で、実は、みどりのお腹の中の子供は、理恵

の子供である事が明かされる。


テーマは、当時日本では違法であった”代理出産”、そして、

”母性”


作者、相変わらずの巧みな筆致で、あっという間に読め、

面白かったが、どちらかというと、『ジーンワルツ』の

スピンオフ小説という印象で、『ジーンワルツ』よりも

小粒の印象を受けた。


一方で、ドラマの方は、ちょっと原作とは違う展開で、

”母性”にスポットをあて、原作とは別物のようなものに

なってしまった気がする。


とにかく、みどり役の松坂恵子さんの演技がスゴイ!


あのふくよかな体型と美貌で、題名通りに”マドンナ”

(聖母マリア)を体現してくれた。

彼女の熱演の前では、本来ダブル主役であるはずの、

”クールウィッチ”理恵も、ただの頭でっかちのわがまま娘

に成り下がってしまったような気がする。


そんな事で、ドラマの印象が余りに強かったので、何だか、

原作のインパクトが小さくなってしまったような気がする。

やっぱり、先に読んでおくべきだったカモ。


そうそう、余談だけど、ドラマで、松坂さんが食事を作る

シーンの所作がとってもステキで美しかった。

あのドラマの後、思わず、かつおぶしを削りたくなって

しまった人もいるのでは?



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つい先日映画化され、主題歌が小田和正さんだと

いう事で見に行きたったのですが、読み終える前に

近くの映画館で、公開は終了してしまったようで(-。-;)


でも小説は面白かったです。


医療ミステリーという事ですが、ミステリーという

より現代の産科医療を浮き彫りにした作品です。


「チームバチスタの栄光」的な謎解きものを期待すると

肩すかしをくらうかもしれませんが、”子を持つ親”

としては、代理出産、不妊治療、胎児の時期に奇形と

わかった上での出産の選択とか、さすが専門家ならではの

リアルな小説で非常に興味深かったです。


そして、そのままミステリーらしからぬミステリーで

終わっても十分面白かったのですが、ラストでちゃんと

ゾクッとするオチも用意されていてちょっと得した気分。

いや、そうとは知らず、ラスト近辺、これで終わりだろうと

気を抜いて読んで、ちょっと失敗したカモ。。


ただ、現実的に考えると、ちょっと理想的な終わり方を

したのが気にはなりますが。

特に、若い母親ユミが、この後、どうなったのか、心配で

すね。


そういえば、この小説の作者、海堂尊さんが代理母を題材

にした小説、「マリア・ヴェルデ」が4月からNHKでドラマ化

されるとか・・。

50代後半に不妊の娘の為に出産を決断する実母。

今度は、ドラマが放映される前に読み終わりたいな~。


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やっと図書館の順番が回ってきて、角田光代さんの

『八日目の蝉』を手にする事ができた。

この小説、NHKでドラマ化され、春には、映画も

公開されるようである。


【内容】


不倫相手の男の子供を誘拐して逃げる女。

あやしげな宗教施設に身を隠した後、小豆島で

しばし平穏な日を送るが、4年後、1枚の写真が

きっかけで逮捕される。

十数年後、誘拐された子供は、大学生に。

そして、彼女もまた、不倫相手の子供を産もうと

していた。



誘拐した親子の逃避行の息をもつかせぬ展開に、

時間を忘れて一気に読み終えた。

希和子は、決して、愛人一家を恨んで、誘拐をした

わけではない。一目その顔を見たくて忍び込んだ

その家で、赤ちゃんの笑顔に触れ、母性を感じ、

連れて出てしまうのである。


そこからの逃亡生活。希和子の子供への愛の

注ぎ方がとても良く描かれている。

瀬戸内の美しい情景と愛情あふれた二人の生活。

誘拐は悪いことだと判っていながら、思わず希和子

に加担して、逃げおおせて欲しいと思ってしまう。


その気持ちは、後半になって、実の両親の元に戻った

薫(恵理菜)を待っていたのが、決して幸福では

ない生活だったという事で余計加速する。


こんな扱いを受けるなら、いっそ、希和子と一緒に

いた方が・・という錯覚をも覚えるが、でも、実の親こそ

最大の被害者。誘拐されなければ、家庭が崩壊する

事もなかったのである。


そして、娘は、自分のまわりの不幸のすべてを

誘拐した”あの人”のせいにする事でしか、気持ちの

行き場がないのである。


この小説を読んで思い出したのは、日テレのドラマ

『Mother』


どちらもテーマは、”母性”そして、背景にあるのは、

”誘拐”


小学校教師鈴原奈緒が虐待されていたクラスの

児童を誘拐し、自分の子供として育てようと

するというストーリー。


このドラマ。芦田愛菜ちゃんの名演技(←彼女は

本当にすごい!)と幼児虐待という内容で、当時

結構話題になったが、虐待の部分は、はじめの

少しだけ。

実際、最後まで見ると、親子のあり方をいうものを

多方向から見つめた久々に見てよかったと思える

感動的なドラマであった。


もちろん、『八日目の蝉』とは、誘拐の事情が全く

違うのであるが、血のつながらない子への愛と

いう事でイメージがかぶってしまった。


ドラマの最後のシーン


10数年の後に再会した奈緒と手を重ねるつぐみ


私は、このシーンが大好きである。


”小さい頃に手をつないだ思い出があれば、

 いつかまた心が通じ合う”


小説の恵理菜も、ラスト近くなると少しずつ、周囲に

心を開いていくようになる。

そうでなければ、あの数年間の逃亡生活で彼女に

注がれた無償の愛が全く無に等しくなってしまう。


時間がかかるかもしれないが、彼女と恵理菜も

奈緒とつぐみのように再び手を重ねる事ができる

日が来てほしい。



八日目の蝉 (中公文庫)/角田 光代
 

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『インシテミル』が結構おもしろかったので、書店に平積みに

されていたこの本に前から興味があった。

でも、なかなか購入する機会がなかったが、先日、図書館で

発見できたので、早速借りてきた。


【内容】

恋人を弔うため東尋坊に来ていた高校生のリョウは、突然、

強いめまいに襲われ崖下へ落ちてしまう。・・しかし、気づけば

見慣れた金沢の街。そして、自宅へ戻ると存在しないはずの

「姉」に出迎えられる。


自分が存在する世界と存在しない世界。

パラレルワールドを描いた小説。


SF?はたまた、ミステリー?と思い読み始めたら、意外や意外、

青春小説のような話しの展開と、会話中心の軽い語り口で

どんどん話しが進んでいく。


その為、あまり深く考えずに読み進めて行ったのだけど、

読み終えてみれば、結構、深刻なおはなしで、結末に

到ってはかなりブラック・・


タイトルである”ボトルネック”は、


”ビンの首は細くなっていて、水の流れを妨げる。

そこから、システム全体の効率を上げる場合の妨げとなる部分の

ことをボトルネックと呼ぶ。全体の向上のためには、まずボトル

ネックを排除しなければならない。”


という意味だそうである。


死産したはずの姉が生きていた場合の世界(この場合、リョウは

生まれない)と、姉は死産し、存在せず、自分が2番目の子で

ある世界。

その二つの世界は、家も家族も友人関係も酷似しているが、

決定的に違う事がある。


それは、あらゆる点において、、姉のいる世界の方が、皆が幸福。

でも、自分が存在する世界では、誰もが不幸なのである。


リョウは、ボトルネックなの・・?


結末は、含みを持たせてはいるものの、

ほぼ救いようがない。

自分を否定をされる事を題材にした小説ってたくさんあるけれど、

こういう形で、否定されるのってあまりに絶望的。


あっという間に読めてしまうが、読んでスカッとしたり、感動する

小説ではない。

読んでちょっと後悔。



ボトルネック (新潮文庫)/米澤 穂信
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1月3日に『新参者』のキャストそのままで、ドラマ化されると

知って、楽しみにしていたのに、録画に失敗してしまった。


そんな所に、図書館から、予約の順番が回ってきたとの

連絡が。


なんだか久々に読んだ東野圭吾作品であるが、

やっぱり、読ませる力は抜群だな~。

2~3日程で、一気に読んでしまった。


【内容】


平凡なサラリーマン家庭の引きこもりがちな中学生の長男が

犯した殺人事件

それを知った家族は、長男を守りたいがために、とんでもない

計画を思いつく。


テレビドラマの『新参者』でおなじみの練馬署の名物刑事

加賀恭一郎がいとこの刑事松宮と捜査をしていくというお話し。


でも、謎解きの刑事ものというよりは、どちらかというと社会派小説

の部類である


子の将来を思い、犯した犯罪をなんとか隠そうという両親と、

全く、罪の意識を全く感じずすべてを人のせいにする一人息子の

中学生


最近、ありがちなストーリーである。


おまけに、加害者である、中学生の心情や、犯罪の背景なんかには、

全く触れず、両親の”愚かさ”だけが、描かれていく。

隠ぺい工作のトリックもそんなに複雑なものではなかったしね。


ラスト近くまで、こんな調子だったので、


『なんか、月並みだな~』

『ちょっと薄っぺらい?』

『もしかして、時間の無駄だった?』


な~んて思っていた。


ところが、どっこい。う~ん。さすがは、東野圭吾!


ラスト30ページで、


”そう来たか!”


・・・という感じの展開が、次々と。


作者が本当に描きたかったのは、単なる少年犯罪では

なかったのね。

そんな事が見えてくると、読み流していた文中の病院の

シーンがすべてつながってくる。

特にラストのオチ(?)には、結構、グッと来てしまった。


結局、この小説で描きたかったのは、加賀恭一郎の人間性

だったのかなあという気がしてくる。

文中の加賀の言葉


「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、

彼等自身の手によって明かされなければならない」


逮捕なんて簡単なのに、情のある刑事さんだな~。

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本屋大賞受賞で結構評判になっているので、前々から関心は
あったが、ハードカバーでお高いといういう事もあってなかなか手が
出せなかった。
たまたまブックオフのぞいた時に陳列されてたんで、すかさず
購入して読んだ。

【内容】

『愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に
殺されたのです』

我が子を校内のプールで亡くした女教師森口。警察は、事故と
いうことで片づけたが、彼女は、終業式のHRでクラスの
男子生徒を犯人と名指しする。彼女が考えた復讐の方法とは。
そして、それを受けて「級友」「犯人」「犯人の家族」とそれぞれが
真相を語っていく。

飽きっぽい私にしては、珍しく集中して2日ほどで一気に
読んでしまった。
さすが脚本家出身。その臨場感あふれる筆致と次の
展開へと好奇心をそそられるストーリー展開
は、先へ先へと
ページを進ませ、一気にラストまで引っ張っていかれた。

小説は、事件に関わった人物の1人称の形で、各章ごとに
語られていく。ちょうど芥川龍之介の『藪の中』のよう。
それぞれの立場で事件が語られていくので、次々と真相が
暴かれていく点がおもしろいし、やめれらない

 そして、衝撃のラスト・・。 


 でも・・


 はっきり言って、読み終わって

 「だからどうした・・」

 という感じ。

なんだかとっても
後味悪い。
というより、言わせていただければ、”いや~な感じ”

普通、小説を読むと登場人物の誰かしらに感情移入してしまうのだけど、
この小説にいたっては、誰にも共感を覚えず、誰にものめりこめず・・
むしろ読んだ後に、なんだかわからない不快感が・・。

それは、登場人物の誰もがあまりにも自分勝手であるからだからなのだろうか。
それとも、描かれている登場人物の誰もがあまりにも、薄っぺらいから?

深刻な「告白」であるはずなのに、何とも上っ面な印象を受けるのである。

先生の告白のところどころに思わせぶりに出てくる事件の描き方も不満で
ある。どの事件も名前とかは伏せてあるもののちょっと考えれば、

「ああ、あの事件か・・」


と思う実在の事件や人物ばかり。

作者がこの小説で、1つの事件を取り上げて、多方面の立場からの
心情を描こうという試みをしているのであれば、ちょっとだけ引用されて
いるそれぞれの事件に対してもちゃんと取材をして背景を描き、きちんと
した解釈をしなくては不公平になるのではないだろうか。
 
HIVにしてもそう

HIVという病気を”ああいう風に使う”っていうのは、どうなんだろう。
例え、フィクションであっても、実際に現在その病に苦しんでいる人たちが
大勢いる以上、ああいう書き方はないよな・・って思う
(表現上は正しいことしか書いていないが、絶対に差別してる・・)

この小説、Amazonの感想とかブログとか読んでみると賛否両論のようで、
好きな人は、あの”どす黒さ””後味の悪さ”がいいみたいで・・
 
人それぞれですね。
 
私も特に感動ものが好きなわけでなく、”どす黒い”のも好きなんだけど
どうもこの小説は好きになれなかったです。

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いきなりですが、作者の故有吉佐和子氏は、高校の
大先輩である。
・・とは言っても何度か転校した内の一校だったと思うの
だけど、親戚や娘さんも同じ学校だったので、気に
入ってはいたのかなと・・。
そんな事もあって、学校の図書室には有吉先生寄贈の
全集が。なので、私も学生時代から自然と彼女の作品に
触れる機会は多かった。
有吉佐和子の小説は、大きく2パターンに分かれる
と思う。
一つは、「華岡青洲の妻」やら「三婆」やらの芸術座や明治座
あたりのお芝居にぴったりの、女性の愛憎をテーマ
したもの
そして、もう一つは「複合汚染」やら「恍惚の人」やらの社会派小説
「恍惚の人」については、前者とも言えるけど、ただ30年も
前に老人問題を真っ向から取り上げたと言うことにおいては
社会派小説かとも・・。
そして、今回ドラマ化されている「不信のとき」は、間違いなく
前者。
テーマは、男性の”浮気”である。
浮気が甲斐性だと得意になっている男性とその妻、愛人が
繰り広げる愛憎劇。
そんな「不信のとき」ではあるが、ドラマがあんまりおもしろい
ので久々に読み直してみた。
40年も前に書かれているだけあって、
失礼ながら、前半あたりは、ひとことで言って、”陳腐”
舞台は、戦後の混乱も落ち着き、日本が高度成長期を迎えた
頃のお話し。
男性は、経済的にも裕福になり、遊びに勢を出す。
女性は、社会的にも認められては来ているもののまだまだ、
男性を立てて、妻は夫に養ってもらっているという時代である。
文庫で読んだのだけど、上巻の3分の2位は、ただただ、男性の
都合のよい論理が並べられている。そして並行して、その男性を
いい気にさせるような妻と愛人の献身ぶりも描かれる。
あれ?有吉佐和子ってこんなに古くさい小説書いてたかな??
やっぱり40年前の小説だからかな??
な~んて読み進んでいったら、上巻ラストあたりから、段々とトーンが
変わってきて、後半は、女性の反撃につぐ反撃。
そして、ラストでは、見事に男と女の立場が逆転してしまっていた。
恐るべし・・。有吉佐和子。
40年も前の作品であるにもかかわらず、全く現代にもあてはまる
内容であるという所がすごい。
そして、細部にわたる描写やら、臨場感あふれる会話がバツグンにうまい。
正妻”道子”と愛人”路子”で、二人合わせて”道路”・・
なんてのも、ドラマで見て、”脚本家おもしろい事考えたな~”って
思ったけど、これも原作にあった。
名前にまでひねりがあるとは、またまた、恐るべし有吉佐和子。
米倉涼子、松下由樹主演のドラマの方は、忠実に小説を再現
している。
もちろん、ドラマは現代風に妻に年下の恋人(?)を登場させたり、
家政婦は見た!状態のキーマンを語り手にしたり
多少演出は加えられているが、ほとんどそのままであった。
小説のドラマ化はあまりおもしろくないけど、これは、小説の
おもしろさそのままだな~
・・なんて思ってたら、昨夜の11話で一気に興ざめ・・。
え?夫が末期ガン?(笑)
どうしてこうなっちゃうんだろうな~。
いくら、非情な妻や愛人だって、余命3ヶ月を宣告された
人間を前にしたらどうなるか・・・。
でも、まあ”妻と愛人最後のバトルが・・”な~んて
ナレーションあったから、まだまだラストは読めないけどね。
でも、夫が手ひどくやられたままで無い事は確かである。
そうそう、もう一つつまらなかったのは、石田純一扮する
小柳。
原作では幼い愛人は、小柳の正妻に真相をぶちまけて
子供を正妻に預けて昔の恋人とどこかへ行ってしまうんだよね。
・・で当然の事ながら、妻も激怒して、息子夫婦と一緒に出ていって
しまう。残されたのは、一文無しの小柳と子供・・。
これまた、救いようのない悲惨な結末でした。
夫にしても、石田にしても、ドラマは、ちょっときれいにまとめ
すぎという感じがしないでも・・・。
・・と言うことは、やっぱり恐るべしは有吉佐和子だな。
ドラマの感想は、コチラ
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山田 宗樹
嫌われ松子の一生 (上)

映画を観る前になんとしても原作を読んでおきたくて
読んでみた。
でも、失敗だったかな。
予告編でみたあのPOPな色調の映画と、激しい映像
とは打って変わって、暗く辛い話しでした。
映画と関係なく、この小説を読んでいたらどうだったろう。
イメージ全く違っていたのではないかな。
【内容】
東京に下宿する大学生 笙は、故郷の父親の突然の
訪問を受け、何者かに殺害された伯母松子の死の
後始末をしてくれるように頼まれる。
笙にとっては、伯母がいるということすら初耳。
興味を持った笙は、伯母と交流のあった人たちを訪ね、
その人生を辿っていくことにする。
地元の国立大学を出て中学校の教師をしていた才媛が
何故、東京の片隅で変死することになったのか・・。
教師からソープ嬢に。そして、殺人犯に・・。
ワイドショーと女性誌が、泣いて喜びそうなその人生。
端からみれば、男を見る目のない、バカな女としか思えないが、
でも、いつもその時を大事に、精一杯生きているその姿には、
どこか共感できる部分がある。
小説としては、甥の笙が、松子の旧知の人物に逢って、松子の
人生を調べていく話しと、松子自身の回想録とが交互に展開
されていく。
笙の持った疑問が、松子にバトンタッチされて、語られる
そのため、次はどうなるだろうというミステリアスな要素が加わり、
あっという間に、上下巻読んでしまった。
複数の語り手によって、事実が明かされていく手法やら、
エリートの女性が、どん底まで堕ちていくというテイストやらは、
何となく、桐野夏生の「グロテスク」を思い出してしまった。
ただ、「グロテスク」が、女性の感情の醜い面まで奥深く
えぐり出されていたのに対して、こちらの小説は、多少、
事実を追うだけで終わってしまったのかなという気がした。
これって、作者が男性であるところにも関係してるかなあ?
壮絶な松子の人生には、ラスト涙を誘われたが、でも、
おもしろいにはおもしろかったが、ちょっと物足りなさを
感じたのも事実である。
・・ということで、明日は、映画を見に行きます!
評判の良い映画なので、楽しみです。


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